書評検索結果

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「生産マネジメントの手法」圓川隆夫・伊藤謙治 著

投稿日 2014/01/08

本書はまだ日本が世界一の生産技術と信じていた1996年に出版されました。さすがに高品質だけではグローバル化に対応できない点は露呈しつつあり、時間競争を勝ち抜けるための「生産マネジメント」に焦点を当てているところに本書の特徴があります。

概論の後には、在庫理論、スケジューリング、プロジェクトマネジメント、ライン編成を解説し、その中でMRPにも一節を割いています。まさに経営工学の中核をなす手法群が並び、それらの意義は今でも失われたわけではありません。

これらの手法から、実行済み/有望/不要を自分たちの目であらためて精査しながら、工夫して取り込みたいものです。

「良く分かる「レイアウト改善」の本 」小川正樹著

投稿日 2013/12/04

思えば私も何度か工場レイアウトを担当したことがありました。
レーザーディスクの一貫生産ラインでは完全に直列型の配置でしたし、
プラズマディスプレイパネルの試作ラインでは、
少量多品種だったため、大枠はプロセスの流れに沿っていながら、
ジョブショップレイアウトでした。
本書ではSLPを中心に据えながら、それに関連するABC分析、
5S、IE、VE、EOQといった生産マネジメントを広範に扱い、
レイアウトだけでない生産全体最適が実現する構成になっています。
書名に違わず文体も平易であり、レイアウト設計、変更を控えている
方にお勧めできます。