書評検索結果
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「小さな会社の儲けの仕組みの教科書」米澤裕一著
投稿日 2020/07/02
本書は、2000社以上の経営者と面会してきたコンサルタントが著した、コロナにも負けない中小企業の持続的成長を叶える1冊です。
企業が目指すのは「持続的な成長」つまり「潰さない経営」であり、そのためには当然ながら「利益=儲け」が必要です。
日本では金儲けがあたかも悪い事のように見られる節もありますが、もっと悪いのは利益が上がらず、法人税を納めず、最悪継続できずに倒産して周囲に迷惑をかけることです。
産業の成熟化による低成長時代において、そしてコロナウイルスという大きな外部環境変化を受けている今、利益のメカニズムを理解した上で、ニッチトップを目指す経営が重要と言えます。
本書には「儲け」を出し続ける原理原則と行動指針が、網羅的、具体的かつコンパクトに整理されています。
頑張っているのに、なぜか利益が残らない。
そんな悩みを抱く中小企業の経営者におススメです。
「製品開発は機能にばらして考えろ」緒方隆司著
投稿日 2018/07/05
本書はオリンパス社で長年、効率的な開発プロセスを検討し、実践してきた著者による、開発段階での課題解決方策の集大成です。
本書の構成は、開発テーマの設定からコストダウン、特許化、効率的な評価、リスク回避など7つの目的別ソリューションごとに、かなり具体的な手順解説からなります。
ここで示されるアプローチは、近年の開発設計で大きな潮流であるQFD(品質機能展開)、TRIZ、タグチメソッドの活用を軸としつつ、VE、TOC、DRBFM、AHPといったツールが次々に出てくるため、
予備知識なしに実行するのはなかなかハードルが高そうですが、実効があったひとつのモデルとして、自社プロセス構築への参考としてみたら良いでしょう。
技術開発、設計の非効率性、不安定性に悩む技術部門長や技術管理部門長におススメです。
「コスト見積もり力養成講座」間舘正義著
投稿日 2018/04/04
受注生産で儲かるか損するかは、見積もり力次第という側面があります。
本書は20年の現場と20年の指導経験で一貫してコストと戦ってきた筆者が、渾身の力を振絞った
設計者の為の見積もり指南本です。
冒頭でコスト&見積もりの基礎的事項をおさらいした後は、旋削、切削、研削、プレス、板金、溶接、射出成形と加工方法毎のコスト見積もり方法と、その費用低減の方法が事細かに提示されます。
同じ図面で作るにしても、数量、賃率、納期によって最適な作り方とコストは変化します。
半端無き繁忙感にもかかわらず、利益が出ないとお嘆きの営業、設計、購買管理者、経営者におススメの一冊です。