植物由来プラスチックの高機能化とリサイクル技術 【新装版】
構成
発刊日 2012年10月30日 体裁 A4判並製本 494頁
分野
固有技術 > 高分子・樹脂技術
制作
価格
36,300円 (税抜 33,000円) 1点 在庫あり
商品説明
発刊にあたって
猪股 勲 日本バイオプラスチック協会
奥 彬 (財)生産開発科学研究所
木村 俊範 北海道大学
田代 裕統 出光興産(株)
国岡 正雄 産業技術総合研究所
巽 二郎 京都工芸繊維大学
松村 秀一 慶應義塾大学
西田 治男 九州工業大学
白井 義人 九州工業大学
福岡 淳 北海道大学
小野 拡邦 工学院大学
大野 弘幸 東京農工大学
磯貝 明 東京大学
舩岡 正光 三重大学
永松 ゆきこ パネフリ工業(株)
門多 丈治 大阪市立工業研究所
長谷川 喜一 大阪市立工業研究所
宇山 浩 大阪大学
デイビッド・バーブ ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー
ジョー・フィリップス ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー
チャック・キーラー ザ・ダウ・ケミカル・カンパニー
松永 勝治 東洋大学
大西 清春 サンユレック(株)
香西 博明 関東学院大学
宮保 淳 アルケマ(株)
川崎 典起 産業技術総合研究所
中山 敦好 産業技術総合研究所
山野 尚子 産業技術総合研究所
竹田 さほり 産業技術総合研究所
岩田 忠久 東京大学
河田 悦和 産業技術総合研究所
湯川 英明 地球環境産業技術研究機構
沖野 祥平 地球環境産業技術研究機構
岸本 学 三菱化学(株)
大石 晃広 産業技術総合研究所
田口 洋一 産業技術総合研究所
増田 隆志 産業技術総合研究所
柴田 充弘 千葉工業大学
喜多 由美子 (株)東芝
平石 知裕 理化学研究所
佐藤 浩太郎 名古屋大学
上垣外 正己 名古屋大学
山根 和行 (株)クレハ
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小島 岩夫 江崎グリコ(株)
渋谷 孝 (株)林原生物化学研究所
中村 菜美子 名古屋大学
松見 紀佳 名古屋大学
青井 啓悟 名古屋大学
平田 雅之 京都工芸繊維大学
木村 良晴 京都工芸繊維大学
本郷 千鶴 大阪大学
Amornrat Lertworasirikul Kasetsart University
明石 満 大阪大学
酒井 敦史 (株)ADEKA
漆原 剛 (株)ADEKA
川本 尚史 (株)ADEKA
澤井 大輔 東京理科大学
上田 一恵 ユニチカ(株)
岡本 正巳 豊田工業大学
大目 裕千 東レ(株)
早田 祐介 出光興産(株)
武田 邦彦 中部大学
吉賀 法夫 三菱樹脂(株)
木村 浩一 (株)富士通研究所
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福嶋 容子 シャープ(株)
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北川 和男 京都市産業技術研究所
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大野 孝 アグリフューチャー・じょうえつ(株)
相羽 誠一 産業技術総合研究所
内海 康彦 シャープ(株)
塚田 昌 大日精化工業(株)
福岡 徳馬 産業技術総合研究所
森田 友岳 産業技術総合研究所
井村 知弘 産業技術総合研究所
北本 大 産業技術総合研究所
内容紹介
第1章 植物由来プラスチックの動向と「バイオマスプラ識別表示制度」
1. 「日本バイオプラスチック協会」のスタート
2. 生分解性プラスチックとバイオマスプラスチック
3. バイオマスプラスチックの社会的意義の明確化
4. バイオマスプラ識別表示制度
4.1 ポジティブリスト方式によるバイオマスプラスチック材料の明示
4.2 バイオマスプラスチックのバイオマスプラスチック度
4.3 バイオマスプラスチック製品中のバイオマスプラスチック度の基準
4.4 使用材料の安全性の確認
5. バイオマスプラスチック製品の商品化の現状
6. 海外での商品開発
7. 今後の方向
第2章 植物由来プラスチックの環境負荷を評価するために
1. はじめに。未来指標を持つ評価姿勢が大切
2. 環境にやさしい材料は存在しない
3. プラスチック起因の環境負荷
4. 植物由来プラスチック(BBP)の環境負荷が評価できる項目
4.1 LCAと並行してLSA(life style assessment)を
4.2 植物由来プラスチックの望ましくない用途
4.3 植物由来プラスチックの望ましい使い方
5. 環境負荷軽減のカギは量の削減にある
6. これから
第3章 植物由来プラスチックの植物由来含有率測定法
1. 識別基準(バイオマス含量)の必要性
2. バイオマス・ニッポンにおけるバイオマスの定義
3. バイオマスマーク
4. バイオマス含有率の測定
4.1 バイオマス含有率の定義
4.2 測定の背景と測定原理
4.3 AMSによる測定方法
5. バイオマスマーク申請とバイオマス度計算法
5.1 バイオマスマークの申請手順
5.2 AMS分析結果からのバイオマス度計算
5.3 バイオマス度算出結果の例と計測上の問題点
第4章 植物由来バイオプラスチック複合体のバイオマス炭素含有率の測定と米国の状況
1. バイオプラスチック複合体
1.1 バイオマス炭素含有率測定のためのサンプル調製法
1.2 種々の植物プラスチック原料となりうるバイオマス原料の測定
1.3 共重合体の測定
1.4 複合体(セルロースフィラー、有機添加剤、無機添加剤)の測定
1.5 既存汎用ポリマーの原料転換(バイオポリエチレン)
1.6 問題点と検討課題
2. 米国におけるバイオマス製品に対する状況
2.1 ASTM国際規格によるバイオベースコンテント測定法
3. 世界の動向
第5章 植物由来プラスチック原料に使用される資源植物の動向
1. デンプン料作物
イネ、コムギ、トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモ、キャッサバ、ショクヨウカンナ
2. 糖料作物
テンサイ、サトウキビ
3. 繊維作物
ワタ、アマ、タイマ、ケナフ、タケ
4. 油料作物
第6章 植物由来プラスチックのバイオリサイクル
1. 植物由来プラスチックのライフサイクルとリサイクル概要
2. 植物由来プラスチックの酵素分解とケミカルリサイクル
2.1 ポリ(R-3-ヒドロキシアルカノエート)
2.2 ポリ乳酸
2.3 ポリ(ブチレンサクシネート)及び ポリ(ブチレンアジペート)
3. 植物種子油由来ポリマーの酵素合成とバイオリサイクル
3.1 熱硬化性ポリエステル型エラストマー:ポリリシノール酸
3.2 熱可塑性ポリエステル型エラストマー:生分解性エラストマーを指向した12-ヒドロキシステアリン酸系共重合ポリエステルの酵素合成と物性
4. 植物由来ポリアミノ酸及び天然ゴム
4.1 ポリアミノ酸
4.2 天然ゴム
5. バイオプロセスを活用するポリマーブレンドのケミカルリサイクル
第7章 植物由来プラスチックのケミカルリサイクル
1. 植物由来プラスチックの種類とリサイクル性
2. 加水分解と熱分解
3. 加水分解によるリサイクル
3.1 植物由来プラスチックの加水分解の特徴
3.2 高温高圧水による高速モノマー化
4. 熱分解によるリサイクル
4.1 平衡重合挙動 ‐ 熱分解によるケミカルリサイクルのキーリアクション
4.2 ポリ乳酸の熱分解ケミカルリサイクル性
4.3 ポリ乳酸の熱分解ケミカルリサイクルの実証研究
4.4 ポリ(3-ヒドロキシ酪酸)の熱分解ケミカルリサイクル性
4.5 ポリリンゴ酸の熱分解ケミカルリサイクル
第8章 植物由来プラスチックのケミカルリサイクル事業について
1. 資源循環システムとしてのリサイクルプロセス
1.1 選択触媒の添加に伴うリサイクルプロセスのコストアップ
1.2 選択触媒の他のプラスチック成分への影響
1.3 選択触媒の環境への影響
2. ケミカルリサイクルプロセスのS/C(サテライト/センター)システム
3. S/Cシステムの規模
4. リサイクルのLCI分析
5. リサイクルの事業化のための社会的課題
第9章 セルロースの加水分解関連技術
1. 従来のセルロース加水分解技術
2. 水素化分解条件によるセルロース分解
2.1 触媒反応の結果と性能評価
2.2 反応機構の考察
3. ソルビトールの用途
第10章 リグノセルロースの加溶媒分解と樹脂への応用
1. 加溶媒分解
1.1 加溶媒分解挙動
1.2 加溶媒分解生成物の性状
1.3 加溶媒分解生成物中の成分
2. 加溶媒分解物の樹脂への応用
2.1 フェノール加溶媒分解物の樹脂化
2.2 ポリエチレングリコール加溶媒分解物の樹脂化
2.3 レゾルシノール加溶媒分解物の接着剤化
2.4 加溶媒分解物中のレブリン酸を用いるペンダント型ポリマーの調製
第11章 セルロースを室温で溶解できるイオン液体の設計
1. イオン液体
2. セルロース用溶媒としてのイオン液体の初期の研究
3. セルロース用溶媒としてのイオン液体の最近の研究
3.1 カルボン酸アニオン系極性イオン液体
3.2 リン酸誘導体アニオン系極性イオン液体
4. 将来展望
第12章 セルロース系プラスチック材料の開発
1. セルロースの構造と特性
2. 酢酸セルロースの調製と特性
3. 二酢酸セルロースの化学反応による熱可塑性付与
4. セルロース溶液の化学反応による熱可塑性付与
第13章 リグニンのリグノフェノールへの変換技術
1. 光合成による炭素の流れと新しい社会
2. 植物系炭素の流れを制御する物質 -リグニン-
3. 天然リグニンを循環型高分子素材(リグノフェノール)へ
3.1 天然リグニンの1次変換設計
3.2 リグニンの1次機能制御システム
3.3 素材の変換・分離特性
3.4 リグニンの2次機能制御システム
3.5 変換系構成素材の役割
4. PhaseIIIを具現化する新しい持続的社会システム
第14章 リグノフェノールを用いた樹脂の開発
1. フェノール系樹脂への応用
1.1 リグノフェノール系循環型ポリマーの設計と誘導
1.2 リグノフェノールをマトリクスとする循環型複合材料
1.3 リグノフェノール系素材の前進型マテリアルフロー
2. エポキシ系樹脂への応用
2.1 リグノフェノールを原料とするエポキシ樹脂の合成
2.2 エポキシ化リグノフェノールを用いた硬化物物性
3. ポリウレタン系樹脂への応用
3.1 ポリウレタン系硬化物の調製
3.2 リグノフェノール強化ポリウレタンの物性
4. 木材用接着剤への応用
4.1 熱可塑性ポリマーとの複合化
4.2 リグノフェノール/PHAS複合物の接着性能評価
4.3 接着性能と水素結合性の関連
第15章 エポキシ化植物油脂原料を用いるポリマーナノコンポジット材料
1. 植物油脂ポリマー
2. 植物油脂−シリカナノコンポジット
3. 植物油脂−クレイナノコンポジット
第16章 植物油脂からの軟質系アモルファス高分子材料
1. 油脂−ロジン複合材料
2. 油脂−テルペンフェノール複合材料
3. 油脂−生分解性ポリエステル複合材料
4. 形状記憶ポリマー
第17章 フェノール類の酸化カップリングを利用するバイオベース硬化材料
1. 酵素触媒重合
2. 人工漆
3. バイオマスを原料とする硬化性プレポリマーの開発
第18章 軟質スラブフォーム用の大豆ベースポリオール
1. 原料としての大豆油
2. 種油からポリオールを製造
3. 実験
4. 結果 −スラブフォーム製品−
5. 結論
第19章 植物油を用いるポリウレタンエラストマーの合成
1. バイオポリオール
2. ポリウレタンエラストマーの合成と評価
2.1 バイオポリオールの化学構造の影響
2.2 ジイソシアナートの化学構造の影響
第20章 改質ひまし油を用いる軟質ポリウレタンフォームの合成
1. 軟質PUF調製とその物性評価
第21章 ひまし油変性ポリオール/MDI系ウレタン樹脂
1. ひまし油について
2. ひまし油変性ポリオールの特徴
3. ひまし油変性ポリオール/MDI系ウレタン樹脂の応用
3.1 上下水道用防食材料
3.2 フィルター用接着材
3.3 電気絶縁用防水材料
第22章 環境に優しい生分解性ポリウレタンの合成
1. エステル結合を含む新規ポリウレタンの合成と生分解性
1.1 実験
1.2 結果および考察
2. ソフトセグメントとしてポリ(ε−カプロラクトン)ジオールを用いた新規ポリウレタンの合成と生分解性
2.1 実験
2.2 結果および考察
3. エステル結合を有する新規ポリウレタンの合成とその酵素分解性
3.1 実験
3.2 結果および考察
4. 植物油脂を用いた新規ポリウレタンの合成と性質
4.1 実験
4.2 結果および考察
第23章 ヒマシ油由来エンジニアリングプラスチック ポリアミド11 の特長と用途展開
1. ポリアミド11
2. 歴史
3. 原料としてのヒマシ油
4. モノマー合成および重合
5. ポリアミド11の環境負荷評価(エコプロファイル)
5.1 エコプロファイル
5.2 システムの規定および手法
5.3 インベントリー分析
5.4 副産物の計上
5.5 影響度評価
5.6 ポリアミド11のエコプロファイル
5.7 他のプラスチックとの比較
6. 植物由来プラスチックとしての認証
7. 特長と用途
8. 物性
8.1 他のポリアミドとの比較
8.2 アルケマ社 ポリアミド11(Rilsan リルサンBシリーズ)の代表的グレードの物性
8.3 他の植物由来プラスチックとの比較
9. 植物由来プラスチックとしての新規用途
10. 今後の技術動向および市場動向
第24章 アミノ酸を原料としたバイオベースポリアミド4の開発
1. ポリアミド4の開発の歴史
2. ポリアミド4の特徴
3. ポリアミド4について
3.1 ポリアミド4の合成
3.2 ポリアミド4の物性
3.3 物性改質と機能性付与によるポリアミド4の新しい展開
3.4 生分解性
4. バイオマスからの原料モノマーGABAの生産
4.1. GABA利用の現状
4.2. ポリマー原料としてのGABA
5. 原料モノマーGABAの分析
5.1 高速液体クロマトグラフィーによる分析
5.2 キャピラリー電気泳動−質量分析法による分析
6. ポリアミド4の用途展開
第25章 バイオポリエステルの構造、物性および生分解性の制御
1. バイオポリエステル
2. バイオポリエステルの高強度化技術の開発
3. 大型放射光を用いた構造解析研究
4. 生分解性制御技術の開発
4.1 固体構造と酵素分解性
4.2 単結晶と酵素分解性
4.3 分子構造と酵素分解性
第26章 微細藻類によるPHA生産技術
1. シアノバクテリアにおけるにPHA生産について
2 シアノバクテリアのPHA生産のための培養条件について
2.1 Synechocystis sp. PCC6803
2.2 Nostoc muscorum
2.3 Synechococcus sp. strain MA19
3. シアノバクテリアのPHA生産のための遺伝子組換え手法について
4. スピルリナ
4.1 スピルリナについて
5. 先駆的な遺伝子改変の可能性について
第27章 バイオマス資源からのコハク酸製造バイオプロセス
1. 微生物によるコハク酸の生産
1.1 コハク酸系ポリマー原料としてのコハク酸の製法
1.2 微生物のコハク酸生成代謝経路
1.3 コハク酸生成における酸化還元バランス
1.4 コハク酸生成微生物
2. RITEバイオプロセスによるコハク酸の生成
第28章 ポリブチレンサクシネート系樹脂の開発 −将来の植物由来コハク酸を目指して−
1. 特徴
2. 用途展開
3. 生分解性
第29章 発酵法によるバイオベースコハク酸モノマーの精製とPBSの合成
1. 発酵法によるバイオベースコハク酸の製造
2. バイオベースコハク酸モノマー精製の問題点
3. バイオベースコハク酸モノマー精製法の考え方
3.1 エステル化によるコハク酸アンモニウム塩の精製法
3.2 水を添加する直接脱アンモニアによるコハク酸アンモニウム塩の精製法
4. バイオベースコハク酸モノマー精製の検討
4.1 高沸点アルコールを添加するコハク酸アンモニウムからのコハク酸メチルエステルの合成
4.2 メタノールを添加するコハク酸アンモニウムからのコハク酸メチルエステルの合成
4.3 水を添加するコハク酸アンモニウムからのコハク酸及び誘導体の合成
5. バイオベースコハク酸アンモニウムからのPBSの直接合成の検討
5.1 アンモニアのリサイクルシステム
5.2 コハク酸アンモニウムからのPBSの合成
第30章 PBS共重合体の調製とその物性
1. PBS共重合ポリエステルの調製と物性
1.1 種々のジオール類またはジカルボン酸類とのPBS共重合体
1.2 ヒドロキシカルボン酸類とのPBS共重合体
2. 窒素含有化合物とのPBS共重合体
2.1 ジイソシアネートとのPBS共重合体
2.2 アミン化合物とのPBS共重合体
3. PBS共重合体の今後の課題
第31章 トレハロース原料からの熱硬化・熱可塑性樹脂の開発
1. トレハロースから誘導される熱硬化性樹脂
1.1 ビニルベンジルエーテル化とアリルエーテル化トレハロース
1.2 エポキシ化トレハロース
2. トレハロースから誘導される熱可塑性樹脂
2.1 トレハロースとジアルデヒド類から誘導されるポリアセタール
2.2 アリルベンジリデン化トレハロースのハイドロシリル化反応により誘導されるトレハロース-シロキサン共重合体
2.3 Diels-Alder反応を用いたフルフリリデン化トレハロースとビスマレイミドの共重合体
第32章 アルギン酸を原料とした水溶性発泡緩衝材
1. アルギン酸発泡緩衝材
1.1 緩衝材の現状
1.2 アルギン酸とは
1.3 アルギン酸発泡緩衝材
1.4 緩衝材評価
1.5 耐熱・耐湿性能
2. リサイクル性
第33章 ポリアスパラギン酸および誘導体の合成と生分解
1. ポリアスパラギン酸(PAA)および誘導体の合成と構造
2. tPAA分解微生物
3. Sphingomonas sp. KT-1の生産するPAA酸分解酵素群によるtPAA分解
4. Sphingomonas sp. KT-1の生産するPAA分解酵素群の構造と機能
5. Pedobacter sp. KP-2由来PAA分解酵素
6. tPAAの微生物分解機構
第34章 植物由来テルペンの精密重合によるバイオベースシクロオレフィンポリマー
1. テルペンから得られる高分子
2. カチオン重合によるテルペン類の制御重合
2.1 脂環式テルペンの重合と脂環式(シクロオレフィン)ポリマー
2.2 制御カチオン重合について
2.3 テルペン類のカチオン重合
2.4 β-ピネンのリビングカチオン(精密)重合
2.5 テルペンから得られるバイオベースシクロオレフィンポリマー:水添ポリβ-ピネン
3. テルペン類以外の植物由来モノマーの制御カチオン重合
第35章 ポリグリコール酸の物性とその応用
1. 特性
1.1 基本的性状
1.2 生分解性
1.3 ガスバリヤー性
1.4 高強度
1.5 加工性
2. 用途・応用
2.1 炭酸飲料用PETボトル
2.2 その他
3. PGAの生産と環境負荷
3.1 製造方法
3.2 生産時における環境負荷
3.3 消費時における環境負荷
第36章 酵素合成アミロースの生産技術とその応用
1. 自然界のデンプン系多糖
2. 酵素による多糖の合成と構造制御
3. 砂糖を原料としたアミロースの酵素合成
4. セルロースを原料としたアミロースの酵素合成
5. アミロースの構造と機能
6. アミロース環状化と分岐構造の導入
第37章 プルランの物性とバイオマスプラスチックへの応用
1. プルランとは
2. プルランの開発経緯と製造法
3. プルランの物性
4. プルランの用途(食品・化粧品・医薬品分野)
5. バイオマスプラスチック素材としてプルランの応用
5.1 圧縮成型法による檜オガクズ・プルラントレーの作製および物性評価
5.2 射出成型法による籾殻育苗ポットの作製(熱可塑性型)
5.3 バイオマスプラスチック素材としてのプルランの利用分野
第38章 クルクミンを原料とした機能性高分子の合成
1. クルクミンを含む高分子の合成と高分子金属錯体の合成
1.1 クルクミンの精製
1.2 ポリエステルの合成
1.3 ポリウレタンの合成
1.4 高分子ルテニウム錯体の合成
2. 物性
2.1 溶解性とフィルム形成能
2.2 ポリウレタンの生分解性評価
2.3 ポリエステルの光分解性の評価
2.4 熱的安定性の評価
第39章 ステレオコンプレックスポリ乳酸による耐熱性の向上
1. ステレオコンプレックス型ポリ乳酸(sc-PLA)
2. ステレオブロック型ポリ乳酸 (sb-PLA)
2.1 sb-PLAのブロックシーケンス
2.2 直接重縮合法によるマルチブロック型sb-PLAの合成
2.3 PLLA/PDLA成分の偏組成化による高分子量sb-PLAの合成
2.4 偏組成sb-PLA材料の構造と物性
3. Sc-PLAの応用
第40章 結晶性、非結晶性、可塑剤のナノ配合によるポリ乳酸の柔軟化、透明化
1. ポリ乳酸の結晶性と力学的特性
2. 可塑剤による柔軟化
3. 結晶性、非晶性ポリ乳酸と可塑剤の配合による柔軟化、透明化
3.1 配合フィルムの調製
3.2 結晶化度と透明性
3.3 配合フィルムの力学的強度
第41章 ポリ乳酸の結晶核剤による結晶化促進
1. 結晶性高分子と核剤
2. ポリ乳酸を取り巻く状況
3. 核剤によるポリ乳酸の成形性、耐熱性改善に対する試み
4. ヒドラジド系化合物のポリ乳酸用核剤としての応用
第42章 ポリ乳酸の延伸による配向制御と成型時の結晶化
1. ポリ乳酸の結晶化
2. ナノ複合化を用いて成型時の結晶化促進を利用したポリ乳酸の耐熱性向上技術
3. ステレオコンプレックス結晶化を利用した高耐熱性ポリ乳酸の作製
4. PLLAの延伸および熱処理による結晶構造・配向構造制御
5. PLLA延伸フィルムの力学物性:分子量依存性
6. 配向結晶化を利用したPLLAおよびPLLA/PDLAブレンド試料の耐熱性
第43章 ポリ乳酸の結晶化速度の向上と耐熱性、押出発泡技術
1. ポリ乳酸の結晶化速度向上による耐熱性の発現
1.1 ポリ乳酸の結晶化速度向上
1.2 ポリ乳酸の結晶化速度向上による耐熱性の発現
2. ポリ乳酸の押出発泡成形
2.1 溶融張力の向上と歪硬化性
2.2 ポリ乳酸の押出発泡成形
2.3 ポリ乳酸の押出発泡成形体の耐熱性
第44章 ポリ乳酸のクレイ、充填剤コンポジット化による物性改善
1. ナノ構造制御
2. 直接層間挿入法
3. 力学的性質
4. 結晶化挙動と機械的耐熱性
5. 溶融レオロジーと発泡成形
6. ナノセルラーの力学特性
7. 生分解性
8. ナノコンポジットからセラミック多孔体
9. 将来展望
第45章 ポリ乳酸のアロイ化、複合化による高耐熱化、高耐衝撃化、難燃化技術
1. ポリ乳酸の高性能化技術
2. ナノアロイによる高耐熱化
3. 高衝撃化技術
4. 透明耐熱化技術
5. 難燃化技術
6. 植物繊維強化
第46章 ポリカーボネート/ポリ乳酸複合材料の機能性向上
1. ポリ乳酸を用いた材料開発
1.1 ポリ乳酸の課題
1.2 ポリ乳酸の改質
1.3 ポリカーボネートとのブレンド
2. ポリカーボネート/ポリ乳酸複合材料の開発
2.1 機械的物性の向上
2.2 ポリ乳酸の難燃化
第47章 ポリ乳酸の難燃化技術
1. ポリ乳酸の燃焼を理解するための最小限の高分子燃焼の知見
2. ポリ乳酸の燃焼の状態とその抑制
3. ポリ乳酸アロイの燃焼
第48章 植物由来樹脂を使用したフィルムの物性向上技術と用途展開
1. 植物系フィルム・シート「エコロージュ」
2. エコロージュの用途とその適用ポイント
3. 収縮包装用途
4. ブリスター用途
5. 窓貼り封筒用途
6. プラ封筒用途
7. 包装用袋用途
8. カード用途
9. 粘着ラベル用途
10. 生鮮物包装の分野
11. 紙ラミ用途
12. 文具用途
13. ポリ乳酸の特徴による用途展開
14. 特許
15. 今後の展開
第49章 ポリ乳酸のPC筐体への適用
1. PLAの特徴
2. ノートパソコン筐体への応用への課題
3. ノートパソコン筐体への応用
3.1 ヒートサイクル成形の適用
3.2 ポリマーアロイ化
4. 環境評価
第50章 ポリ乳酸の電子機器への応用:架橋型炭素繊維による高熱伝導化-
1. ポリ乳酸中での炭素繊維の架橋化と熱伝導性
2. まとめと今後
第51章 ポリ乳酸の改質と家電製品への応用
1. 開発の背景
2. 実験
2.1 試験片の調製
2.2 物性評価
2.3 相容性評価
3. 単純ブレンド材料の特性
4. PP-PLA相容化の検討
4.1 各種相容化剤による物性改善
4.2 相容性の評価
5. ABS-PLA相容化の検討
5.1 反応型相容化剤の添加効果
5.2 ポリメチルメタクリレートの配合効果
6. 家電製品への応用
第52章 ポリ乳酸の医療材料への応用
1. 医療用材料としての条件
2. 医療材料としての応用例
2.1 縫合糸
2.2 骨接合材
2.3 DDS用担体
2.4 再生医療用足場材
2.5 その他
3. 3次元多孔質材料
4. 力学特性と変形・破壊挙動
第53章 バイオマスファイバー・ナノファイバー植物複合材料
1. 竹繊維の繊維形状並びに竹材の種類の違いが複合材の力学的特性に及ぼす効果
1.1 竹繊維の形状効果
1.2 竹の種類の影響
2. 竹繊維のナノファイバー化
2.1 材料および脱リグニン処理
2.2 予備解繊およびナノファイバー化処理
2.3 SEM観察
2.4 竹繊維BNFシートの特性
3. 高植物度ナノコンポジットの開発
3.1 材料及びコンパウンドの作製
3.2 シート試験片の引張特性の評価
3.3 射出成形試作品
第54章 天然繊維/生分解性樹脂複合材料の開発と物性評価
1. グリーンコンポジットの特性
1.1 諸撚糸を強化材とするグリーンコンポジットのプレス成形性と機械的性質
1.2 高靭化グリーンコンポジットの開発
1.3 グリーンコンポジットの機械的特性に及ぼす含水量の影響
第55章 米および木粉/樹脂複合材料の開発−国産原料・地産地消のバイオマスプラスチック−
1. おコメの国のプラスチック
1.1 ご飯を炊くように
1.2 生分解性の高い素材にも
2. 気になる木になるプラスチック
2.1 間伐材、籾殻、竹などの国産原料バイオマスから
2.2 木の香りがするプラスチック
3. おいしく使おうバイオマスプラスチック
3.1 ブレンドにより各種成形・用途に
3.2 温度条件が成形のポイント
4. 脱石油・脱とうもろこし
4.1 二酸化炭素の排出削減に貢献
4.2 地産地消の地域特産バイオマス産業をサポート
第56章 植物油脂ポリマーを基盤とするオール植物資源複合材料
1. ポリ乳酸ナノファイバーとの複合化
2. セルロースファイバーとの複合化
3. ケナフファイバーとの複合化
第57章 キチン・キトサンのプラスチックへの応用
1. キチン、キトサンの一般的性質
2. キチン、キトサンの実用化例
3. キチン、キトサンの材料化
第58章 植物系樹脂塗料の開発と家電製品への応用
1. 開発意図
2. 塗料ベース樹脂の開発
3. 植物系樹脂塗料の開発
4. 家電製品への応用
5. 環境への効果
第59章 印刷インキ・シール剤・接着剤のバイオマス化
1. バイオマスとは
2. バイオマスプラスチック
3. 生分解性のメカニズム
4. 生分解性グラビアインキ・フレキソインキ開発の必要性
5. 生分解性グラビアインキ開発のコンセプト
5.1 色料
5.2 展色料
5.3 溶媒
5.4 補助剤
6. バイオマス(生分解性)素材の採用が始まっている業界
7. バイオテックカラー各種の樹脂系
8. バイオテックカラーの品揃い
9. 生分解性樹脂の将来展望
10. バイオマスインキの応用事例
第60章 バイオサーファクタント(微生物由来の界面活性剤)の生産と利用技術
1. バイオサーファクタントの種類と特徴
2. バイオサーファクタントの実用化例
3. バイオサーファクタントの微生物生産
4. バイオサーファクタントの界面化学的特性
5. バイオサーファクタントの生化学的特性
6. バイオサーファクタントのライフサイエンス・医療分野への応用