工場の3つの改善活動とは

 工場で実施される改善活動は大きく分けて3種類があります。多くの工場では、多品種少量、受注生産で繁忙感が常態化しています。しかし、間接工数の増大、取引先の値下げ要求など、売り上げ、利益は伸び悩んでいます。そんな中で、工場の改善活動はどのように行われているでしょうか。
◆関連解説『品質マネジメントとは』
 

1. 工場の改善活動3つのパターン

 

【 工場の改善活動の種類 】

 
 (1) 経営トップの方針から展開される「経営課題」の改善活動
 (2) 部門ごとの方針から展開される「業務課題」の改善活動
 (3) 職場ごとに日常発生する課題、問題の改善活動
 
 
 いわゆるボトムアップの小集団活動と呼ばれているのは、(3)の改善活動です。(1)(2)は、トップ層、管理層が行うべき改善活動です。しかしながら、(1)(2)の改善活動も小集団のQCサークル活動として定義する指導機関もあります。
 

2. 改善活動の目的

 
 「不良を減らしたい」「生産性を向上させたい」「新技術を導入したい」など、それぞれの目的に応じて、どのような改善活動を必要としているのかをよく考える必要があります。
 
 
 
 状況に応じて、QCサークルにすべての改善を丸投げすることなく、会社全体で全員参加の改善活動を行う仕組みを構築する必要があります。その仕組みとは、活動の支援組織(トップ~管理層~スタッフ、事務局とそれぞれの役割)、活動メンバーの選定、テーマの決定方法、成果の検証などです。
 
 (3)の活動、つまり日常発生する身近な問題をその都度取り上げ改善する小集団活動は、ボトムアップの小集団活動として今後も残していくべ...
きものです。日常の小さな問題を放置し、「〇〇改善活動」の看板を掲げても、決して成果は得られません。各企業では、様々な情報に惑わされず、自社の現状と改善活動のあり方を議論検討し、実情に合わせた活動の枠組みを設定することが重要です。
 
  

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