【インタビュー調査、評価グリッド法 連載目次】
商品企画七つ道具には、顧客の本音を聞くために、インタビュー調査がありますが、二つあるインタビュー調査、グループインタビュー、評価グリッド法、から今回は「評価グリッド法」を解説します。
今回は、前回のその1に続いて解説します。
(7) インタビューのまとめ
1)まずは1人分の発言を系統的に、上位、評価用語、下位の関連を図示します。
2)全発言をまとめ、全体構造がわかるように整理します。類似発言はまとめて、度数をカウントします。
(8) インタビューまとめからの考察
1)潜在ニーズに繋がる評価項目
自由な顧客の意見が図の中に展開されていますので、その中で企画側が想定しなかった内容であれば、潜在ニーズの発見になります。実施してみると意外に目から鱗な意見が出ているはずです。
2)具体的提案
下位概念で企画担当者が想定外な回答があります。新たな商品提案になることがあります。
3)アンケート調査での評価項目
商品企画七つ道具の場合、インタビュー調査の次はアンケート調査になります。商品や仮説案評価項目としてふさわしい形容詞や副詞がでています。
入浴剤の例からすると、「手軽に使いたい」-「掃除が楽」-「お湯に溶けやすい成分」。「お風呂を楽しくしたい」-「面白そう」-「何かがでる」この2点は意外な回答です。単なる成分だけではなく、掃除に着目した点や楽しくお風呂に入ることが出てきたことは、潜在ニーズ発掘に繋がりました。
4. インタビュー2手法の使い分け
(1) グループインタビューのみ
(2) 評価グリッド法のみ
(3) グループインタビューと評価グリッド法両方
(2) 評価グリッド法のみ
(3) グループインタビューと評価グリッド法両方
感性や直感に頼る部分が多い非耐久消費財はグループインタビューが使いやすいです。性能、機能など論理的に顧客の回答を把握したい場合、耐久消費財や生産財などは、評価グリッド法が使いやすいです。
5. インタビュー調査とアンケート調査の比較
グループインタビューとアンケート調査はまさに正反対の性格を持っています。目的が違うので、使い分けましょう。評価グリッド法はグループインタビューとアンケート調査の中間的な性格を持っています。少...
人数に調査して、その後数字的検証を行う、定性調査(インタビュー調査)の後に、アンケート調査をするのがよいでしょう。
【参考文献】
神田範明編著:『ヒットを生む商品企画七つ道具 よくわかる編』、日科技連出版社、(2000)
神田範明編著:『ヒットを生む商品企画七つ道具 よくわかる編』、日科技連出版社、(2000)