交付までの流れ 【知って得するものづくり補助金】(その4)

【ものづくり補助金 連載目次】

◆知って得するものづくり補助金

 
 前回のその3に続いて解説します。
 
 

4. ものづくり補助金の申請から交付までの流れ

 
 補助金の予算額や公募要領はこれまでに触れてきました。ここでは、スケジュールの具体的なところを説明します。
 

【ものづくり補助金の申請から交付に至る流れ・手順】

 
 まず情報収集。この補助金事業を運営する中小企業庁や、申請書類の提出窓口となる全国中小企業団体中央会の各地域事務局Webサイトで、最新の公募要領や申請書類を入手します。補助を受けたい事業について、認定支援機関と連携しながら計画を練り上げます。
 
 次に公募要領を参照しながら、応募申請書や事業計画書などの書類作成を行い、完成したら認定支援機関のチェックを受け、応募申請です。期日までに最寄りの地域事務局に提出。事務局が審査し採択の可否を決定します。続いては交付決定通知書を受けて交付申請を行います。
 
 交付申請書と経費見積りを提出し交付が決まったら、事業実施です。
 
 提出した計画書に沿って事業を進めますが、補助の対象となる経費については、領収書(銀行の振り込み票など)・見積りなどすべての書類を保管しておきましょう。そして、予定通り事業が完了したら実績報告です。
 
 補助事業実施報告書と使用経費の支払証明書類を提出すると事務局は確定検査を行い、事業が適正に行われたか確認の上、補助金額を決定。事業者に補助金額確定通知を送ります。受領した事業者が 請求すると、補助金が支払われます。
 
 次に、この一連の流れを平成27年度補正分ものづくり補助金のケースにあてはめてみましょう。
 
 
 

【昨年度実績】

 
 平成28年度補正予算「革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金」について、平成28年11月14日(月)から平成29年1月17日(火)まで公募を行いました。この期間に申請のありました15,547件について、平成29年3月に審査を行った結果、6,157件を採択しました。2次募集はありませんでした。
 

【最重要:フライングはアウト】

 
 補助金交付決定の前に使ってしまった経費は、補助金の対象にはなりません。これは重要です。交付決定を受けてから発注、支払いをしましょう。日付の入ったこれらの証憑が、補助金支払いの時に提出が必要な書類となります。日付のことを考えて発注するようにし...
て下さい。絶対にフライングしてはいけません。
 
 ここまで4回に分けて説明しました。いろいろと駆け足で説明したので、疑問点などもあるかと思います。また、補助金を使いたい!と思った方もおられると思います。補助金を使いたいけれど、書類の作成がとても難しい・・・そんな方、是非お問い合わせください。書類作成の代行や認定支援機関の紹介など、補助金全般についてお手伝いいたします。
 
  

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