1.作業者に求められる能力
例えば、コンベヤライン10人で分業生産していたものを、3人で分割して組立てる場合を考えます。
従来:部品点数60点、10人でコンベヤ分業生産、一人あたり平均組立部品数6部品
セル生産:部品点数60点、3人で手渡し分業生産、一人あたり平均組立部品数20部品
となり、セル生産では作業者に多種類の部品を組立てることが求められます。製品やユニットを一人で完成品まで組立てる「一人完結生産」もこれらの発展方式として適用されています。
2.レイアウトの改善と作業動作のムダとり
セル生産では、作業レイアウトの徹底した工夫改善が必要となります。変種変量生産において、もし、画一的なレイアウトで対応するならばそこでは、動作のムリ・ムダや在庫のムダなどが放置され、コスト高や不良の発生が顕在化します。結果として「小ロット生産はもうからない」という悲観論に終始してしまいます。
一方、セル生産では、レイアウトを改善して、人とモノの動きを最短化し、作業を容易化して、この壁を突き破ろうとします。セル生産では、U字ラインや一人屋台生産など、創意工夫のレイアウトパターンが多数存在します。また、同時...
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