話しが通じ合わない原因を 脳科学で解きあかし、職場の エラー を解消します。今回は、『 リーダーズコミュニケーション 』のお話です。リーダーズコミュニケーションとは、 改善ファシリテーション研究所が提供する研修プログラムで、 リーダーであるあなたに知って置いて欲しいコミュニケーションの原理原則を体得できる内容です。
1.脳科学 で解く! あなたの言いたいことが伝わらない原因
一生懸命話したり、伝えたのにこんなことありませんか?
- 言葉の意味が分からないと言われた。
- イメージが伝わらないと言われた。
- 読まされても解らないと言われた。
- これをやって何の意味があるのと言われた。
シーンや雰囲気にもよりますが、 この一言で伝える自信が一気に喪失することもあります。その原因は、 言葉の理解のしかたが人によって違うからです。そうです。 理解のタイプがあなたと異なっているのです。
お互いのタイプが解っていないと、 相手に伝えたことが伝わっていなかったり、 相手からあなたが何を言っているかわからないといった感じになります。さらに、 あなたの話が伝わらないことで、 あなたが怒って相手を動かそうとすると、 あなたと相手との心理的距離が広がり、 次第に会話量も減ってきます。
心理的距離とは「 あの人とは話したいけど、 この人とは話したくない。 」という感覚のことをいいます。心理的距離が広がると、職場において会話が少なくなり、エラーやミスを連発するようになります。
2.相手には相手の思考タイプがあることを知る
例えば、 アイデアを考えるときでも2つの思考タイプにわかれます。
- 順序だって論理的にアイデアを出したがるひと。 ( ロジカルタイプ )
- 様々な発想をしながら考える人。 ( クリエイティブタイプ )
思考タイプに合った言葉が、 対話の中で飛び交うのですから、ロジカルタイプからクリエイティブタイプをみると 『 話しが飛び散らかっていて何を言っているのか解らない。 』クリエイティブタイプからロジカルタイプをみると 『 まるで重箱の隅をつついているみたいだ。 』と感じることとなります。
3.お互いの思考タイプを理解する
ここでいう思考タイプとは脳科学の用語でメタプログラムといいます。 メタプログラムとは言葉選びをするときの脳のクセのことです。脳はコンピュータみたいなもので、 それを動かすためのプログラムを持っており、 言葉の理解のしかたや思考のクセも人それぞれです。似通ったプログラムを持っている人とは、 話しやすく、 異なるプログラムを持った人とは話しにくいということが起きているのです。
ここで大切な事は、 お互いのタイプを理解することです。
お互いのタイプを理解すると、 互いの摩擦がなくなり、 会話が頻繁に行われるようになります。その結果、 コミュニケーションが活発となるので、 職場でのエラーやミスが発生しにくくなります。
例えば、 私がクリエイティブタイプで、 あなたがロジカルタイプで合った場合「 私はクリエイティブタイプであなたはロジカルタイプなので、 私の発想を順だってまとめ上げるのを手伝ってくださいね! 」と二人の能力を掛け合わせると、 チームとして威力を発揮することができます。
逆に、 あなたがロジカルタイプであれば「 私はロジカルタイプだから、 クリエイティブタイプの ○○さん に相談してみよう。 」と甘えてみるのも、職場において心理的距離を縮めるためには必要です。
メタプログラムは全部で 154 個もあり、全てを学ぶのには労力がかかりますし、途中で挫折される方も多いのではないでしょうか。なので、それのお手軽版である LABプロファイル® 注1.がおススメです。 LABプロファイル® はコミュニケーション時に最もよく使う思考タイプを整理・抽出したもので、 154 個のメタプログラムを 14 個まで絞り込んでいます。 最初に学ぶには最適です。LABプロファイル® は言語と行動の関連性を科学的に示したもので、人がどのようにして言葉を理解しているのかが対話中でも解るようになります。
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