理念経営の重要性、人間生活の在り方の指針

1.理念経営とは

 「理念経営=人本位経営」とは企業活動、社会活動や経済活動をいかに営むかということだけではなく、この地球環境の中に存在する人間の意義を深く思いめぐらしながら、地球の上に存在する全ての動植物や生物、そして水や土や空気とも調和して行く、人間生活の在り方の指針についても概念として含めています。

 20世紀後半の経済活動(資本主義)は拝金主義であり、物質中心でした。時間や資本の生産性の高さが価値基準となり、豊かさや富むということは金持ちや資本家になることになっており、「衣・食・住」の向上・欠乏を満たすことが中心となってしまいました。その結果、人間らしい生活や人間らしさを培う家庭は崩壊して、地域は荒れコミュニティーは失われてきており、極限域に達していると云われています。
 

 心の内に未来への不安と淋しさを抱きながら、経済活動に追いまくられているのが日本の多くの企業戦士といわれる人々の生き方でした。
 デフレ不況の真只中において、企業存続のため社員をリストラする大企業は後を断ちませんでしたが、アベノミクスでは一転した労務政策を打ち出しています。労働力の需要と供給の視点でしか、人間を見てないのです。安態であり安定であると思っていた企業から、生活基盤を奪われて目覚めた人達が、現在の社会の在り方を変えて行くであろうと観察しています。

 豊かな人間らしい生き方とは何かを考え、ライフスタイルを変える人々が増えています。私も街おこしに取組んで強く感じることは、地域における自営業者(商・工・農)の役割の大きさと、勤労者の地域自治活動への参画の大切さです。私自身も鳩ヶ谷に戻ってくるまでは、自治活動は父母や妻にたよりきりで、地域のことはほとんど知らなかったと、悔恨をもって反省させられました。地域と家族こそが安心と安全を守るカギであると、今は強く信じています。

 

2.清貧から清富に

 皆様のビジネス活動におけるお金に対する価値観は、清貧・清富・それとも拝金主議的営利主義ですか?拝金主義的営利主義は、自分の利益やお金のためならば、人を泣かせても、押しのけても自分さえ良ければ良い。と資本の投資効率を優先のするビジネス活動で、地球環境の破壊も省みずに搾取を繰り返えす企業活動です。

 清貧は、富むことに対する罪悪感を持っていたり、競争してライバルを蹴落としても自分の立場を守る事が出来ずに、相手の立場を考えてつい譲歩してしまい、損を握ってします人です。つまり、したたかに儲ける事が苦手な...

のです。

 そして、基本的にお人好しな人が多いように観じています。そう云う私も、長い間清貧に慣れ親しんで、お金を貯めることや金融投資等には抵抗感が有りましたし、困っている人をまたいでは通れませんでした。つまりお金に対して淡泊で、割り勘でもいつも多く払うのです。そして、お金持ちの人の人格や品位と波長が合わないことが多いのです。

 しかし、グランドデザインによれば、お金に執着するのはいけませんが、まだまだお金のいらなくなる社会構造になるには、時間がかかると思いますので、清富の行動理念でこれからの時代を生きてまいりましょう。

↓ 続きを読むには・・・

新規会員登録


この記事の著者