今回は、あなたの職場でも取り入れて欲しい、コミュニケーションのポイントについてです。
【この連載の前回:音声のコミュニケーションには、大切な意味があるへのリンク】
【連載記事】・やろうと思っているけど できないことばかりの克服
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1.良好なコミュニケーションは作業性を高める
良好なコミュニケーションは、作業性を高めるということを若手のうちから理解してもらうよう、新人教育を展開しましょう。
新入社員研修で、立体パズルを作成するワークを展開するのですが、回数を重ねるごとに面白いことが解ってきました。それは「声を出すチームは作業が早い。」ということです。
最初は、特に気にしていなかったのですが、ワーク初めから声を出し、対話の活発なチームは、作業時間が他のチームに比べて半分になるのです。そのうち、対話の活発なチームを見ると「このチームはきっと優勝するな。」といった予想も立てられるようになりました。
そこで、実験です。「活発に会話をしたり、タイミングを合わせるようなかけ声を掛け合うと作業が早くなりますよ。」と伝えたチームと、何も伝えないチームに分けてワークを進めてみました。
すると、前者のチームの方が明らかに良い成績をおさめたのです。実験を繰り返しても、同じような結果が得られました。これが解ってから以降、このワークを通じて、コミュニケーションの大切さを体験してもらうよう指導するようにしています。
2.チーム内での対話も若手の育成に影響する
さらには、対話の仕方もワークの成績に影響することも解りました。
それは「ハッキリとした返事」です。「次、これを乗せるよ~。」「りょうか~い」「次のパーツはこれだよね?」「うん そうだね。」
このような、ある人の発言に対して、チームメンバーが返事することで、作業が早くなるのです。
複数のメンバーで、1つの作業をするときには、タイミングを合わせたり、作業の進捗状況について情報交換をすることによって、効率的な作業が進められます。
これらがシッカリできるチームは
- 作業効率が良い
- 作業ミスが少ない
- ワークを楽しみながら問題解決に挑む 等、良い結果が得られています。
そして、この現象は新入社員だけに限らず、中堅社員はベテラン社員でも同じ結果が得られています。
- 対話を促す
- タイミングを合わせる声を出す
- 返事をシッカリする
良好なコミュニケーションは、作業性を高めるということを若手のうちから理解するよう新人教育を展開しましょう。「理解したら返事をしようか!」当たり前のようなことでも、このような言葉で、返事を促すようにして良好なコミュニケーションから、新人教育を展開しましょう。