技術士第二次試験対策:「技術士」と書く力の関係(その2)

 

「技術士第二次試験対策:『“技術士”と“書く力”の関係(その1)』」で、技術士と書く力の関係について解説しました。今回の記事はこれに続く内容です。

 

1. 技術文書を書く力が高いとは

会社員時代、技術文書を書く力が高かった方々が書く技術文書、例えば、会議の資料や業務報告書などの内容が非常にわかりやすかったです。すなわち、これらの方々は、わかりやすい技術文書を書いていました。

 

技術文書を書く力が高いとは、国語力(文章や文の作成力)が高いということではありません。技術文書を書く力が高いとは、書くための様々な作業の力が高い、すなわち、書くための総合力が高いということです。技術文書を書く場合には、書く内容を頭の中で整理し、整理したものを文や文章として頭の中で変換し、変換したものを具体的な文にしてパソコンの画面などに書き出す作業をします。

 

技術文書を書く力が高いとは、これらのすべての力が高いということです。すなわち、整理する力、文や文章に変換する力、具体的な文にする力(わかりやすい文を書く力)のすべての力が高いということです。これらの力を総合した力が高いとわかりやすい技術文書を書くことができます。

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2. 技術文書を書く力と技術士の取得の関係

会社員時代、技術文書を書く力が高かった方々は技術士を取得していました。これらの方々は、技術士を取得する前から技術文書を書く力が高かったことから、「技術文書を書く力が高い、すなわち、技術文書を書くための総合力が高いと筆記試験(記述式試験)に合格できる確率が高い」と思っています。

 

これは、技術文書を書くことも論文を書くことも同じ作業注1)なので技術文書を書く力の高さを筆記試験でも発揮し、わかりやすい論文(解答が明確に伝わる論文)を書いたからだと思います。

注1):「技術士第二次試験対策:『日常業務の中で受験勉強をする』という考え方」の記事を参照のこと

 

もちろん、技術文書を書く力が高かった方々は、合格点を取るための技術や知識も持っていたので筆記試験に合格できたと思います。これらの方々は、整理する力が高かったので、受験勉強の中で学んだことを整理したうえで確実に頭の中にインプットしていたと考えることができます。

 

技術文書を書く力と技術士の取得に相関関係があると思います。このため、筆記試験に合格するためには、「日常業務の中で受験勉強をする」という考え方を取り入れた受験勉強も必要です注2)

注2):「技術士第二次試験対策:『日常業務の中で受験勉強をする』という考え方」の記事を参照のこと

 

【関連文献紹介】森谷仁著、「マンガでわかる技術文書の書き方」、オーム社、令和4年3月25日

 

◆ 技術士第二次試験対策:口頭試験対策 【連載記事紹介】


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