1.多様な情報を収集して組み合わせる
イノベーションは、異なった既に存在する知識や情報を『意外な組み合わせ』で組み合わせることから生まれることは、イノベーションの研究で有名なシュンペーターを始め、多くのイノベーションの研究者やその実践者の間で合意済みです。つまり、組み合わせる元の情報や知識が多様化していればしている程、またその量が多ければ多い程、スパーク(化学変化)が置き、革新的なアイデアが生まれる可能性が高くなります。
2.情報と知識
収集対象は「情報」と「知識」です。ここで情報は、それ自体に意味を持たない事実や想定です。たとえば、「今後30年間で日本の高齢者の人口割合は拡大する」といったものです。一方、知識は何か意味を持つもの、言い換えると情報の「解釈」を含んでいるものと定義できると思います。したがって、知識は、「日本は高齢化に対処しないと社会が崩壊する」といったものです。
この情報と知識を比べると、知識の方は既にそこに何等かの意味が含まれていますので、「高齢化に対処しない場合、どのような社会が待っているのか?」や「対処するのに高齢化の実態を知りたいな」といった、別の発想につながる可能性が高く、またスパークを起こし易いように思えます。また同じ理由で、更なる情報・知識収集活動の方向性を、ガイドしてくれます。
そのた...