部門間の仕事内容や、いま抱えている問題や課題について、縦割り組織だとなかなか見えてこないものです。やはり人財を活かして経営効果を高めるには、組織の壁を取り除き、横のつながりを強化することが大切です。そしてその策として、ランチミーティングを開いている会社が増えている様です。今回は「うまくいくランチミーティング」についておはなしします。
1. 仕事場上でも話しやすい関係性を作り上げるよい制度
昨今、福利厚生の一環で、ランチミーティングを制度化する会社が増えてきました。ランチミーティングは、何を感じて、何を想って欲しいのか?これをハッキリ決めておかないと、雑談で終わってしまいます。
ランチミーティングの他にも「朝食会議」と呼んで、会社に来て朝食を食べながら雑談をするという会社もあります。よい雰囲気で、楽しい話しをしながら、お互いのことを知ったり、相手の仕事のことを知ったりしながら、仕事場上でも「話しやすい」関係性を作り上げるにはよい制度だと私は思っています。
2. 物質タスク型・人間重視型 のほどよいバランス化が理想
この制度「ランチミーティングを援助します!」というルールを作っても、良い成果を得られないことも耳にします。ルールで、制度を見える化することを「物質タスク型マネジメント」といいます。「物質タスク型マネジメント」は、モノやルールで仕事の内容を管理します。
これとは逆に「人間重視型マネジメント」という手法があります。これは、人の心や思いについて支援する手法です。
理想的には「物質タスク型マネジメント」と「人間重視型マネジメント」の ”ほどよいバランス化” が理想なのですが、今回お話の対象となるランチミーティングは「物質タスク型マネジメント」に偏るケースが多いようです。
ランチミーティングで「人間重視型マネジメント」とのバランスを得るには、次のことがポイントとなります。
- 対話方法が確立されていること
- アウトプットを明確に定めていること
- 心理的安全性が確立されていること
対話方法が確立されていること とは、対話の原則である、相手に敬意を抱き、尊重する姿勢という意味です。ルールを制定するにおいて、バランス化がとれていないと、お互いの信頼関係に悪影響を及ぼし「あの人とランチ行かなければよかった。」と思わせてしまうケースが起きてしまいます。大切なことは、信頼関係を築く制度を制定することです。