1. 形のない言葉を形で理解するメリットとは
- 企業理念はあるが、役員間での解釈に今一つ統一感がない
- パーパスが抽象的でわかりづらい。会社の業務も伝わりづらい
- 今は安泰だが、イノベーションしていかないといけない。その方向性を共有したい
など、理念や方向性の「ベクトル合わせ」は、なかなか難しいものです。言葉のやりとりは、知っている言葉であればあるほど、その言葉を出した瞬間、理解したと思ってしまう。しかし、同じ言葉でも、その言葉を引用したもとの意味や目的などが必ずしも同じ解釈とは限らない。
昨今、スマホでのLINEもそうですが、短い言葉のやりとりが当たり前となっています。しかし、果たしてそれで自分の真意が相手に伝わっているかといえば、どうでしょう?たぶん、真意は伝わって6割ではないでしょうか・・・
言葉のやりとり・・・つまり、かたちのない、見えないものでのやりとりですから「気持ち」や「思い」のやりとり、と解釈してもよいでしょう。そのやりとりは、受け手の心の状態、環境要因などによって、受け取った言葉の意味合いが微妙にずれてしまうかもしれません。いえ、たぶんズレは必ずあるでしょう。
わたくしどものようなコンサルティング会社の仕事は、形があるわけではありません。会社の商品は「経験値」や「分析力」「解決策」「企画力」「影響力」「交渉力」といった各種能力です。能力とは、形のないもの。よって、評価がむずかしいが、形がないだけに化ける可能性もある。
このような、形のないものを商品、サービスとして扱っているからこそ「形のあるもの」による効果をとてもリアルにまたシビアに感じるのかもしれません。
2. 「VUCAの時代」の言葉のやり取り
「VUCAの時代」・・・近年の移り変わりが激しい時代を表す言葉として注目されています。モノゴトの不確実性が高く、将来の予想困難な状況を意味する言葉です。
- Volatility(変動制・激動)
- Uncertainly(不確実性)
- Complexity(複雑性)
- Ambiguity(曖昧性・不透明性)
VUCAは、上記4つの言葉の頭文字を連ねた造語です。「VUCAの時代」、簡単な言葉のやり取...
【出典】株式会社トライアングル・トラストHPより、筆者のご承諾により編集して掲載。