前回は、技術士第二次試験対策:受験の動機を明確にするを解説しましたが、今回は「失敗から学ぶ、不合格から学ぶ」を解説します。
1. 社員研修での失敗から学ぶ
有限会社ジェイタプコは「内容が明確に伝わる技術文書の書き方」を社員研修セミナーで開催しています。社員研修の場合、研修終了後に、アンケート用紙に研修の評価を書いてもらいます。この研修を始めてから10年以上が経ちますが、時には、厳しい評価や意見をいただくこともありました。これらの評価や意見を読むと「なるほど。気が付かなかった。次回からは指摘された内容を踏まえて解説しよう」と思うこともありました。厳しい評価や意見で、社員研修の質(解説の質)がその都度、向上します。自分では気が付かなかったことを受講された方がアンケートを通して教えてくれるからです。現在の社員研修では解説の冒頭に次の内容を話しています。
今日の解説内容のイメージは「美味しい料理を作るための“食材”の調理方法の解説です」この意味は、例えば「すでに用意された食材を使って美味しいビーフシチューを作る方法の解説」ということです。つまり、ビーフシチューを作るために必要な(準備する)食材の説明をしないというこ...