はんだ付け作業と局所排気
2015-11-30
特に、クリーンルーム内ではんだ付け作業をするところは、清浄度(クリーン度)はあまり高くないですから、定期的なパーティクル測定でも、0.5μm程度の粒径で測定していると思います。非常に細かなミストですから、パーティクルカウンターで測定する場合も、0.5μmでは殆ど拾えません。
つまり、問題として拾えない、気がつかないと言うことです。0.3、あるいは0.1μmの粒径で測定してみると、相当凄い量のミストをカウントします。例えば数万~数十万個のデーターになります。
私が気になっているのは、はんだ作業中に、このミストを作業者が吸い込んでいないかと言うことです。はんだ作業が日常的に行われる、しかも同じ作業者が実施しているとすれば、吸い続けることになり、健康面で心配になります。
そこでお勧めしたいのが、局所排気です。もちろんその対策をされているところはありますが、何もないところもありますので、ここであえて取り上げました。四角く囲った排気の設備がある箱の中で、はんだ付け作業をするということです。その箱の背部、または上部に排気を取り付けます。その排気口には、何か細いひらひらを付け、必ず排気されている事が、日常的に分かるようにしておくことです。
重要なことは、局所排気を付けただけで安心しないことです。また、清浄度の低いクリーンルームでは清浄度や湿度を補...
う目的で、パッケージエアコンが設置してあるところも多いようです。パッケージエアコンの気流により、はんだのミストがどのように影響するかわかりませんので、作業者を保護するためにも、その作業の場所が最適かをも再検討する必要があります。