統計手法で役立つ、エクセル関数の整理

 PCを買うとMSオフィスが標準で入ってる場合が多いですし、ビジネス分野でも標準になっていることは、ご承知の通りです。仕事でエクセルを使う方はかなり多いと思います。エクセルでは数式バーの関数を選べば気軽に各種計算をすることが出来ますが、慣れてくると関数を選ぶのが面倒で直接セルに入力して求めている人も多いと思います。
 
 統計手法を用いる場合はなおさらで、平均や標準偏差以外にも多くの関数がエクセル上で便利に使えますので、覚えていると便利なエクセル統計関数と注意点を解説します。
 
 
 
 上表の関数を組み合わせれば検定や推定の計算で用いる数式には対応できます。注意点として標準偏差分散の所にある母集団を表す記号pとサンプルを表す記号sが ついている関数です。これらはエクセル2007から登場したものです。それ以前はstdevとvarしかありませんでした。
 
 添付記号付きの両関数の結果は若干異なります。例えばstdev.sはstdev.pよりも大きい値が結果として返ってきます。母集団とサンプル両者から標準偏差を求める式を観ればサンプルから求める式は分母が
 1小さくなっているので大きい値が返ってくる理由が分かります。
 
 例えば月に10万個生産した製品データを全数検査した場合の標準偏差はstdev.pで計算します...
が、もし抜き取り検査で1000個しか測定しない場合はstdev.sを用いて計算する事になります。
 
 分布や検定をする関数も各種用意されていますので直接そちらを用いて統計量を求めても良いと思います。特に検定結果で有意差判定の根拠となるp値は併記する場合が多いので使ってみましょう。
 

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