「コンフィギュレーションマネジメント」とは
コンフィギュレーション・マネジメントは構成管理といわれています。他には形態管理、変更管理といわれることもあります。ある事柄を厳格に管理しようとするとき、管理するための枠組み、何をどうすればその事柄を管理できるか、管理するためにはまず何をすれば良いのかを決めることから始まります。プロジェクトであるなら、その目的、内容、進め方、成果物、およびこれらを含めた全体像、制約などの条件が明確である必要がありますが、そのためには、何があれば、何をすれば、どういう状態になっていれば管理されている、管理しているといえるのかから始まります。それが分かれば、あるいは決まれば、それを実現し、周知し、次はそれらがその通りになっているか、状態が保たれているか、また、当初計画したときとプロジェクトを取り巻く環境その他全般に変わりはなく、目指す管理状態に変化はないかを常に注視していくことが重要となります。
それらに差異、異常、変化が認められた時に何かを変えるのか、変えないのか、追加するのか、止めるのか、維持するのかを意思決定し、それをプロジェクト活動全体に周知・浸透させ実行し、その理由を含めてどう変更したかをしっかり残し、あとから検証や追跡ができるようにする、そしてその状態を維持していくことが必要になってきます。コンフィギュレーション・マネジメントとは広く捉えればこういう活動全体をいっているのであって、ある側面に着目すれば「変更」の管理であり、また別の側面からは「物の構成」の管理、また「仕組みや体系といったある種の形態」の管理であるといえるのです。