「ヒストグラム」とは、キーワードからわかりやすく解説
1. 「ヒストグラム」とは
ヒストグラムとは、品質管理で使用される「QC七つ道具」の1つであり、対象のデータを定めた区間ごとに区切ることにより、棒グラフにて、各区間の数値を表しています。度数分布を表しているグラフであり、分布表を元に数値を図に変換していくのに最適なツールです。ヒストグラムでは、各区間の数値のばらつきによって、グラフの形状が変化していきます。
2. 「ヒストグラム」の形状パターン
分布の形状として代表的なものをいくつか紹介します。
- 双山型・・・分布に二つの山があり、異なる分布が混在している。作業者による違い、製造装置の違い等で生じる
- 絶壁型・・・分布が左右均等にならず、片方に分布の山が極端に寄っている。欠陥個数など片側がゼロ以上と制約を受ける場合等で生じる
- 離れ小島型・・・分布から離れて飛び値が見られる。突発的な工程異常、測定ミス等のデータが含まれている
- 偏り型・・・規格値センターに対し分布の中央が左右どちらかに偏っている。狙い値のセンタリングが上手く出来てない場合に生じる
- 規格値越え・・・分布の裾が規格値を超えてしまっている。ばらつきが大きく工程能力が不十分で迅速が改善が必要
- 高原型・・・度数の大きさの差が少なく中央が峰状に平坦になっている。複数の機械や作業者による違いで、中央がずれた幾つかの分布の重なりで生じる
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「ヒストグラム」の専門家
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横田 宗泰
専門家B 横田技術士事務所
露光装置開発は30年の経験があります。特に液晶や有機EL用露光装置に精通しています。液晶や有機ELパネルの実生産ラインのフォト技術指導を行いました。露光装...
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