「ヒストグラム」とは、キーワードからわかりやすく解説

 

1. 「ヒストグラム」とは

ヒストグラムとは、品質管理で使用される「QC七つ道具」の1つであり、対象のデータを定めた区間ごとに区切ることにより、棒グラフにて、各区間の数値を表しています。度数分布を表しているグラフであり、分布表を元に数値を図に変換していくのに最適なツールです。ヒストグラムでは、各区間の数値のばらつきによって、グラフの形状が変化していきます。

 

2. 「ヒストグラム」の形状パターン

分布の形状として代表的なものをいくつか紹介します。

  • 双山型・・・分布に二つの山があり、異なる分布が混在している。作業者による違い、製造装置の違い等で生じる
  • 絶壁型・・・分布が左右均等にならず、片方に分布の山が極端に寄っている。欠陥個数など片側がゼロ以上と制約を受ける場合等で生じる
  • 離れ小島型・・・分布から離れて飛び値が見られる。突発的な工程異常、測定ミス等のデータが含まれている
  • 偏り型・・・規格値センターに対し分布の中央が左右どちらかに偏っている。狙い値のセンタリングが上手く出来てない場合に生じる
  • 規格値越え・・・分布の裾が規格値を超えてしまっている。ばらつきが大きく工程能力が不十分で迅速が改善が必要      
  • 高原型・・・度数の大きさの差が少なく中央が峰状に平坦になっている。複数の機械や作業者による違いで、中央がずれた幾つかの分布の重なりで生じる

◆関連解説記事『QC7つ道具 (その1) ヒストグラム』 

 


「ヒストグラム」のキーワード解説記事

もっと見る
誰でも使えるQC7つ道具(ヒストグラムと管理図) データ分析講座(その148)

   データ分析・活用に慣れていない方にお勧めなのが、次のQC7つ道具です。品質管理の7つ道具というぐらいですから、7種類の道具があります。今...

   データ分析・活用に慣れていない方にお勧めなのが、次のQC7つ道具です。品質管理の7つ道具というぐらいですから、7種類の道具があります。今...


ヒストグラム QC7つ道具 (その1)

1.ヒストグラムとは  ヒストグラムとは、数量化データを大きさに応じて幾つかの区間にグループ分けし、各グループに所属するデータ数(度数)を棒グラフで表し...

1.ヒストグラムとは  ヒストグラムとは、数量化データを大きさに応じて幾つかの区間にグループ分けし、各グループに所属するデータ数(度数)を棒グラフで表し...