今回は、「Web上で試作受注するツール」を成功させるポイントについて解説します。次の2点がポイントで、この2つを「最優先」に考える必要があります。サイトのメニューや機能をどうすればよいかを考えるのは、3番目、4番目になります。
1. ポイント(その1)誰がお金を支払ってくれるかを考える。
誰がお金を支払ってくれるのかを考えましょう。
- このツールの利用者が誰なのか。
- このツールでメリットを得るのは誰なのか。
- このツールで得た売上と利益はいくらなのか。
- このツールで得た利益の中から、いくら、手数料として支払っていただく予定なのか。
こうした身も蓋もないのですが、現実的な数値を資料化することが最優先のポイントです。
新しいツールを開発するときには、どうしても機能、新しい機能、に目が向いてしまうのですが、今の時代に、そうそう新しい機能は見つけることができません。そうではなくて誰向けなのか、何に困っている人向けのツールなのかをよくよく考えることが大切です。
昔の言葉でいうマーケットイン、プロダクトアウトでいえば、マーケットインの発想で進める必要があります。
2. ポイント(その2)お金を支払ってくれる人は、どこにいるのかを考える。
お金を支払ってくれる人は、どこにいるのかを考えましょう。ポイントその1で、キャッシュポイントになりそうな人は特定できました。ポイントその2は、キャッシュポイントになるお金を支払ってくれそうな人がどこにいるのかを探すことです。
マーケティングは、よく魚釣りに例えられます。ブラックバスを釣りたいのに海で投げていても釣れません。シャケを釣りたいのに琵琶湖に投げていても釣れません。
それと同じで、「Web上で試作受注するツール」を使いたい人がどこにいるのかをきちんと見つけておく必要があります。異業種交流会なのか、名刺交換会なのか、地元の信用金庫の紹介なのか、それとも昔の同級生なのか。
でも、これはほとんどの中小企業コンサルタントが言わない「不都合な真実」なのですが、本当は、「Web上で」を狙っているのであれば、PPC広告やSNS広告を使って、Web上にいる中小企業の経営者を狙う必要があります。
場合によってはSEO対策が必要です。従来の商習慣で見積、試作をするのではなくて「Web上で」見積、試作をするのであれば、従来とは異なる取り組みをするというのが最重要事項です。
どのような機能を用意するか、というのはそのあとでも大丈夫です。
理由はいろいろありますが、結局は、本当のお客様に使っていただい...
て、そのお客様の声を聞かないと、お客様が必要としている機能が何なのかはわからないからです。
デジタル=ネット、Webの世界では正確な測定が可能です。製造業と同じです。ミリ、マイクロ、ナノといった精度が大切なのと同じように、今日、何人がアクセスして、そのうち何人が発注したのか。こうしたことを毎日、測定して分析することがとても大切なのです。もちろん、利益がいくらなのかも即座にわかるのがメリットです。であれば、そのメリットを最大限に生かすための「Web上で試作受注するツール」構築のステップがあります。それは、製造業専門のWebマーケティングサービスを利用することです。