1. 現場マネジメントの精度
私は、中小製造業の現場に立って、現場リーダーにこう問いかけることにしています。
「今、順調ですか?」次は、これに対する、あるひとコマです。
問いかけられたリーダーは、少しキョトンとした様子をしたかと思うと、壁にある時計に目をやり、機械周りの様子を見て、
- リーダー:「順調です」
- 本多 :「その根拠は何ですか?」
- リーダー:「まず赤箱(不良箱)にモノが無い。この時間に、これだけのアウトプットが仕上がっている。だからです。」
- 本多 :「なるほど。では、今順調だということを、作業者は認識できていますか?」
- リーダー:「、、、、、いいえ、できていません。」
- 本多 :「さっき、あそこに見える機械、止まったようですが、まだ誰も対応に来ていませんよ」
- リーダー:「あっ、、、。すいません。ちょっと見てきます」
2. 現場マネジメントの精度を高めるとは
質問の意図は、今順調か否かを掌握して、関係者各位がどのようにアクションをとっていくかのしくみが、どの程度仕組まれ、実行、維持されているかを伺うことにあります。
- 良し悪しの基準は何か?
- 何をどのように見れば良いか?
- その基準は、どのように設定されたものであるか?
- 会社方針・上位方針との関連性はどうか?
- だれがいつ監視し、フィードバックするか?
- 現場要員に認識されているか?
- 貢献意欲を持ち、達成感を感じられるフィードバックとなっている...
か?
異常発生時(または事前に)察知できるか?
現場での目配りポイントを明確化・共有化し、それを見える化して現場マネジメントの精度を高めていきましょう。