外部の人に見せられる倉庫とは 保管効率向上のコツ(その3)

◆ 物流の基本は5S

 ロケーション管理が中途半端な会社を見掛けます。置き場所がどこなのかが良く分からないのです。床に区画線が引かれていない、置き場表示が付けられていない、在庫数量を瞬時に判断できる目安が掲示されていないなど、5Sの基本ができていない会社はまだまだあります。保管効率にとどまらず倉庫効率を向上させるためにはその倉庫全体の5Sをきちんと行い、不効率作業を無くすことも考えなければなりません。

 5Sの基本ができていない原因として、荷物を預ける荷主があまり倉庫に出掛けていないことが影響しているかもしれません。自社の荷物がどのように扱われているかは時々チェックすることが望まれます。

  きちんとした倉庫ではこのようなムダは発生していません。物流の基本は5Sですから倉庫稼働時から5S活動を行っていると思われます。

 フリーロケーションという考え方があります。これは置き場所がその都度変わることを意味しています。しかし通路もその都度変わるような置き方をしている倉庫を見掛けます。つまり保管場所と通路を区分せず、とにかく空いているところにものを置いていくパターンです。最低でも保管場所、梱包場、資材置場、出荷準備場、通路は区分しましょう。

 区分が終わりましたら次に区画線を明確に引いていきましょう。場所ごとに床の色を変えることも良いと思います。保管場所...

には荷主名、製品番号や製品名称、基準在庫数量を掲示しましょう。これは預かり荷物だけではなく梱包に使う資材置場も同様です。

 倉庫内を探し回る時間が数パーセントある会社があります。この時間はまったくのムダですから、もう一度基本に立ち返って5S活動をやり直してみませんか。外部の人に胸を張って見せられる倉庫にしておけば自ずと倉庫効率も向上することでしょう。

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