1. 責任感の強い人、結果を出す人
「責任を取る」というと、何かトラブルや良くないことの罰則を受ける印象が強いでしょう(responsibility)。一方で「責任を果たす」という言葉は「キチンと、しっかり仕事をこなす」という意味もあります。この場合、約束を果たすというcommitmentのニュアンスに近いようです。「結果にコミットする」という某広告のフレーズです。このresponsibilityとcommitmentを「責任」という言葉でひとまとめにすると、responsibilityの方が影響が大きくなり、責任という言葉にネガティブなイメージを持ちやすくなります。しかし、commitmentの意味であれば、罰則ありきではないので、全力で仕事に取り組むのみです。
現実的に大きな仕事の責任を100%一人で果たすことは少ないでしょう。全体の中の一部、自分が行う範囲について責任を果たすことになるでしょう。そこでの責任の果たし方によって結果は大きく変わります。良い仕事をするか、手抜きの仕事となるか、結果は明らかです。責任は単なる仕事の業務範囲に限らず、自分自身の誠実さにも影響します。自分の能力をどれだけ使うか、予定、計画、結果に対してどの程度こだわるかです。いわゆる責任感の強い人、結果を出す人は責任(commitment)を果たしているのです。特別な能力があるわけではありません。大きな責任を果たせる分野が、その人または会社の強みとなります。
2. 人は自分のイメージや先入観に大きく影響される
人の...
直接的に他人にアプローチすることはあまり効果がありませんが「他人を現す」という観点からある程度アプローチすることができます。人は初めて会う人に対してはほとんど情報がないので見た目の雰囲気などでどのような人か想像します。そして、挨拶をして会話をすることで相手がどのような人か理解していきます。それと同時に「この人は〇〇な人だ」というイメージを持ちます。
例えば最初に会う時に相手が時間に遅れて来ると「時間に遅れる人」というイメージを持ちます。そうすると、どんな時でも時間に遅れる人という目でその人を見るようになります。例えそれが1回のみであったとしてもです。その後どんなに時間厳守を行ったとしても残念ながら「時間に遅れる人」というイメージの人には時間厳守な姿が伝わりません。
人は目で見たことだけでなく自分のイメージや先入観にも大きく影響されます。ほとんど無意識に○○さんは○○な人、△△さんは△△な人とイメージしています。このイメージが「人を現す」ことです。これを変えることで今まで気づかなかった相手の一面が見えるかもしれません。
3. 集まる人と離れる人
「類は友を呼ぶ」という言葉があります。気が合う人が自然と集まり、仲良くなることです。これは趣味的なことから考え方や主義、信条など個人の性格や性質などの分野にまで及びます。人の性格や性質はA型の性格、B型の性格などで表されることもありますが、あくまでこれは正確の要素の強弱の表れです。例えば「几帳面」という要素について人によって強く表れる人もいれば、あまり表れない人もいます。しかし、全くその要素がないということはあり得ません。性格的な要素は周りの人との相対値なので、気づきにくいこともありますが、ゼロということはありません。
「類は友を呼ぶ」に当てはめると几帳面が強い人同士が集まりやすく、反対に几帳面が弱い人同士も集まりやすくなります。もちろん人の性格や性質は多様性なので、ある程度の傾向のもとに様々な人と集まることになります。「人を見る時に周りの友達を見る」というのも人間性を見る一側面にもなります。
そして、自分の周りにはいい人ばかりではありません。嫌な人もいます。「この人と自分は違う」と思ってもどこかしら、自分と似たところがあるものです。自分自身で受け入れがたい自分の嫌な面もあるでしょう。悪い癖や怠け癖、虚栄心などがあるでしょう。そのような人と距離を取ることは出来ますが、本当に改善するのは自分自身のそのようなネガティブな側面です。そうでなければ、一旦嫌な人から離れても、別の嫌な人が表れるでしょう。しかし、もし自分自身を正すことができれば、相手から自然に離れていきます。ポジティブな側面が強くなると、ネガティブな側面の人は耐えられなくなります。また、自分を変えるために、あえて自分よりも少し位の高い人と接触する方法もあります。接する人によって自分を高めていく方法です。
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