行動科学、力を出し切り周囲の人よりも秀でるには

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【目次】

    1. 力を出し切ることは自分自身に負荷をかけること

    仕事のスケジュールは余力がないと一切ミスが出来ない状況になります。一方、多少の余力があると想定外のことにも対応できるようになります。状況にもよりますが、スケジュールは多少の余力がある程度がよいでしょう。しかし、仕事をする人の能力は余力を残さず力を出し切ることです。

     

    能力を出し切らないと自分を正確に測ることが出来ないのです。仮に自分では80%だと思っていても、実際は95%であり、余力分が20%ではなく5%しか残っていないということもあります。これでは正しい自己分析ができません。仕事の成果を出すためには、目の前の仕事をこなすための能力と、自分の能力の比較が出来なければなりません。自分の能力を高く見積もっていた場合は、実際に仕事を進めるなかで自分の手に負えないことに気付くでしょう。最悪は気づいたときには手遅れになっていることです。

     

    そして、力を出し切ることは自分の成長のためにも必要なことです。余裕で出来ることを繰り返しても自己の成長にはつながりません。単にその仕事をこなしただけです。力を出し切ることは自分自身に負荷をかけることでもあります。自分ができる最大限の力を出し切る...

    ことで日々成長することができます。

     

    2. 周囲の人よりも秀でるには、自分が継続的に努力できる分野を見つけること

    成果を出すには質と量のどちらが重要でしょうか。これはどちらも重要です。いかに質の良いアプローチや努力を行っても、一回だけで成果を出すのは難しいです。これをある程度の量をこなして経験を得ることで成果が出るようになります。種をまいただけでは芽は出ません。毎日水やりをしないと芽は出ません。これは仕事の成果だけではなく、資格の勉強やスポーツ、筋トレなど知識だけでなく、体力にも当てはまります。新しいことを覚えるのに一日では足りず、たくさん数をこなさなければなりません。なお質の向上は上達速度の向上につながります。感覚的には質と量は掛け算です。片方だけでは成果は得られません。質も量もどちらも意識して日々の努力に励むことが大事です。

     

    目標の程度や個人の資質によって成長の速い、遅いはあります。得られる成果についても人によって大きい、小さいがあります。どんなに努力しても誰もがオリンピック選手に選ばれることはありません。限られた人のみが選ばれます。しかし、重要なのはオリンピック選手に選ばれることではなく、自分が継続的に努力できる分野を見つけることです。それが結果として周囲の人よりも秀でていることになります。

     

    3. 良い人間関係が優れた成果を生む

    職場や仕事に限らず人間関係は殺伐とするよりも和気あいあいとした方がよいでしょう。この人間関係の雰囲気は仕事の成果にどの程度の影響があるでしょうか。人間関係と成果に直接的な影響は少ないでしょう。これは成果をだすための目標や計画がしっかりしていて日々の進捗が管理されていれば、例え周りの人やチームが嫌いでもやるべき仕事をこなすことで成果は生まれます。

     

    「〇〇さんが嫌いだから仕事を放棄する」というのはプロ失格ですが、これが起こるほど人間関係が壊れると仕事の成果にも悪影響をおよぼします。反対に「この仕事出来てないけど、△△さんに注意して嫌われたくないから言わない」というのもプロ失格です。仲の良い人でも仕事の成果に対しては毅然とした姿勢を示す必要があります。なれ合いになってはいけません。

     

    人間関係は良すぎず、悪すぎなければ成果にはあまり影響しません。しかし優れた成果を出すには良い人間関係は必要でしょう。仕事は一人で出来るものではありません。多くの人が関わることで成果を出せます。一人一人が能力を発揮するには周りの人との人間関係が協力的でなければなりません。いわゆる風通しの良い雰囲気、色々な意見や考えが飛び交う雰囲気がよいでしょう。

     

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