コミュニケーション、意見の相違、知識伝承、行動変容を考える

【目次】

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    1. 意見が合わないのは結果であり、その原因について相手をよく観察する

    人と意見が合わないことはよくあります。仕事でも日常でもよくあります。意見が合わないのは言葉そのものではなくて、相手のどのような想いや考えと合わないかを見てみましょう。例えばA案とB案があった時にA案を相手が主張していたとしましょう。常日ごろからA案を習慣的に行っていてB案をよく理解していないこと。A案はコストメリットがあり、B案はスピードメリットがありますが、相手の人はコストメリットを優先しています。感情的にA案が好き、またはB案が嫌い。A案によって次の仕事を獲得できるチャンスが生まれまる。相手はあなたと意見を合わせたくない。など色々な理由や状況があります。このような本音はなかなか表面にあらわれにくいです。相手自身が気づいていない可能性もあります。

     

    そして意見が合わない時に相手がよりよい方法を議論したいのか、自分の意見に同意してほしいのか、誰かに決めてほしいのかということもなども影響します。むしろ、意見が合わないことよりも、こうした相手の状況を観察する方が重要でしょう。議論したい人に対してはA案、B案それぞれ詳細に状況を議論するのがいいでしょう。同意してほしい人に対してはどのような気持ちに同意してほしいのか、そもそも同意する必要があるのか...

    、誰かに決めてほしい人に対してはこちらが決めるのが良いのか、できる限り相手に決めさせるのが良いのかを考えます。意見が合わないのは結果であり、その原因について相手をよく観察することが必要です。

     

    2. 知識の使い方を人に伝えるのは難しい

    人は読書やセミナーなどでこれまで知らなかった知識を得ることができます。ちょうどこれはパソコンに例えるとデータ量が増えることです。しかし、このデータの使い方についてはアプリやソフトがインストールされていなければ、データはあっても読込むこと(使うこと)が出来ません。これは人にも当てはまります。例えば魚の三枚おろしについて話を聞いても、そもそも魚をさばいたことがなければすぐに忘れていくでしょう。しかし、それが料理人であれば自分のやり方と比較したり、検討することができるでしょう。

     

    人の記憶は忘れるように出来ています。役に立つ情報を手に入れても、活用しなければ忘れていきます。人によって活用できる情報も違うでしょう。自分が精通していればしているほど、その情報の真偽や有効性がわかります。まるで自分の経験がアプリのように情報に対して反応します。知識を得ることは大事ですが、経験を重ねて知識の使い方を学ぶことも大事です。

     

    知識の使い方を人に伝えるのは難しいです。単なる知識ではないからです。そして答えを教えるわけでもありません。言わば解き方を伝えるようなことです。文章にすると簡潔になることがありますが、それを本当に理解するためには知識としての情報だけでなく、体験した経験が必要になります。

     

    3. 行動を変えれば思考も変わり、思考を変えれば行動も変わる

    人の外見と内面については色々な議論があります。外見とは顔つき、体格、服装など目に見えることです。そして内面とは思考、経験、知識など目には見えません。外見よりも内面が大事という意見もあれば、外見が大事という意見もありますが、結局は両方大事です。なぜなら人の外見と内面は表裏一体のため、外見と内面を別々に分けることが出来ません。例えば、その日の服装を決めているのは本人です。その服装という外見には本人の選択という内面が反映されています。他の身だしなみも同様です。大事な仕事の時にはしっかり決めて家を出るでしょう。しかし、近所のコンビニに行く時は普段着という人もいるでしょう。

     

    一方、体格などの体つきを変えるにはダイエットや筋トレなど時間がかかります。一日だけ頑張っても効果はほとんどありません。継続することで体に変化が起こります。外見として行動を起こすとともに思考や習慣などの内面の継続的な変化も必要になります。

     

    自分を変えようとした時に行動、思考のどれを変えた方がよいか、という質問の答えはどちらでもよいです。それらは自分の一面を外見から見たのか、内面から見たのかの違いでしかないからです。行動を変えれば思考も変わります。思考を変えれば行動も変わります。人によってやりやすい方を選べばよいのです。

     

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