1. 緊張ほど相手に伝わる
面接や、人前で話す時、あるいは大事な人と話をする時などで多くの人は緊張します。こういう時「緊張しないでいつも通りの自分で話しできたらいいのに」と考える人は多いでしょう。ちょっと検索すると「緊張しない方法」というのはたくさん出てきます。私もかつてはそうでした。でも、人というのは不思議なことに、実は「緊張しないように」と思えば思うほど、周りの聞いている人には「あの人緊張してるなあ」と伝わるのです。そうすると、残念ながら例えどんなに素晴らしい内容の話や講演をしても、聞いている人は「あの人緊張してるなあ」しか印象に残らないのです。もちろん、緊張する状況を何度も経験することで体が慣れて、次第に緊張しなくなることはあります。しかし、それでは時間がかかります。出来る限り、聞いている人にはあまり緊張してないように感じるように振舞いたいです。
そんな時に対処する一つの方法として本番前に「私は緊張している」と声に出すことです。これまでとは全く逆の発想です。10回ほど言葉に出すと、極度の緊張状態からは抜け出せます。もちろん緊張度ゼロにはなりませんし、緊張度ゼロもよくありません。それでも見ている人にはあまり緊張しているようには見えなくなります。その分、人に伝えること、言いたいことがストレートに聞いている人に届くようになります。
2. 相手は自分を映す鏡
「相手は自分を映す鏡」という言葉を聞いたことがありますか。これはとても広い概念です。
そのため、例えば、あなたの周りにいる好きな人、嫌な人を思い浮かべた時に、心の抵抗があるでしょう。「好きな人はいいけど、嫌な人が自分の鏡だなんて受け入れられない」そう思うかもしれません。でも安心してください。あなた自身とあなたが想像した嫌な人が同じ性格、人格とは言いません。多くの場合、そのような人はあなたに何かを気づかせるための存在であることがあります。これはあなたの意識の下にある無意識が引き起こしています。人の意識というのは通常考えたり感じたりする意識を顕在意識、それに対して自分では自覚のない意識を無意識と呼んでいます。そして、顕在意識と無意識では無意識の方が圧倒的に大きいのです。通常、身の回りに起こることはほとんど無意識が引き起こしているとさえ言われます。
無意識の観点から嫌な人を見た時に、色々なタイプがあります。確かに自分では意識してなくても、誰かに、何かに対して同じ思いをさせていたかもしれません。または、あなたが本当の本当の本当にやりたいこと、すべきこと、行くべきところを気づかせているのかもしれません。
3. 大事にしている言葉
自分だけのこだわりのようなものを持っている方は多いでしょう。それは例えば、日々の起床時間や出勤ルートなどの行動面だけではなく、基本的な考え方も含まれます。
例えば、理論的な計画が大事だと思う人、まずは行動することが大事だと思う人、自分の友好関係が大事だと思う人など様々でしょう。人と交渉する時などは、この相手が大事にしている考え方にどれだけ寄り添うことができるかで、関係性が左右されます。そしてこのようなことは、5分、10分話しただけでは到底分からないことがほとんどです。半年くらいたつと少しずつ感じてきます。しかし、それでは時間がかかるため、もっと早く相手のことを感じるようになりたいです。
この時に注意する点として、相手の言葉があります。これは改まって話すことよりも、とっさの時に口からでるような言葉の方がいいです。その方がより相手が無意識に思っていることに近づくからで...