行動科学、自己評価と他人の評価

【目次】

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    1. 得意なのですねと、他人から言われることは客観的に自分の強み

    得意なことと好きなことは同じであることが多いです。得意だから好きなのか、好きだから得意なのかどちらでしょう。これは自分から見た得意なことですが、一方で他人から見て得意そうに見えることもあります。自分が思う得意なことと、他人が思う得意なことが一致していれば、それは大きな強みになります。このような強みを生かして仕事に取り組みたいです。

     

    では、他人から見て得意そうに見えるのはどのようなことでしょうか。これは自分から見て誰か他の人が特定の分野で自分以上の能力や実績があると「〇〇さんは△△が得意、うまい」と思うことと同じです。もし、誰かに「〇〇が得意なのですね」と言われれば、たとえ自分にとっては普通のことでも、周りの人にとっては優れたことや簡単には出来ないこととして目に映ります。長い期間勉強し...

    たり、練習した結果身についたこともあれば、ごく自然にやったこともあるでしょう。しかし、それは相手にはほとんど分かりません。相手はあなたが今それを出来ている、ということを見ているのです。どのような過程をへて今に至るのか考えてはいません。もしかしたら、その分野に精通している人ならそこまで考えることが出来るかもしれません。しかし、その数は少数です。他人から言われることは客観的に自分の強みになっているでしょう。

     

    2. 自己評価と他人の評価

    客観的に自分を評価することはとても大事です。そして、周りの人からの評価も同じように大事です。これが同じくらいに評価されれば「自他ともに認める〇〇」となります。では自己評価が高くて、周りからはあまり評価されない時はどうでしょう。自己評価が甘いか、周りにもっと優れた人がいるかもしれません。それまで負け知らずの人がいきなりこのような状況になると挫折することもあります。反対に自己評価が低くて、周りからは高評価の時はどうでしょう。自分としては「まだまだ上には上がいる」と思っていても、周りの人は十分にあなたが優れていると評価します。周りの人が評価しているのであれば、自分の向上心を持ちつつも評価されることに応えても良いと思います。必要以上に自分はまだまだです、と言うとむしろ嫌味に聞こえます。

     

    上には上がいるのはおそらく事実でしょう。世界一になれる人は世界に一人だけだからです。しかし顧客にとってはあなたが一定の能力以上に優れていれば、世界一かどうかはほとんど関係ありません。「自分たちでは出来ないことが出来る人」なのです。自分の能力や実績は日々変化します。そして周りの評価も、場所や環境が変わればたちまち変化します。特に自分自身あまり変化していなくても、あるグループでは低評価でも、別のグループでは高評価になることもあります。人の評価は相対的になりやすいので、どちらが善い悪いということではありません。自分にとって成長できる場所を選ぶことが大事です。

     

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