コミュニケーション、職場の壁、人の壁、話の行き違いが社内の見えない壁を厚くする

 
【目次】

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    今回は「社内の見えない厚い壁」についてのお話しです。

    1. 社内の目に見えない厚い壁

    経営や5S活動の相談を受けた会社を訪問してみると、会社の社内には、目に見えない厚い壁が出来ていることが多いようです。 状況は会社によって異なりますが、壁になりやすい所は、部署ごと、役員と社員、中には派閥があるところも・・・

     

     「うちの会社もあるある」と思われた人も多いのではないでしょうか?

     

    壁があることで、仕事が本来の流れの姿を消し、蛇行し濁流となり様々な問題を引き起こす要因と化しています。社内の見えない壁は、意外と分厚く取り崩すには相当な時間を要します。コンサルタントの私としては、この分厚い壁をどう崩してやろうかと考えるわけです。そもそも壁の出来る原因は「人間関係」の不一致が大きな要因です。 それも、きっかけは少人数でせっせと壁の土台を構築している事が多いのです。壁は年数が経つにつれ、高く厚みを増していくわけです。

     

    第三者から視ると、土台を作っている所で誰かしらは気付いても良いのではないかと思いますが、会社によってそれぞれ事情が違うので一概に言い切れない部分もあります。そもそも、せっかく土台を作るのであれば、悪い土台ではなく良い土台を築いて貰いたいものです。 壁が出来ることで、次第に人と情報がうまく機能しなくなります。これが壁の厄介なところであり、複雑にしている部分です。

     

    2. 壁を崩し情報の流れを良くするには

    経営は、如何に情報を早く正確に伝えられるかが重要です。

     

    情報伝達が滞ることで社内は勿論、お客様にまで迷惑をかけることにも繋がってしまいます。私は、指導先の社員の...

    皆さんを「仲間」と表現していますが、ビジネスパートナーであり、共に自分の家族や人生を支え合う戦友ともいえます。友達や親友も社内で出来ることもあると思いますが、残念ながら全ての社員がそう言う関係になるわけではありません。この私でさえ、人に対して好き嫌いも当然あります。会社内での信頼関係は、何度も言っている様に重要であり築く必要があります。

     

    よく見るのが・・・ 自分の人に対する好き嫌いで仕事をしているひと。 会社内で、人の好き嫌いだけで仕事をされては、周りの人達は仕事がやり辛くなるだけです。そういう職場は雰囲気も悪く、仕事の効率も低下させることにもなります。 職場内の壁は、長年の蓄積により高さ・厚さが作られてしまいます。この壁を崩すには時間がかかります。但し、崩れないわけではないのです。

     

    実際に私が指導した会社では、壁を崩し、仕事(情報)の血流が良くなって向上しています。人間関係のもつれから出来た壁を崩すには、改に信頼関係をつくる必要があります。 ただ、言うのは簡単ですが、そう単純にはいかないのも事実。人間関係のもつれも人との会話から生まれてしまう場合もありますが、だからといって会話をしなくなればしない程、溝は大きく深くなってしまいます。また、他人からの噂話も溝を深める原因の一つと言えるでしょう。

     

    職場の壁、人の壁は、直接の会話と言うよりも、話の行き違いによるもつれが多いようです。人間関係のことは、十分注意が必要となることは確かです。しかし、壁が出来ている限り、乱れてしまっている会社の流れ、仕事の流れ、人の流れを変えなければなりません。 職場環境も会社全体の仕事の効率化も、濁ったままではお客様自体も綺麗な清流(他社)へと逃げていってしまうことになります。会社内での個人的な人の好き嫌いは、職場の環境を乱すだけではなく、最悪は経営にも影響が出ることを頭の中に入れておいてほしいですね。特に、経営者や役員、管理職が好き嫌いを言っている様では、会社の行く末が不安です。鉄のような壁を崩すには、社内の信頼関係を築くことから始めてみてください。

     

    次回に続きます。

    【出典】株式会社 ヒューマン・ナレッヂ HPより、筆者のご承諾により編集して掲載

     

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