行動科学、行動パターンの習慣化と客観視

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    1. 意識的な選択には労力が伴い、習慣にはほとんど労力の必要はない

    日々の小さな努力を続けることは大変ですが、止めよう止めようと思っても止められないこともあります。どちらの場合も今までとは違う行動をするので意識しないとできません。時間のムダと思いつつもSNSをしていたり、健康のためにたばこを止めようとしても吸ってしまうなど色々な状況があります。人は出来るだけ変化をしたくない習性があります。止まっているなら止まったまま、続けているなら続けるようにします。これは行動パターンを習慣化させて、その時その時の意識的な選択をしないためです。意識的な選択には労力が伴いますが、習慣にはほとんど労力の必要はなく、省エネなのです。逆を言えば、止まっているものを動かすこと、続けていることを止めた...

    り方向転換するにはエネルギーが必要なのです。現状を変えるためにエネルギーを使うのは電気や熱など物理化学だけでなく人間や動物も同じです。大きく自分を変えるにはそれだけ大きなエネルギーが必要です。

     

    人にとってエネルギーは個人や仲間の意識、食事、運動、睡眠などがあります。一人ではできないことも仲間やアドバイスしてくれる人がいることで達成できることは多々あります。最終的に行動するのは自分自身ですが、すでに目標を達成してる人のサポートがあると心強いです。

     

    2. どれだけ自分を客観的に見られるかによって他人を客観的に見ることができるようになる

    初対面の人でも、すでに知っている人でも、目の前の人がどのような人か注意深く見ることが大事です。「人を見る目がある」という言葉はありますが、簡単に人のことがわかるわけではありません。ある程度の月日を過ごして相手のことが見えてくるものです。そして人を見る目を養うには相手だけではなく自分のこともよく見ることが必要です。自分自身の洞察以上を他人にすることは出来ません。自分がどのような思考パターンなのか、好き嫌いは何か、優先していることは何かなど、どれだけ自分を客観的に見られるかによって他人を客観的に見ることができるようになります。

     

    自分自身を客観的に見る時に邪魔になるのは感情です。どれだけ自分自身を感情的にならずに観察することが出来るかが大事です。「楽だから、面倒くさいから」という言葉には感情が入っています。これらの言葉に注意して自分を深く観察します。

     

    そして他人を観察する時は自分と同じ感情ではないという認識が大事です。例え同じものを見ても全く違った感想を持ちます。そのため賛否両論という言葉があります。これも思考パターンの違いから生じます。普段は自分と他人の共通点を探しやすく、共通していることを当たり前のように感じますが、共通していないことも当たり前なのです。それを意識するだけでも相手を客観的に見えるようになります。

     

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