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2011年度「デミング賞」受賞者決定!(2011/12/01配信)

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  ものづくり工学通信    2011年12月1日号
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ものづくりに日夜奮闘されている皆様、

最近話題になっている滝本哲史教授が、ディベートについて書いた本を読
みました。相反する主張をお互いに繰り出し、また反論し、どちらがより
論理的で根拠があるかで「今の最善解」を競うものです。消費税やTPP
の論争を見ていると、単に自分の損得で主張していて議論になっていない
人も見かけます。まずは日本(というか世界)がどうなるべきかで議論し
判断し、得する人から損する人に配分しつつ、利益のでる分野に人を誘導
することで豊かさの総和を大きくするのが筋でしょう。
日本は地理的にも孤立しやすい環境があり、事実200年の鎖国という前科
(?)までありますが、先送りするほど代償が大きくなる事を何度も学習
しているはずです。

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今号の内容
 1.2011年度「デミング賞」受賞者決定
 2.3学会連携コングレス報告
 3.APSサミットのご案内
 4.経営工学会MOT研究部会のご案内
 5.経営品質オープンセミナーのご案内
 6.技法解説#17:TOCその4 思考プロセス
 7.書籍紹介「ザ・ゴール2」(E.ゴールドラット著)
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 1.2011年度「デミング賞」受賞者決定
デミング賞は、TQM(総合的品質管理)の進歩に功績のあった民間の団体お
よび個人に授与される賞で、品質工学の田口氏、QFDの赤尾氏もかつての受
賞者です。今年の受賞はリコーの桜井正光会長で、96年から07年の社長時代にTQM活動
を推進して業績を改善した功績が認められました。
一方同賞の実施賞はインド、タイ、台湾の3社に贈られ、国内の受賞企業が
なく、製造品質向上活動の舞台が海外へ移っていることを象徴しています。
 http://www.juse.or.jp/deming/774/

 2.3学会連携コングレス報告
11月19日に東京農工大学小金井キャンパスにて、国際P2M学会、日本開発工
学会、化学工学会の3学会共催での合同会議が開催されました。
「開発と起業の相互プロセス~孵化、起業、事業への進化」~ビジネスモデ
ルとプロジェクトマネジメントの視点~という副題で、全体として現在の日
本が抱える閉塞感を打破するイノベーションの必要性と現状、産官学連携の
重要性と現実というトーンを感じました。
 http://www.iap2m.jp/2011smallcongress.html

 3.APSサミットのご案内
製造サプライチェーンのIT化推進を支援する、NPO法人ものづくりAPS推進
機構の主催によるAPSサミット2011が12月7~8日に、製造科学技術センター
(虎ノ門)および機械振興会館(芝)で開催されます。
7日は「自分で出来るITカイゼンセミナー」で、持参のPCにアプリを導入し
IT改善を実習します。
8日は東工大圓川教授のSCMに関する基調講演と、APSの課題と未来を討議す
るワークショップです。
非会員の参加費も1000円と安価ですので、関係者は気軽に参加できます。
 http://www.apsom.org/apps/topics/show/18

 4.経営工学会MOT研究部会のご案内
12月10日(土)13時半から新宿西口の工学院大学28階で開催される今回は、
(株)イネーブルツリー顧問の板倉氏が、「伝わるコミュニケーション」と
題してコンピュータシステム開発プロジェクトでの成否を左右する、コミ
ュニケーションの重要性を語ります。
開発にあたっては、システムの利用者から開発者にやりたいことを正確に
伝えることが重要で、文章と、文章以外での情報伝達策を提示します。
 http://www.geocities.jp/motbukai/index.html

 5.経営品質オープンセミナーのご案内
経営品質の高い組織風土を形成するために、日本経営品質賞のフレームワ
ークの活用は大変有効であり、その評価基準が「アセスメント基準書」で
す。
普及を推進する経営品質協議会が、12月19日(月)にこどもの城(渋谷)
にて経営品質初心者向けの説明会を開催します。
経営品質の歴史背景から、基準書を企業の中でどう使うのか、どう役に立
つのか、講師の田村氏の話は、皆様に多くの気付きをもたらすはずです。
 http://www.jqac.com/about/openseminar.html

 6.技法解説#17:TOCその4 思考プロセス
生産管理へのTOC適用で成果を上げたゴールドラットは、それが必ずしも
事業の利益に結実しない事例がある事に気がつきました。それは制約条件
が製造工程の外、つまり販売にあったり、組織の方針にあったりする事が
原因だったのです。
そこでより広範な問題解決に有効な方法を考案し、「思考プロセス」と呼
びました。
このプロセスでは、5つのステップに対してそれぞれツールが用意され、
順に作業することで確実に解決に近づいていきます。これはセンスと能力
のある人が経験的に身に付けた問題解決法を、マニュアルにしたようなも
のであり、慣れさえすれば困難と思われる問題にも立ち向かえるようにな
ります。
 http://www002.upp.so-net.ne.jp/toc-jp/ThinkingProcess.htm

 7.書籍紹介「TOC入門」(村上悟著)
TOC思考プロセスであれば「ザ・ゴール2」を紹介するところですが、
元祖「ザ・ゴール」に比べてしまうと進行過程が分かりづらく、小説とし
ての膨らみもいま一つです。
この中途半端な理解を助けるために、TOCコンサルタントである著者に
よるこの書を紹介します。254ページという標準的なボリュームにもかかわ
らず、DBR、スループット会計、思考プロセスに関する解説とノウハウ
がぎっしり詰まっており、「実践者のための導入ノウハウ・手順」とある
副題そのままです。あとは実践して経験を積むだけです。
 http://www.a-lab.jp/a/topics/k2_toc.html

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11月24、25日に開催されたTOCシンポジウムに参加を申し込んでいましたが、
近所に御不幸があり急遽欠席となりました。ジョブスも私の1歳上でしか
ありません。一日一日を悔いのないように生きていかねばと思います。
それはそれとして27日のつくばマラソンはバテました。

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