メールマガジン バックナンバー
メルマガ購読希望者はこちらから会員登録をお願いします。
開発設計革新プロセスセミナー報告(2011/10/17配信)
*******************************************************************
ものづくり工学通信 2011年10月17日号
*******************************************************************
ものづくりに日夜奮闘されている皆様、
アップルの創始者S.ジョブス氏が亡くなりました。水平分業型のウィンテ
ルに押されて存亡の危機に瀕したアップルを、ジョブスは垂直統合にこだ
わり続けて世界一の企業に仕立てあげました。そのモデルはむしろ日本が
得意とするもので、現に彼は日本びいきだったと聞きます。
6重苦にあえぐ日本のものづくり産業界ですが、市場の潜在需要にミートす
ればまだまだ大きな飛躍ができる。ジョブスはそう教えてくれているよう
です。
*******************************************************************
今号の内容
1.開発設計革新プロセスセミナーのご報告
2.クオリティフォーラム2011のご案内
3.初心者のための品質工学入門コース通信教育のご案内
4.技法解説#14:TOC
5.書籍紹介「ザ・ゴール」(E.ゴールドラット)
*******************************************************************
1.開発設計革新プロセスセミナーのご報告
10月14日に新技術開発センター会議室にて、熊坂が講師を担当しました。
昨年同時期に開催した時は、生産まで含めた多数の技法を紹介した後、開発
設計部分を詳説しましたが、今回は最近の産業情勢変化を織り込み、事業戦
略/マーケティング部分を強化して解説した後に、QFD、TRIZ、パラ
メータ設計を事例体験しました。
配布したエクセルファイルは、そのまま活用できる完成度の高いもので、高
く評価していただきました。
http://www.techno-con.co.jp/item/17034.html
2.クオリティフォーラム2011のご案内
11月10日(木)~11日(金)東京・千代田区の日本教育会館にて、日本科学技
術連盟が新たな価値を共創し、日本品質の再構築を目指して開催します。
11日のSQC活用セッションでは、L18直交表の交互作用やMTシステム関連
の発表が予定され、10日の品質保証セッションでは、東芝、東レ、NECアク
セステクニカが各社の保証システムを語る等、7つのセッションに38件の講
演、報告が設定されています。
品質月間である11月に、どっぷりと品質について考えましょう。
http://www.juse.or.jp/tqm/189/?sqc20111017
3.初心者のための品質工学入門コース通信教育のご案内
品質工学を学べる通信教育はいくつかありますが、基礎から最新情報まで
完全に習得するならこのコースで、34年にわたり6000人の受講者を輩出し
た実績があります。
毎月の添削の他に、オプションで講師と直接議論できるスクーリングも用
意されており、最後には自分で計画/実行した実験/解析をレポートすると
いう実践的な内容です。問題は1年に1回しか開講しない事で、この11月1日
開講(11月末まで受付)を逃すと1年待たねばなりません。
ご検討の方はお急ぎ下さい。
http://seminar.jsa.or.jp/seminar/seminar_dtl.php?cd=01_47a
4.技法解説#14: TOC(制約条件理論)
私が初めてTOCという名前を聞いたのは、6年前技術士試験に備えて生産
マネジメントの学習を始めた時でした。生産管理に携わった事がない事と
TOC自体日本に紹介されてからの歴史が浅いため、全く聞いた事がなかっ
たのです。
TOCの応用分野に応じて、生産管理の「DBR」、問題解決の「思考プ
ロセス」、プロジェクトマネジメントの「CCPM」、経理判断の「スルー
プット会計」などに分類でき、共通点は最小労力で最大の効果をあげるため
にボトルネック(制約条件)に管理、改善を集中する点です。
当然と言えばそうですが、あらためて現状を見直すと、既成概念に捕らわれ
て実現できていないことが多いのです。
次回からは個別の方法について見ていきます。
http://www.atmarkit.co.jp/fitbiz/serial/toc/01/01.html
5.書籍紹介「ザ・ゴール」(E.ゴールドラット)
米国で1984年に発表された本書は、参考にした生産者が大きく生産性を改善
する例が相次いだことから、大きく販売部数を伸ばしましたが、作者は当時
強い競争力を誇っていた日本にだけは翻訳権を出さず、邦訳は2001年まで待
つ事になりました。世界中でこれまで1000万部以上が購入され、日本でも今
年「もしドラ」に抜かれるまでは、ビジネス書でのセールス記録を持ってい
たほどです。
ビジネス書に分類されるものの、完全に小説形態でかかれており、主人公ア
レックスと気持ちが一体化したまま一気に読み切れます。
TOCの論理以上に小説としての完成度の高さが「もしドラ」と共通する
ポイントで、製造業関係者であれば必読の一冊と断言します。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110613/220740/
*******************************************************************
現在ものづくり革新技法の紹介サイトを開発中で、12月に仮オープンを目
指しています。かっこいいロゴをデザインしようと、ネット上でオープン
コンペを開いたら(http://compe.submit.ne.jp/propose/lists/67)13件
もの応募があり、なかなかの力作が集まりました。この「さぶみっと」に
しろ「Facebook」にしろ、ITの威力に感激の毎日です。
メールマガジン「ものづくり工学通信」