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情報技術の持つ力 (2011/03/03配信)
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ものづくり工学通信 2011年3月3日号
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ものづくりに日夜奮闘されている皆様、
最近の出来事では、何と言ってもチェニジア、エジプトに始まり、リビア
などへと展開しつつある民主化の動きが気になります。数十年に渡り周到
なシステムで継続してきた独裁的政権が、携帯電話やインターネットによ
ってあっという間に崩壊する様は、これまでの認識以上に情報技術の持つ
力が強い事を教えてくれました。
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今号の内容
1.夜間ゼミナールの報告
2.クオリティパブの報告
3.PMの基礎・入門セミナーの案内
4.MOT研究部会のご案内
5.課題解決セミナーのご案内
6.雑誌「品質工学」最新号より「花王の品質工学」
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1.夜間ゼミナールの報告
1月17日(月)からものづくりの最新プロセスを解説したこのセミナーも、
2月15日で全てを終了しました。
5回合計10時間で、戦略、企画、開発設計から製造までのプロセスを足早に
進める過密な日程でしたが、参加した皆様にはご満足いただけたようです。
時間不足で準備していながら実行できなかった演習もありますので、次回
以降調整してさらに理解しやすい内容にしてゆきます。
http://www.yiso.or.jp/topics/52.html
2.クオリティパブの報告
2月17日に高円寺で開催された今回のQパブは、玉川大学大藤先生の「品質
機能展開(QFD)の真実」でしたが、赤尾先生、司馬先生はじめ多くの関係
者が集い、QFD発展の経緯にまつわる経緯から最新の動向まで、密度の高い
発表と意見が交換されました。
最後には感性モデルからBOPまで幅広い議論が提示され、既に広く普及
しているQFDへの理解をさらに進める事ができました。
http://www.jsqc.org/q/news/events/index.html#110217
3.PMの基礎・入門セミナーの案内
近年は非定型の業務が多くなっています。これらを効率よく進めるのがプ
ロジェクトマネージメント(PM)ですが、系統的に習得する機会は決し
て多くありません。
PMのソフトウェアを開発販売するビーイング社が、3月16日(木)13:30か
ら新宿オフィスにて開催するセミナーでは、プロジェクトを見える化して
管理者の苦労の削減を助けます。
参加費無料でもありますので、非定型業務の進め方でお悩みの方は是非お
申し込み下さい。
https://www.toc-ccpm.net/seminar/shousai.php?s=20110316
4.MOT研究部会のご案内
10年近く継続している経営工学MOT研究部会の今年度第5回は、「戦略とは
優勢なる配置」というテーマで明治と昭和の偉人秋山真之と井深大の共通
項を探ります。
3月12日(土)13:30-16:30、新宿の工学院大学28階第3会議室で開催です
ので、関心のある方は研究部会主査豊島文雄氏chackyteshima@yahoo.co.jp
まで開催日の2日前までにメールでご連絡下さい。
http://www.geocities.jp/motbukai/
5.課題解決セミナーのご案内
ちょうど1年前にも開催されて好評だった100手法速習と実践講座を、再度
3月14日(金)10時から半蔵門の新技術開発センター研修室にて実施します。
この間に習得した情報と経験で、内容はさらに実効的に修正されています。
最終セクションでは、参加者の具体事例で解決案を探索しますので、様々
な手法の組み合わせが身近に感じられるはずです。
是非御参加下さい。
http://www.techno-con.co.jp/item/16895.html
6.雑誌「品質工学」最新号より「花王の品質工学」
創業120年の老舗企業であるが、10年ほど前から始まっていた品質工学への
個人ベースの取り組みを、加工・プロセス研究所長の提案で'05年に「品質
工学検討会」へと組織化した。
当初は10名程度の協力・研鑽の場であったが、口コミで広がり他研究所へ
拡大していった。'08年からは初心者向け勉強会を開始し、以降毎年新人研
修の一環としている研究所もあるなど50名以上の参加である。
研究会メンバーは社外研究会や発表大会へも参加して応用を深化させており
増加する生産技術部門からの相談に応じている。
今後はさらに組織化を進め、MTシステムにも取り組もうとしている。
http://www.qes.gr.jp/library/new_journal.htm
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今回はミラノで書いています。イタリアは観光が一大産業ですから、文化
遺産の保存と生活の近代化を両立させるという課題を、持ち前の陽気さで
実現している点が尊敬に値します。
しかし2000年前のローマ帝国や600年前ルネッサンス期のベネチアなど、い
ずれの組織、文化も繁栄の後には決まって保守的になり、没落していくの
が興味深いところで、成功しながら改革を進める事の難しさを、歴史が教
えてくれています。
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