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MPUF-QFD研究会報告(2010/04/03配信)
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ものづくり工学通信 2010年4月3日号
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ものづくりに日夜奮闘されている皆様、
経済学の用語に「機会費用」というものがあり、いくつかの選択肢から1つ
を選ぶ場合、選ばなかった選択肢のコストだそうです。 たとえば1時間に
1万円稼げる技術者が、移動のためにバスを1時間待った時の機会費用は1万
円という事です。経費節減で縮みきった日本は、いつの間にか大きな代償
を払っているのかもしれません。
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今号の内容
1.山梨県品質工学研究会報告
2.MPUF-QFD研究会報告
3.技術士青葉会講演報告
4.静岡品質工学研究会講演会案内
5.書籍紹介「ベーシックオンライン品質工学」
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1.山梨県品質工学研究会報告
3月19日山梨県工業技術センターにて開催されました。今回は1年に渡り
グループごとに進めてきたテーマの発表会です。パラメータ設計2件、
機能性評価1件、MTシステム1件となりました。いずれも担当者が休日
返上で仕上げただけあって、見事な発表になりました。報告20分に対し
議論を20分と長めに取ったのですが、広い観点から詳細な意見まで時間
一杯の展開となり、ここ1年会員各位の成長振りが眩しい限りです。
4件のうち2件は、6月の学会発表大会でも報告されます。
http://yqes.web5.jp/index.html
2.MPUF-QFD研究会報告
3月25日の研究会はMS新宿オフィスでの開催で、17日に出版されたば
かりの書籍「商品開発のための品質機能展開―知識変換のSECIモデルと
QFD」から、第5章品質システムとQFDと第6章行政とSECIモデルにつ
いて、著者の赤尾先生自らが解説して下さいました。
品質システムについては初めにISO認証で構成し、業務機能展開→品質
展開→本来の品質機能展開→TQMシステム構築とレベルを上げていく
プロセスが示されました。
3.技術士青葉会講演報告
3月27日は神谷町の技術士会会議室で開催された青葉会の総会に参加し
てきました。
記念講演は荒野喆也会長の「理科離れ対策支援活動のすすめ」で、科学
技術立国を目指す日本の理科教育支援の現状と課題、そして今後への提
案と期待が報告されました。国の支援活動が「仕分け」でばっさり中止
させられる一方、中国では閣僚9人のうち8人が理系出身などと聞くにつ
け、我等が日本の行く末が案じられました。
http://homepage2.nifty.com/MASASHIKAWAI/SUB/index.htm
4.静岡品質工学研究会講演会案内
きたる5月28日(金)13時より静岡労政会館にて、静岡研究会の事例発表と
セイコーエプソン畠山鎮氏の講演「セイコーエプソンと品質工学~問題
解決を超えた品質工学の使い方」が開催されます。
静岡研究会は今年6月の全国大会で11件報告する予定となっており、全
国で最も活発な研究会の1つです。
また畠山氏はエプソン社内だけでなく、学会全体でも代表的な実践者の
一人で、様々な事例を絡めた講演に期待が持てます。
参加希望者は森輝雄会長まで、メール(tm551017@ybb.ne.hp)にて連絡
して下さい。
http://shizuokaqe.web.fc2.com/
5.書籍紹介「ベーシックオンライン品質工学」
オフライン品質工学関連の書籍に比べると、オンラインに特化した書籍
は非常に少なく、'89発刊の「品質工学講座2製造段階の品質工学」位
しか見当たりませんでした。本書は上記の書をベースにして、MT法な
どの新しい項目や事例を加えて修正したものです。
オフラインに比べれば難解な部分は少ないので、これ一冊しかも自分の
業務に関連する所だけ読めば、独学でかなり使えるのではないかと思っ
ています。是非挑戦して下さい。
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昨年8月に注文したプリウスがようやく届きました。話題の車ですが、13年
乗ったオデッセイの後なので、車の進歩を実感しています。ハイブリッド
だけでなく、電子アクセル、電子ブレーキなど高度な技術が目白押しです。
環境に良い事をしているという感覚も嬉しいですね。
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