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スタート前に勝負は決まっている(2016/08/09配信)
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□■ ものづくり革新便り2016年8月9日号 □■
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ものづくり革新ナビゲーターの熊坂です。
オリンピックがいよいよ始まりました。
皆さんは何の競技を応援していますか?
スポーツの場合、スタートラインについてから
あるいは試合開始のホイッスルを聞いてから
できることはあまり多くありません。
そこまでの4年間どう過ごしてきたかで
勝負はほぼ決まっています。
製造業で言えば、新製品発売の時に
ほぼ成否が決まっているというところでしょうか。
顧客の要求に応えているか?
市場でクレームにならない設計になっているか?
競争力のある原価に抑えられているか?
プロモーションの一部は販売後も修正可能ですが、
技術者や作業者の採用、教育も一朝一夕には成らず、
長期的な活動の成果がスタートの後に現れます。
オリンピックの日本選手を応援しつつ、
わが身に置き換えながら
次の東京大会に向けた地道な練習の重要性にも
注意を向けてみましょう。
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今号の内容
1.HARDTALK Tokyo参加のご報告
2.新規専門家のご紹介
3.TRIZシンポジウムのご案内
4.新着掲載記事
5.技法解説#129:3D-スキャナ
6.協賛セミナーのご案内
7.書籍紹介「難しくない品質工学」鈴木真人著
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┃1┃HARDTALK Tokyo参加のご報告
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先週4日に東京銀座で開催されたハードウェアベンチャー関連イベント
HARDTALK Tokyoに参加してきました。
主催者であるHardware Clubはフランスに本拠を置きながら
全世界のモノ系スタートアップをサポートする企業で
このトークイベントも世界12か国で開催されています。
10分の対話型セッションを6本連続して聞くというあわただしい
スケジュールでしたが、下記のようにいずれも今注目の人物から
興味深い話を聞くことができました。
(1) Julio Terra KickStarter Director
(2) 大蘿 淳司 代表取締役 CGO MISTLETOE
(3) 麻生 要一 MEDIA TECHNOLOGY LAB.室長 リクルート
(4) 上川 衛 ビジネスディベロップメント部門統括部長 ソニー
(5) David Corbin Director of Content Strategy TECH IN ASIA
(6) 中西 敦士 CEO/共同創業者 D FREE
トークの内容は書き切れませんが、(1)(2)で話された次の点は
企業が最終商品を生産販売する時にも通じそうです。
(1) クラウドファンディングする前にファンを作っておく
最初から世界を目指す
パートナー・コンサルタントが重要
(2) 技術よりもバズが重要。それができるまで販売は待つ。
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/e4dh/ky2j6z3i/
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┃2┃新規専門家のご紹介
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・先月登録した倉西技術士事務所代表の倉西英明さんは、
電子機器の電磁波試験、対策の専門家です。
EMC試験に通らない、毎回ノイズで苦労するといった電子機器の
困りごとに「現場」「現物」で解決策を提供します。
http://www.monodukuri.com/specialists/profile/171
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┃3┃TRIZシンポジウムのご案内
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技術的課題に特化したアイデア発想法TRIZに関して
年に一回全国だけでなく、海外からも関係者が集う
このシンポジウムも、今年で12回目になりました。
国内でTRIZをディープに議論できる貴重な機会です。
主題:「TRIZで磨こう あなたの創造力!」
特別講演:鈴木章北大名誉教授(ノーベル化学賞受賞者)
基調講演:アレクサンドル・クドリャフツェフ氏 (TRIZマスター)
主催:NPO法人日本TRIZ協会
期日:9月1日(木)~2日(金)
会場:早稲田大学西早稲田キャンパス
http://www.waseda.jp/top/access/nishiwaseda-campus
参加費:3,000円(学生)~39,500円(一般)
申し込み:12_sympo@triz-japan.orgまで
締め切り:8月18日
詳細: http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/b5ac/ky2j6z3i/
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┃4┃新着掲載記事
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7月後半は、30件の解説 7件の事例、3件のQ&Aが掲載されました。
解説:
(1)「社内イノベータ発掘」福島彰一郎
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1069
(2)「Advanced 40の発明原理」粕谷茂
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1070
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1075
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1081
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1084
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1089
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1094
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1095
(3)「TRIZによるロジカルアイデア創造法」桑原正浩
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1071
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1079
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1086
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1090
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1093
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1097
(4)「クリーン化技術」清水英範
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1072
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1083
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1091
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1096
(5)「中国工場のレベルを高める第1歩」根本隆吉
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1073
(6)「ステージゲートプロセスの活用」浪江一公
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1074
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1076
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1080
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1082
(7)「リスク低減の原則」田口宏之
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1077
(8)「侵害予防調査」長内悟
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1078
(9)「デザインによる知的資産経営」峯唯夫
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1085
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1087
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1092
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1098
(10) 「部分最適化から全体最適化へ」澤田雅之
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/r6bu/ky2j6z3i/
活用事例:
(1)「先行技術テーマの評価」平木肇
http://www.monodukuri.com/jirei/article/326
http://www.monodukuri.com/jirei/article/327
http://www.monodukuri.com/jirei/article/333
(2)「中小製造業の売上増加術」間舘正義
http://www.monodukuri.com/jirei/article/328
http://www.monodukuri.com/jirei/article/329
http://www.monodukuri.com/jirei/article/331
(3)「研究開発部門にスパークを起こす」浪江一公
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/bhg5/ky2j6z3i/
Q&A:
(1)「情報セキュリテイ管理」(回答2件)
http://www.monodukuri.com/qa/detail/171
(2)「管理・間接部門の改革推進」(回答3件)
http://www.monodukuri.com/qa/detail/172
(3)「IoTへの取り組み方と人材育成」(回答4件)
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/pxac/ky2j6z3i/
会員マイページにさんが関心のある手法を登録しておけば
関連記事の新着時に連絡メールが配信されます。
是非こちらからご登録ください!
http://www.monodukuri.com/members/login/
Q&Aコーナーにどんどん質問してくださいね!
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┃5┃技法解説#129:3D-スキャナ
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3Dスキャナとは、対象物の立体形状を3Dデータとして取り込む装置で
対象物にセンサーを直接あてながら座標を測定していく接触式と、
レーザー光の反射などを使う非接触式があり、いずれも3次元座標を
データとして取り込んでから「ポリゴンデータ」という立体のデータに
変換します。
接触式のスキャンは精度が高いというメリットがある一方で、
その分測定に時間を要します。
対象物に非接触で、レーザー光をあてるタイプでは、
対象物から反射するレーザー光を三角法で解析して
対象物までの距離を計測します。
ここでレーザー光線の代わりに縞模様のライン光を照射するタイプは
対象物に写ったラインのパターンを解析して、
スキャナから対象物までの距離を計測し、高速な処理が特長です。
http://www.monodukuri.com/gihou/article_list/61
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┃6┃協賛セミナー案内
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当社で協賛しているセミナーをご紹介します。
(1)8月9日「梱包出荷のポカミス防止と作業効率向上」仙石恵一
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/282
(2)8月10日「新規事業を創出する手法」中村大介
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/286
(3)8月19日「技術英語の基礎と英文文書作成」坂東大輔
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/276
(4)8月23日「製造業の事業課題分析基礎」本間峰一
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/281
(5)8月23日「加工業向けTOC-産業改善」村上悟
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/290
(6)8月24日「業務プロセス改革推進技法」森史明
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/268
(7)8月26日「ヒューマンエラー対策手順」濱田金男
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/284
(8)8月29日「マーケティングの知識と活動」浪江一公
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/285
(9)8月31日「FMEAとDRの上手な使い方と未然防止」本田陽広
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/271
(10)9月2日「外観目視検査基礎講座」根本隆吉
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/280
(11)9月2日「製造リードタイムの短縮」石塚建志
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/275
(12)9月7日「設計標準の基礎知識」間舘正義
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/w5bt/ky2j6z3i/
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┃7┃書籍紹介「難しくない品質工学」鈴木真人著
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本書は企業内で品質工学を実践しつつ、地方研究会で幹事として
精力的に品質工学を研究している著者による参考書です。
品質工学はなかなか奥が深く、普段から利用している私でも
おー、そんなことがあるのか!という場面が時々現れます。
この分野の参考書を80冊ほど持っていますが、
独自性を持ってこれだけ書けるというのは、
そんなに単純ではないことを物語っています。
本書の場合、パラメータ設計をダーウィン「進化論」との
類似性で論じ、直交表で強制的に発生させた突然変異を、
誤差因子という強制フィルターで選択し、
環境に適合した技術が生き残ると解説します。
品質工学を既に実践している技術者は、多くの気づきを得るでしょう。
それら中級以上の技術者にとって、「難しく」はないものの
実践し始めたばかりの人にとっては「簡単でもない」かもしれません。
疑問が積み重なってきた時期の実践者におススメの一冊です。
https://www.monodukuri.com/book_review/
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│編│集│後│記│
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先週5日は仕事を早く切り上げて河口湖の花火を見に行きました。
昨年と同じく湖畔のキャンプ場にテントを張り、
打ち上げの3時間前には、一等地に椅子とテーブルをセットして
行く途中に調達した食料でワインを飲みながら2時間のショーを楽しみ
渋滞を気にすることなく翌朝帰宅しました。
休日の外出も大体渋滞の反対車線を走ることが多いのは
田舎に住んでいる恩恵の一つです。
7日の市川花火大会も行こうと計画していましたが、
週末に仕上げる資料が終わらずに断念しました。
来年は河口湖、市川、石和の山梨三大花火を制覇したいものです。
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