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IoT対応どうしますか?(2016/09/23配信)
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□■ ものづくり革新便り2016年9月23日号 □■
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ものづくりドットコムの熊坂です。
すっかり秋の気配が深まってきました。
皆様のところはいかがですか?
新聞を見ていると、IoTやらインダストリー4.0の記事が
毎日のように掲載されています。
関連セミナーも満員御礼だそうです。
自社は何をすれば良いのだろうと考える経営者も多いでしょう。
結論としては「ただ観察していれば良い」ということのようです。
IoTは手段であって目的ではありません。
突然世の中が変化したわけではなく、
ここ20年間少しずつ変化してきた流れが、
標準化の動きで注目されているにすぎません。
他社がやるから導入するのではなく、
自社の課題を解決するのに有効なら導入するだけの話です。
現状で何ら問題がなく、将来を見ても急ぐ必要がないなら
世の中の動向を見極め、安く、安定してからで良いでしょう。
例外が3つあります。
(1)IoTに関連する製品を販売するなら、話題になっている
今がチャンスです。開発、販売を急ぎましょう。
(2)発注元から指示があったなら、検討せざるを得ません。
(3)ものづくり補助金をもらうなら、IoTに関係づけると
限度額が2倍になります。どこかに関係を作りましょう。
お悩みがあれば、下記フォームにて気軽にご相談ください。
https://www.monodukuri.com/inquiry
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今号の内容
1.人工知能(AI)とイノベーション講演の聴講報告
2.新着掲載記事
3.TRIZのアイデア社ユーザーミーティングのご案内
4.技法解説#132:VTAもしくはETA
5.協賛セミナーのご案内
6.書籍紹介「開発・設計におけるQの確保」品質管理学会中部支部編
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┃1┃人工知能(AI)とイノベーション講演の聴講報告
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9月14日にNPO法人産学連携推進機構主催の講演@秋葉原を聴講しました。
テーマは「人工知能のイノベーション、人工知能によるイノベーション
~ AIの可能性と限界を考える ~」、講師は40年前からこの分野を
研究し続けている第一人者で東京大学の中島秀之特任教授。
近年自動車の自動走行や世界最強の棋士を破った囲碁AIなどで
盛上がっていますが、そもそも「知能」の定義は、
情報が不足した状況で(そこそこ)適切に処理する能力、だそうです。
必要な情報がすべて揃って、処理アルゴリズムが決まっている場合は
必ず答えが出るわけで、この分野で人間はコンピュータの速度に敵いません。
よって訳の分からない時にAIと呼ばれていたものが、
顔認識のように解明されて実用化されると単なるITになることもあります。
こういったもやもやした世界は日本人が得意とする分野であり、
幾何学的配置のベルサイユ宮殿に対し、平面図では全く良さが
分からないのに、実際その場に立つと見事に美しい桂離宮が
好対照の例として挙げられました。
医療の例でいえば最新医学知識は、医師よりAIが多くても
「注射は痛い」など無数の常識をデータ化するのは困難で
人間の能力を天才が100、凡才が90とする時に、
現状のAIは1か10という表現が興味深いものでした。
その点で、インダストリー4.0で製造情報をデータ化して
上手い処理技術が開発されてしまうと
日本流の暗黙知的な技能の優位性が崩れる危険性もあります。
日本が記憶とか計算とかAIが得意な分野だけ教育し、
視点とかデザインとか、人間が得意な分野を教えているという
問題提起がありました。
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/vyvw/ky2j6z3i/
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┃2┃新着掲載記事
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9月前半は、23件の解説 22件の事例、3件のQ&Aが掲載されました。
解説:
(1)「イノベーション活動とTRIZ」三原祐治
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1157
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1161
(2)「5Sは人を変え、会社を変える」落海武
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1158
(3)「研究開発のマネジメント」浪江一公
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1159
(4)「デザインによる知的資産経営」峯唯夫
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1160
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1162
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1164
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1165
(5)「ブランドの権利調査」長内悟
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1163
(6)「請負費用の工場間比較」羽根田修
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1166
(7)「製造業のコストダウンの進め方」間舘正義
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1167
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1170
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1173
(8)「環境マネジメントシステム」竹田将文
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1168
(9)「パテント・ポートフォリオの構築」鶴見隆
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1171
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1172
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1178
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1180
(10)「FMEAの目的と本質」浜田金男
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1175
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1176
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1177
http://www.monodukuri.com/gihou/article/1179
(11)「機能とは」粕谷茂
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/hmgk/ky2j6z3i/
活用事例:
(1)「物流管理」 仙石恵一
http://www.monodukuri.com/jirei/article/354
http://www.monodukuri.com/jirei/article/356
http://www.monodukuri.com/jirei/article/357
http://www.monodukuri.com/jirei/article/359
http://www.monodukuri.com/jirei/article/362
http://www.monodukuri.com/jirei/article/363
http://www.monodukuri.com/jirei/article/365
http://www.monodukuri.com/jirei/article/369
http://www.monodukuri.com/jirei/article/370
http://www.monodukuri.com/jirei/article/373
http://www.monodukuri.com/jirei/article/375
(2)「ソフトウェア特許とは」中村大介
http://www.monodukuri.com/jirei/article/355
(3)「調達段階のコストダウン」間舘正義
http://www.monodukuri.com/jirei/article/358
http://www.monodukuri.com/jirei/article/360
http://www.monodukuri.com/jirei/article/368
http://www.monodukuri.com/jirei/article/371
(4)「品質管理教育の重要ポイント」眞名子和義
http://www.monodukuri.com/jirei/article/361
(5)「筋のよい技術の見極め」平木肇
http://www.monodukuri.com/jirei/article/366
(6)「ブランド作り」峯唯夫
http://www.monodukuri.com/jirei/article/364
http://www.monodukuri.com/jirei/article/367
http://www.monodukuri.com/jirei/article/372
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/psn3/ky2j6z3i/
Q&A
(1)「受注を拡大させるアプローチ」(回答 4件)
http://www.monodukuri.com/qa/detail/177
(2)「事業の継承について」(回答 2件)
http://www.monodukuri.com/qa/detail/183
(3)「管理・間接部門の改善活動」(回答 7件)
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/c6ep/ky2j6z3i/
会員マイページにさんが関心のある手法を登録しておけば
関連記事の新着時に連絡メールが配信されます。
是非こちらからご登録ください!
http://www.monodukuri.com/members/login/
Q&Aコーナーにどんどんご質問くださいね!
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┃3┃TRIZのアイデア社ユーザーミーティングのご案内
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株式会社アイデアは、TRIZ(発明的問題解決理論)を核とする
体系的開発手法で、魅力的で差別化された製品と技術づくりを
クライアント企業に支援してきました。
今回はアイデア社の体系的手法とソリューションの最新情報を
報告するとともに、オリンパス、デンソー、豊田自動織機など
実際に同社が支援してきた10社の取り組みを各社から紹介します。
申し込み状況によっては、定員を超えるかもしれませんので
早めの申し込みをお勧めします。
主題:”TRIZを核とする開発手法とイノベーション支援ソフト
Goldfireの活用で断トツ製品・断トツ技術を生み出し続ける開発力”
期日:10月18日(火)10:00-17:00
会場:TKPガーデンシティPREMIUM神保町(都営三田線神保町駅徒歩2分)
http://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gcp-jimbocho/access/
参加費、定員:無料 200名
申込み、詳細:http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/r3at/ky2j6z3i/
<<申込みフォームの備考欄に「ものづくり革新便りを見て」と
書き添えて下さい>>
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┃4┃技法解説#132:VTAもしくはETA
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VTA(Variation Tree Analysis)/ETA(Event Tree Analysis)とは、
ある事象の発生を想定し、それによって引き起こされる事象を
人間の行動や判断を中心に時系列で樹枝(Tree)状に
分岐想定していくことによって、
最終事象に至る過程とその発生確率を明らかにする方法です。
主にハードウエアを対象としていたFTA手法とは異なり、
事故発生における人間行動の背後に潜む人的要因を
解明するために使われます。
責任所在の追及ではなく、対策検討を念頭に分析する必要があります。
http://www.monodukuri.com/gihou/article_list/60
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┃5┃協賛セミナー案内
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当社で協賛しているセミナーをご紹介します。
(1)9月24日「インサイトSFA実践セミナー」八木橋英男
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/289
(2)9月30日「簡易FMEAの実施手順」浜田金男
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/298
(3)10月1日「ビジネス・ポジティブ心理学」末吉進
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/302
(4)10月3日「製造業業務プロセス研修」ワクコンサル
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/292
(5)10月4日「仕事の与え方・任せ方」津曲公一
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/305
(6)10月6日「設計品質改善」田口宏之
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/303
(7)10月7日「カイゼン活動の 現場マネジメント」本多貴治
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/304
(8)10月11日「マーケティングの知識と活動」浪江一公
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/308
(9)10月13日「プロセスの見える化手法」西本明弘
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/307
(10)10月13日「伝わる技術英語の書き方講座」中津山恒
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/311
(11)10月21日「前に進む発想法」さとう秀徳
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/300
(12)10月25日「経営革新を支える営業組織のあり方」本間峰一
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/310
(13)11月2日「請負作業の見える化セミナー」羽根田修
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/306
(14)11月2日「研究開発マネジメントの実践手順」中村大介
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/312
(15)11月16日「品質工学(タグチメソッド)超入門」長谷部光雄
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/cdc3/ky2j6z3i/
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┃6┃書籍紹介「開発・設計におけるQの確保」品質管理学会中部支部編
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本書は、トヨタ自動車技監の渡邉浩之氏が産側のリーダーとなり、
早稲田大学の永田靖教授が学側のリーダーとなって、2006年に
立ち上げた産学連携研究会の2010年におけるアウトプットです。
新製品開発における技術の高度化/複雑化、開発期間の短縮、
長期信頼性、低コスト要求など、矛盾する環境の中で
Q(品質)を確保するために、業務の仕組みやプロセスと考え方を
産学共同で検討した経過と結果が見えます。
13人の共同執筆ですが、うち12人がトヨタ自動車の現役社員であり、
担当ページ数で言えば半分以上ですから、本書の内容はトヨタの
開発設計プロセスと大きくリンクしていると想定されるでしょう。
ツールで言えばSQC(統計的品質管理)と品質工学、デザインレビューが
取り上げられ、その中でも品質工学は90ページを占めて
中心的に扱われています。
最終章の図10.2は「全体マップ」なのですが、ここまでやれば
「Qの確保」ができるだろうと思われる精緻さで、さすがトヨタと
唸らざるを得ません。
並みの技術者がこれを見ると、頭がクラクラして絶望感に陥ると
思いますので、見なかった事にした方が良いでしょう。
日本最大企業の開発・設計プロセスをのぞいてみたい人に
おススメです。
http://i.r.cbz.jp/cc/pl/katb9683/q9g6/ky2j6z3i/
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│編│集│後│記│
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実は昨年の11月から1日1食主義を取っています。
資金難で食費を浮かせて、ではなく、
運動不足で体重が高止まりしていたので、
タモリやたけしがやっていると聞いて実行に移しました。
夕飯を好きなだけ飲み食いしても
効果てきめんで、1カ月で4キロくらい減量に成功し、
8月くらいまで維持していたのですが、
ここに来て1キロほどリバウンド気味です。
山梨の秋はおいしいものが多く、
ついつい日中何か食べてしまうのが原因でしょう。
スポーツの秋で相殺すれば良いのですが、
頼まれた執筆でシルバーウィークも机に向かう毎日。
連日の雨で走ることもままならず。
やはり食事制限で、体重キープせざるを得ないようです。
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