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トヨタ生産方式(2014/02/05配信)
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□■ ものづくり革新便り2014年2月5日号 □■
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ものづくり革新ナビゲーターの熊坂です。
今回の書籍紹介は「トヨタ生産方式」です。
この手のビジネス書としては大ベストセラーといえる
40万部の売上数だそうです。
かなり以前に購入していましたが、
今回初めてまともに目を通しました。
まえがきにもあるように、
そのままあらゆる製造業に使えるわけではありませんが、
継続的な改善とそのニーズを見つけるための仕組み、
活動を支える極めて人間的な要素など、
第1次、第3次産業を含めて共通の要素もたくさんあるように
思えました。
そして1月20日に朝倉書店から発刊された
「ものづくりに役立つ 経営工学の事典【180の知識】」は
日本経営工学会60周年を記念し、
日本技術士会とIE協会の協力のもとで完成しました。
http://www.asakura.co.jp/books/isbn/978-4-254-27022-8/
【180の知識】の中で、製品計画、製品設計の2項目を
私もお手伝いしたため、喜びもひとしおです。
あらためて目次に目を通すと、
ものづくり革新ナビで扱う120余りの技法のほとんどが
この【180の知識】に網羅されています。
経営工学のバックグラウンドを持って
多くの書籍内容を盛り込んで選択しているので
当然といえば当然です。
どうしてもアカデミックに展開しがちな学会の活動を
ものづくり革新ナビの実践的な情報・活動で補完して
もどづくり発展に役立つ「場」にしていきたいと思います。
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今号の内容
1.ものづくり革新ナビ専門家(ノービスクラス)登録開始
2.新登録専門家のご紹介
3.日本製造業再興の可能性を探る講演のご案内
4.新着掲載記事
5.技法解説#69:トヨタ生産方式
6.共催・協賛セミナーのご案内
7.書籍紹介:「トヨタ生産方式 」(大野耐一)
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┃1┃ものづくり革新ナビ専門家(ノービスクラス)登録開始
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これまでものづくり革新ナビの専門家登録は、豊富な指導経験を持つ
A登録と、比較的経験の浅いB登録の2つに分類されていましたが、
まだ外部指導する立場にないものの近い将来にコンサルティングを
目指したいとする技術者の要望に応えて、ノービスクラスという分類を
追加して、募集を開始しました。
これによって長年企業で経験して退職した技術者のプロセスノウハウが、
他分野の製造企業でも展開されることとなり、日本製造業の底上げが
期待されます。
http://www.monodukuri.com/information/detail/23
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┃2┃新登録専門家のご紹介
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先月登録した国際システム研究所の細原敏之さんは、生産ライン改善の
専門家であり、特に自動車部品製造現場での経験が豊富で、ISOや
APQPなどの品質監査で蓄積したプロセスで皆さんを支援します。
http://www.monodukuri.com/specialists/profile/71
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┃3┃日本製造業再興の可能性を探る講演のご案内
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毎回技術経営のエキスパートを招聘し、参加者と共に徹底的に議論を
尽くす貴重な場である日本型MOT研究部会ですが、3月8日(土)は
長年技術革新の研究を続けてきた日本経済大学大学院の櫻井敬三教授を
招き、「日本メーカーはこのままで良いのかその再興の可能性を探る」
というテーマで、高度成長時代の産業ピラミッド型成長が望めない今、
各社がどの方向に努力を向けるべきかを考えます。
http://www.geocities.jp/motbukai/
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┃4┃新着掲載記事
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1月後半は、12件の解説と3件の事例を新たに追加掲載しました。
解説:
(1)「MTシステム超入門」手島昌一
http://www.monodukuri.com/gihou/article/250
http://www.monodukuri.com/gihou/article/256
(2)「中小企業経営の基礎講座」平本靖夫
http://www.monodukuri.com/gihou/article/251
http://www.monodukuri.com/gihou/article/258
(3)「 ステージゲート法 」浪江一公
http://www.monodukuri.com/gihou/article/252
http://www.monodukuri.com/gihou/article/259
(4)「サプライチェーンマネジメント連携と収益」今岡善次郎
http://www.monodukuri.com/gihou/article/253
http://www.monodukuri.com/gihou/article/260
(5)「生産請負会社の管理ポイント」羽根田修
http://www.monodukuri.com/gihou/article/254
(6)「技術者能力の評価基準 」粕谷茂
http://www.monodukuri.com/gihou/article/255
(7)「革新のカベを超える方法“Switch”とは」鈴木甫
http://www.monodukuri.com/gihou/article/257
(8)「「儲かる5S」とは」石塚健志
http://www.monodukuri.com/gihou/article/261
事例:
(1)「人の誉め方について」清水英範
http://www.monodukuri.com/jirei/article/87
http://www.monodukuri.com/jirei/article/88
(2)「TRIZで数億円の効果!ベーキングトレイ開発の事例」粕谷茂
http://www.monodukuri.com/jirei/article/89
会員マイページに関心のある手法を登録しておけば
関連記事の新着時に連絡メールが配信されますので、
是非ご登録ください。
http://www.monodukuri.com/members/login/
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┃5┃技法解説#69:トヨタ生産方式
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トヨタが自社の生産を最適化するために考案した仕組みの総称で、
7つのムダ(つくりすぎ、手待ち、運搬、加工、在庫、動作、不良)を
最小化するためにJIT(Just in Time)、カンバン、平準化、アンドン、
なぜなぜ5回、ニンベンの付く自働化、一個流しなどなど多くの方法論が
徹底されます。
しかしながら、その本質は「意識革命」であり、問題を「見える化」し、
それを全員で日々改善しつづけるところにあると言われます。
表面的な「カンバン方式」を真似たとしても、本当にそれが全体最適で
ある確証はなく、またサプライヤー含めて周辺管理能力が伴わなければ
実行自体が危ういでしょう。
http://www.monodukuri.com/gihou/article_list/78
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┃6┃共催・協賛セミナー案内
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日刊工業新聞社主催で、ものづくり革新ナビの登録専門家が講師を
つとめるセミナーです。
いずれも参加費7000円ですので、関心のあるテーマに気軽にご参加ください。
(1)2月12日「5Sの効果的活用と継続方法」前田康秀
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/40
(2)2月14日「「坂の上の雲」に学ぶ新規ビジネスのための人材育成」津曲公二
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/38
(3)2月26日「人材育成型人事制度のススメ」熊原徹司
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/33
そのほか下記のセミナーにも協賛しています。
(4)2月17日「R-Mapによるリスクの見える化と品質安全の確保」村田一郎
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/69
(5)3月5日「5Sベーシックセミナー」福島彰一郎
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/70
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◆◇ 徹底的に成功事例に学ぶ!「5Sの導入と強化」セミナー ◇◆
当社とA-MECの共催、5S指導歴30年の秋山講師が
「自社工場を日本一の繁盛工場にするチカラ!」と題し、
写真やビデオを使って具体的に成功ノウハウを伝授します
http://www.monodukuri.com/seminars/detail/64
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┃7┃書籍紹介:「トヨタ生産方式 」(大野耐一)
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本書は「トヨタ生産方式 」の生みの親である元トヨタ自工副社長の
大野耐一氏本人が、その背景と考え方、歴史、そして内容を著述した
ものです。
出版の契機となったのは、この生産が下請けいじめであるなどの風評に対し、
説明責任を果たす必要性を感じたためであるようです。
トヨタ生産方式の進化の様子が興味深く克明に描かれており、
日本人の国民性だからこそ実現可能なJITなど、常に世界の競合を
意識して開発してきたことが分かります。
1978年に出版されながら、今でも色あせることなく、読むたびに
新たな発見をもたらすことでしょう。
製造業に携わる人は、製造、技術、そして現場、経営によらず
本棚に置いて、折々読み直す価値のある一冊です。
http://www.diamond.co.jp/book/9784478460016.html
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│編│集│後│記│
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私はインフルエンザの予防注射をしたことがないのですが、
滅多に重い風邪をひきません。
前回寝込んだのは、長野オリンピックの時で、
布団の中からジャンプ団体戦の実況中継を
見ていた記憶があります。
その私ですが、先週事務所で作業をしていたら、
夕刻突然体の節々が痛くなり、
帰宅して熱を測ると36度7分。
平熱が低い自分にとってはかなりの変調です。
これはまずいと思って、食後に薬を飲んですぐに寝て
翌日昼まで安静にしていた(実際は起きれなかった)ところ
昼食後には体調が戻り、わずか20時間ほどで
仕事に戻ることができました。(日曜でしたが)
我ながら素晴らしい回復力に感動しました。
この体を授けてくれた両親に感謝したいと思います。