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ものづくり.com専門家はものづくりの弁護士?(2015/07/10配信)

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□■     ものづくり革新便り2015年7月10日号          □■
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ものづくり革新ナビゲーターの熊坂です。



なかなか梅雨が明けないうちに台風まで近づいてきました。
皆さんは元気にやってらっしゃいますか?



このところいろんな場所でものづくり.comを紹介する機会が多いのですが、
分かりやすく説明するために「弁護士ドットコムの製造業版」と話すと
多くの方に理解してもらえるようです。



弁護士ドットコムでは、ユーザーが法律関連で困った時に投稿すると
本物の弁護士さんが無料で回答してくれます。
試しに一度相談したことがありますが、実に丁寧に答えてくれました。



ネット上にはいくつかの質問サイトがありますが、
回答の中にはかなり怪しいものが混じっており、
結局自分に検証する能力が必要です。



その点弁護士の回答に間違いはないはずです。



普段から付き合っている弁護士がいない場合、
いざという時にどの弁護士に相談したらよいか困ってしまいます。



私の場合は、第一答で解決してしまいましたが、
そうでなかった場合は、引き続きそこで解答してくれた弁護士に
相談する可能性が高かったでしょう。
お味見という意味合いもあるわけです。



そしてその相談/回答件数が増えるに従って、
サイトは貴重なデータベースに成長していきます。
弁護士ドットコムは開設以来ちょうど10年、
累積相談数は36万件を超えています。



ものづくり.comはまだようやく3年。
みなさんの質問を今日も、真のものづくり専門家がお待ちしています。
 http://www.monodukuri.com/qa/



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今号の内容
 1.トヨタ次世代自動車のイノベーション講演聴講報告
 2.新規専門家のご紹介
 3.MOT研究会「中国企業のイノベーションと日本企業」ご案内
 4.新着掲載記事
 5.共催・協賛セミナーのご案内
 6.技法解説#103:3C分析
 7.書籍紹介「産業財マーケティング」藤井昌樹著



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┃1┃トヨタ次世代自動車のイノベーション講演聴講報告
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ホストである一橋大学MBA客員教授妹尾先生が、
毎回豪華ゲストを迎えるAICOS(アキバイノベーションカレッジオープンセミナー)ですが、
7月8日のゲストはトヨタ自動車の第1企画部長近藤元博氏で
次世代自動車の現状と今後を語ってくれました。



もちろんマル秘情報を披露する訳はなく、公開情報を整理した内容ですが、
妹尾先生の巧みな尋問(?)にかかって、ネット社会における車用ソフト
標準化や、Google・Appleへの構え、FCV特許の使用許諾の裏側、
インダストリー4.0への対応、所有モデルから使用モデルへの移行などなど
個人的見解と前置きしながらも、トヨタ中枢の考え方を知ることができて
非常に興味深いものでした。
(メモが欲しい方はご連絡ください)



毎回ほぼ満席ですが、今回は募集開始後1時間で満席となったという
過去最短記録だったらしく、さすがは日本最大利益2兆円企業で
注目度抜群でありました。



しかしその中でおそらく聴衆が最も印象に残ったのは、
冒頭で紹介があった1930年豊田織機時代の喜一郎氏が、
ほとんど何もないところから自動車を自社開発したくだりでした。
確固とした勝算がない新規事業に果敢に挑戦したその姿に、
会場全体がジーンときているのを感じました。



そこまで大きな挑戦は今なら何だろう。
そんなことを思いながら紹介のビデオを見ていました。
 http://www.tbs.co.jp/LEADERS2014/




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┃2┃新規専門家のご紹介
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・今月登録した合同会社経営基盤づくりサポートの青山恒夫さんは、
企業会計・財務の専門家です。
経営計画を策定し経営目標を追求するなかで、企業の経営基盤(組織、
ルール、業務プロセス)の強化支援を行います。
 http://www.monodukuri.com/specialists/profile/131




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┃3┃MOT研究会「中国企業のイノベーションと日本企業」のご案内
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グローバル化の進んだ市場において、日本の特殊性は際立っていますが、
いつもその中にいると気が付きにくいものです。



今回の日本企業の再興とMOT研究会では、中国で生まれ、日本に留学し、
日系電機メーカーに勤める講師を招き、異なる思考回路を持つ欧米・
日本・中国をどう組み合わせて新たなイノベーションを起こすかという
視点で持論を展開していただき、さらに参加者全員で議論します。



・主催:日本経営工学会 日本企業の再興とMOT研究会
・テーマ:中国企業のイノベーションと日本企業への示唆
・講師:徐 航明 氏(「リバース・イノベーション2.0」の著者)
・日時:7月25日(土)13時30分~16時30分
・会場:新宿西口 工学院大学28階第2会議室
・参加費:1,000円(会場にて)
 http://www.geocities.jp/motbukai/




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┃4┃新着掲載記事
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6月後半は、3件の解説、3件の事例、3件のQ&Aが掲載されました。



解説:
(1)「クリーンルームの清掃」清水英範
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/655



(2)「カイゼンとイノベーション」鈴木甫
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/656



(3)「ブランド力」粕谷茂
    http://www.monodukuri.com/gihou/article/657



活用事例:
(1)「アイデア発想の事例」髙橋誠
    http://www.monodukuri.com/jirei/article/130
    http://www.monodukuri.com/jirei/article/131



(2)「スリランカの5S」江崎 秀之
    http://www.monodukuri.com/jirei/article/128



Q&A:
(1)「アルミ部材表面の微細加工」(回答2)
    http://www.monodukuri.com/qa/detail/63



(2)「直交表への因子割り付け」(回答1)
    http://www.monodukuri.com/qa/detail/69



(3)「独自製品の開発」(回答4)
    http://www.monodukuri.com/qa/detail/38



会員マイページにあなたが関心のある手法を登録しておけば
関連記事の新着時に連絡メールが配信されます。
是非こちらからご登録ください!
 http://www.monodukuri.com/members/login/



Q&Aコーナーにもどんどんご質問くださいね!
 http://www.monodukuri.com/qa/




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┃5┃共催・協賛セミナー案内
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当社で協賛しているセミナーをご紹介します。



(1)7月10日「工場長・製造部長のための5Sマネジメント」羽根田修
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/70



(2)7月13日「開発力をパワーアップする三つのステップ」津曲公二
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/157



(3)7月24日「製品設計者のあるべき姿と考え方の基本を学ぶ」長谷部光雄
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/155



(4)7月27日「製造工程におけるクリーン化技術の基礎」清水英範
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/154



(5)7月28日「新・商品企画七つ道具セミナー入門コース」石川朋雄
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/4



(6)7月29日「技術ベンチマーキングの進め方と活用事例」粕谷茂
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/4



(7)7月30日「秋元技術士事務所/開設5周年記念特別講演会」秋元英郎
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/145



(8)8月18日「市場・事業・製品・技術ロードマップ策定」福島彰一郎
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/158



(9)8月21日「R&Dテーマ評価の基礎知識」浪江一公
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/74



(10)8月25日「ヒューマンエラー発生メカニズムと再発防止策」伊藤良太
      http://www.monodukuri.com/seminars/detail/152




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┃6┃技法解説#103:3C分析
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3C分析とは、外部要因であるCustomer(顧客)、Competitor(競合)、
そして内部要因としてのCompany(自社)という3つの観点から、客観的
かつ網羅的に環境をすることで、企業戦略や事業戦略の策定に活用する
ものです。



当然ですがこれら3つはばらばらに扱うのではなく、ターゲットとする
顧客を定義してその特性を分析したら、その特性に関連する自社と競合の
項目をできる限り定量的に比較することが必要で、その上で競合に勝って
顧客を取り込む戦略を打ち立てなくてはなりません。



ただ単に3Cの枠を埋めるツールになっては意味がないのです。
 http://www.monodukuri.com/gihou/article_list/160




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┃7┃書籍紹介「産業財マーケティング」藤井昌樹著
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本書はマーケティング専門書の体をなしていますが、
読み進めると事業戦略であり、オープンイノベーションであり、
人材育成であり、顧客満足であり、技術経営論だったりします。



冒頭を見ると数ページに渡り「変化し続ける事が大事」と提言しています。



もちろん産業財の業界を分析したり、
消費財マーケティングとの違いを説明する部分はあります。
さらにこれもマーケティングか?と思うような、
目標別にやたら具体的な営業戦術と手順の記述もあります。



10年以上前の出版ですので、一部には古さも見受けられますが、
マーケティングを「変化に対応する適応の科学」と捉える筆者の
多少過激な主張をショック療法として読んでみるのも良いでしょう。



製品企画というよりは、事業部門の技術系管理職向きと感じます。



 http://store.toyokeizai.net/books/9784492554494/




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│編│集│後│記│
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普段持ち歩いているレッツノートのバッテリーロック機構が壊れて、
ちょっと油断するとプツッと機能停止してしまうようになり、
秋葉原の即日修理工房で直してもらいました。



購入して3年なので、そろそろ替えてもいい時期なのですが、
新しいOSの評価を見極めたいのと、
何と言ってもソフトのインストールやらプロパティ設定やら
新しくなる嬉しさ以上に煩わしさが先にたちます。



いずれ替えない訳にはいきませんが、それまでも
こまめなバックアップだけは欠かさないようにします。