sajaoraさま
ご質問ありがとうございます。
機械設計時に、新しい機構を考えるときの新たな視点の発見にTRIZを使いとの事、よく理解できます。
また、すでに会社でソフトウエアをお持ちで、それがあまり活用されていないという実態ですね。
せっかくソフトがあるのに、活用しないのではもったいないということですが、そのソフトが何であるかがわかると良いのですが…。
日本で過去に導入されたソフトは大きく以下の2つです。
①Tech Optimizer Professional Edition (TOPEと略されることが多いです。)
②Innovation WorkBench (IWBと略されることが多いです。)
それぞれの特徴は概略以下のようになります。
①は、知識データベースや事例をふんだんに持っているために、アイデアを生み出すヒントを得やすい。
②は、機能モデルの作成など、分析ステップを踏む中での気づきを得られやすい。
ただ、①はすでに廃止されてしまい、後継の「Invention Machine Goldfire」に発展されています。
以下の2つのサイトが参考になると思います。
①http://www.idea-triz.com/soft_top.html
②http://www.ideation.jp/menu05/
参考となる書籍等の一般的な販売はされていないようですが、毎年9月に開催される「TRIZシンポジウム」(日本TRIZ協会主催)では、それらを使った事例が発表されることもあります。
桑原正浩
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sakaoraさま、お名前をタイプミスしておりました。申し訳ありません。
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sakaora様
ご質問ありがとうございます。
TRIZソフトを新しい機構を考える時等に活用されたいとのことですね。
「TRIZソフトが既にそこにある」という状況では、ついつい「ソフトを使いこなす」ということに注意が行きがちです。
でも、
重要なことはTRIZという方法論が「技術者が自分の問題を解決したいときに、どんな風に頭を使うといいのか」という定石となる手順を使い易くまとめたものであるということです。
そこで私がお勧めしたい事は、まずTRIZソフトがどんな構成になっていて、どんな考え方や手順を提供してくれるのかをご自分で理解した上で「今抱えている問題はこういう性格を持っているから、こんな風にTRIZソフトを活用するのがよさそう」という戦略を立てることです。
戦略なしでいきなりソフト画面を開くと、そこに書かれている事だけに意識がフォーカスしてしまうことがあります。その結果「解決したい問題は何だったっけ?」という状況になったことを私自身経験していますし、他の技術者からも同じような経験を聞いた事があります。
情報が古くなってしまいますが、TRIZソフトの全体像と使い方のイメージが書かれている使い方のガイドとして、元大阪学院大学教授中川先生の論文をご紹介します。Tech Optimizer(TOPE)の使い方です。
TRIZ法ソフトウェアツールの 仕組みと使い方・学び方
(TechOptimizer Pro V2.51 (Invention Machine 社))中川 徹 (大阪学院大学) 1998年 6月 7日
http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/TRTechOpt980607/TR-1.html
Ideation InternationalのInnvation Work Bench(IWB)の方は上記TOPEと異なり、TRIZそのものの考え方に詳しくない人が使おうとしたとき全体像の把握が非常に難しく、戸惑いを感じると思います。
もし、お持ちのTRIZソフトがであれば、割り切ってプロから習われるのが一番ではないかと個人的には思います。
IWBの使用法についての問い合わせ先は以下アイディエーション・ジャパンをお勧めします。
http://www.ideation.jp/
古謝 秀明
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