当社は、年商250億円、産業機械を主に製造しています。個別受注生産の大型製品と
小型機器の標準生産が混在する生産形態です。これまで、分散していた生産工場の統合を
機会に、原価計算の迅速化、実際原価の把握、棚卸資産の把握を導入目的として、生産・原価管理
システムを再構築します。これから、複数のパッケージ製品を比較してシステム構築します。
導入するシステムに期待する効果ですが、
1、原価情報のリアルタイムな確認。
2、現場での原価照会。
3、在庫の見える化(余剰購入防止)などです。
利益管理に貢献して、当社の競争力の支えとなるような基幹システムを導入するには、
どのようなステップで検討を進めていけばよいか、
ステップごとの注意点など、具体的に教えて下さい。

業務改善の支援をおこなっております、ハリーコンサルティング事務所の松村です。
現行の生産システム(受注、調達、生産、出庫)の詳細調査、現行の会計業務と資料を
分析するための、御社ご担当者及びシステムベンダー、会計事務所、コンサルタントで
構成された、1週間程度のワークショップがよろしいかと考えられます。
このワークショップの目的は以下を明確にするためです:
1、 経営上の課題
(ア) 生産管理面の課題
① 欠品などによる生産遅延の現状
② 受注残日数
③ 在庫受け払い管理の現状
④ 生産活動の実態をどう把握しているか、など
(イ) 原価管理上の課題
① 製品の実際原価をどう求めているか
② 採算性の悪いラインの特定追求ができるか、など
(ウ) 損益管理上の課題
① 機種別、取引先別のコスト管理ができるか
② 月次損益が確定するまでの時間(または日数)
③ 月次損益のブレがあるか、など
2、 検討課題・解決するべき事項
(ア) 具体的改善ポイントの提示
(イ) 御社にあった、あるべき基幹システム・原価計算システムの提示
導入前段階でこのようなワークショップおこなうことが、実は近回りと考えられます。
ご参考になりましたら幸いです。
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製造業の収益性改善と生産管理システム活用支援を専門で実施しています本間と申します。
貴社の構想に水を差すようで申し訳ありませんが、製造業の利益管理においては
原価管理システムは全く必要ないです。システムベンダをもうけさせるだけです
ので止めた方がいいです。
とくに実際原価計算は無用の長物であるだけでなく、現場作業の邪魔になるだ
けです。
財務計算の棚卸資産額(在庫金額)算出のために標準原価計算が必要という場合も
最低限の原価計算機能だけで十分です。
このあたりのことを現在本に書いており、来春に発売しますが、とりあえず製造
業の収益管理に関して書いた下記の原稿を読んでみてください。
http://homepage3.nifty.com/m_homma/tmgenkou.pdf
もし必要であれば、貴社にとってどんなシステムが必要かのコンサルティングを
行いますので、ご連絡ください。
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