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QUESTION 質問No.14

アイディア発想法について

企画アイデア発想法 |投稿日時:
樹脂に関する製品の企画・開発を行っています。
最近、樹脂中に少し変わった現象を発現する方法を見出し、自社の持つ特徴と組合わせて色々と面白い現象につながらないかと期待しています。
しかし、実際にどんなアプリケーションにつなげられるか考えてみると幾つか思い付く程度でそれほど面白い発想につながりません。
今度、何人かに協力してもらってこの現象からアプリケーションにつなげられるようにブレーン・ストーミングを行ってみようと思っていますが、
その他にアイディアを発想する良い手法があったらご紹介をお願いします。


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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

回答: 
アイディア発想法について
質問No.14 のご質問は、
   A)「取り扱い製品に新しい現象を見出したので、
    有効な アイデアを発掘したいが、BS 以外思いつかない。
    なにか他にありますか? 」というご趣旨と解釈いたしました。

   B)発想法の中ではBSが有名で、いつでもどこでも、5~6人の
   違う視点の人たちを揃えれば、可能 という魅力があります。
  
   C)但し、見知らぬ人たちのBSの結果で、「なるほど」と唸るような
     結果を聞いたことがありません。
 
   D)過去には、もう少し手間隙かかりますがデルファイ法というのがあり、
     使ってみて、有効だった という記憶があります。

   E)また、最近は逆BS法 という提案も聞きます。
     すこし時間を掛ける手段になります。

   F) 昔、「空気に触れて泡になり、まもなく消える有機物」に驚かされたときには、
      どんな商品になるか見当もつきませんでした。
      それが 髭剃りフォームになりました。アイデアですね。

  BSに類似したところで、変り種はこの辺りかと存じます。 以上
*------------------------*
*   岩崎 滋 *
* shinkairei@hb.tp1.jp *
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ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

 一般的に材料(今回は樹脂)開発という観点では二種類のプローチが考えられると思います。 ひとつは、ある製品に使用するためにその製品が要求する特性を備えた材料を開発することで、もうひとつは材料開発に伴って特徴的な特性が得られたので、それを活用した新製品(アプリケーション)を探索・開発することです。
 StraySheepさんのご質問は後者にあたり、樹脂がユニークな振る舞いをすることを発見したので、その特性を活かせるアプリケーションを探索したいということだと理解いたしました。

アイデア発想法には以下に示すように、大きく分けて4種類あります。
1.自由な連想によって刺激を受けることを目的とした方法で、ブレ-ン・ストーミング法はこれに相当します。 この他にはチェックリスト法やゴードン法などがあります。
2.情報の組合せによって発想を得る事を目的とした方法で、形態分析法、欠点列挙法、属性列挙法、系統図法、KJ法などがあります。
3.他の分野の仕組み等を当てはめて発想のヒントを得ようとする方法で、焦点法、バイオニクス、NM法、シネクティクス法などがあります。
4.発想の枠組みを切り替えさせることを目的とした方法で、仮想状況設定法、ポジショニング法、キャスティング法などがあります。

 これらアイデア発想法は全般的に問題点を解決するためには有効ですが、今回のような未開拓のアプリケーションを探索するのにはやや不向きのように思います。
 例えば米国の3M社が粘着力の弱い接着剤から付箋紙(ポストイット)への適用を大成功させたり、日本の東レ社が極細繊維フィラメントからメガネ拭き(ワイピングクロス“トレシー”)への適用で大成功させた例と同様のアプリケーション探索だと思いますので、「技術シーズ」から「顧客ニーズ」に向けてアプローチする“シーズドリブンQD(品質展開)”をお勧めしたいと思います。

 詳細の説明は省かせていただきますが、概略次のようなアプローチをとります。
①技術シーズの特徴の確認 :樹脂中の少し変わった現象がどのような特徴を示し、どんな機能や効用を創出するかを明確にする。
②シーズのもたらす可能性の抽出 :想定される機能、特徴から可能性のある用途、応用分野を具体的にイメージする。 例えば、少子高齢化社会、感性、環境など今後注目される分野を想定して、そこで要求される商品と、その機能、特徴とシーズの特徴とを照らし合わせてみる。
③イメージカタログの作成 :想定したアプリケーション分野、商品イメージを具体的なイメージカタログとして表現し、社内・関係者間での企画提案に持ち込む。
④品質表の作成 :具体的なアプリケーションを想定した上で、その商品に要求される顧客ニーズを抜け漏れなく抽出し、新たに想定される技術課題を特定して開発設計に着手する。

 上記②項の検討を進める際にブレーン・ストーミングは有効だと思いますが、社内の同一部署のメンバーが集まって自由連想を行っても発想の範囲が広がらないことが懸念されます。 今後注目される分野や製品、サービスについては多くの調査機関、生活研究機関から報告されていますので、それらを参考にされるのが効率的ですし、効果的でもあると思います。
以上、参考にしていただければ幸いです。

                                  株式会社アイデア 笠井 肇




ANSWER
回答No3 | 投稿日時:

ご提案 対象の樹脂について徹底的に調査する
(実用的 = 徹底的 高木貞治)

具体例
LCP樹脂を利用した超音波制御技術を開発

超音波システム研究所は、
 超音波の応用に効果的な
 LCP樹脂を利用した超音波制御技術を開発しました。

樹脂名:LCP樹脂(上野液晶ポリマーUENOLCP)
 UENO LCPは、
 液晶ポリマーの世界的原料(モノマー)メーカーである
 上野製薬株式会社がその強みとノウハウを活かし、
 独自に研究開発した熱可塑性ポリマーです。

製造販売:上野製薬株式会社


上野液晶ポリマーUENOLCPの音響特性は
 超音波やマイクロバブルの組み合わせにより
 様々な応用を可能にしています。

基本的な樹脂特性は、上野製薬株式会社のHPで確認してください。

超音波との関係につきましては
 超音波システム研究所が
 1)2014年6月から超音波伝搬に関する測定確認を開始しました
 2)2015年8月から
   高圧部品メーカーの超音波洗浄で使用開始しました
 3)2015年12月から
   自動車部品の超音波を利用しためっき処理で使用開始しました
 4)2017年2月から超音波加工・化学反応・・応用を開始しました

注:2018年6月現在、良好な結果に基づいて継続使用中です

洗浄・加工・化学反応・攪拌・・・に対する成果は非常に大きい状況です

注意:特許出願済み
   LCP樹脂(液晶ポリマー)の超音波利用に関しては
   上野製薬株式会社による特許出願が行なわれています

ポイントは
 LCP樹脂製の治工具を、
 超音波テスター(音圧測定解析システム)で、
 音響特性を評価することにより、
 目的に合わせた、利用技術を明確にすることです。
 特に、表面弾性波の伝搬特性が重要な利用ノウハウとなります。