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QUESTION 質問No.161

L18の直交表による分割実験

設計・開発統計・SQC |投稿日時:
L18直交表で6水準が1因子組み込めるL18(6^1×3^6)
の場合、分割実験を行うことができますか

水準の変更が困難なものがあるので、一次単位と2次単位にわけて実験を行おうと考えております。

宜しくお願いいたします。

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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

L18をつかっての分割実験はできません。分割実験を直交表で実施するには、交互作用列が明確に確保されていないとできません。L18は、この点から不適当となります。6水準でなくても無理です。そもそもL18は、そういう実験のためにはつかいません。混合型の直交表はパラメータ設計のようなロバストデザインで使われます。この目的は、交互作用が分からなくても、各列の交互作用がほぼ均等に各列に入れば、これに対する主効果がたかければ、効果の高い因子の発見につながるとの考えです。この考え方からすると、実験順序程度で結果が変わるような実験は、パラメータ設計とは言えませんから、使うほうが間違っています。実験順序が「吹っ飛ぶような誤差因子」をL18の外側に割り付けるのが普通ですから、そういう誤差因子を割り付けることのほうが重要です。実験順序などより、もっと強烈な誤差因子をみつけてからでないと、L18はつかってはいけないということになります。
 一般に、分割法は実験精度をかなり気にする場合の手法ですから、パラメータ設計で使用する混合型直交表とは相いれません。分割法を使うなら、L27 からです。
 なお、同じ質問を大昔、(もう20年以上前)あるセミナーで田口先生に質問したことがあります。同じ疑問を抱いたからです。そのときの答えが上記です。