社内体制の変革期ということでは、混乱することが十分に考えられると存じます。
ただ、そのような状況の中でも、製品開発・設計のステップに則った業務の遂行が大切です。
製品の開発・設計段階では、要求される品質、納期、コストを達成するために
①.意思決定のための工程表
②.設計計画
③.工程別達成基準の設定
④.意思決定内容の評価基準
などがポイントになるのではないでしょうか。
数行のご説明文でアドバイスは難しいのが本当のところですので、一般的なこととしてアドバイスさせていただきます。
貴社では、VR用機器ということですので、電気系とソフトウエア系の設計者が中心になると思います。
設計を進めるにあたって、電気とソフトウエアでは、最初の仕様書がしっかりと作られていることが非常に重要です。
仕様書がしっかりとまとめられていないと、俗にいう後戻り業務を繰り返すことになるからです。
工程表が進んでから見直しを図ることを無くすために、後戻り業務の原因を仕様書の作成段階で取り込んでいくことを考えるべきです。
それらは、新製品の開発・設計において、日程および進捗管理に大きく影響を与えることになるからです。
つぎに、設計計画で必須になる設計者のスキル(テーマとなるVR用機器の設計業務を遂行できる)を見極め、アサインすることです。
そのためのスキルインベントリー表の整理をしておくとよいでしょう。
中途採用して、設計者を増やしただけでは、この課題を解消することは難しいです。設計者の教育ということになるかもしれません。
そしてもう一つ、最新の電子部品に関する情報を整理して、設計者同士が同じような電子部品を選択できるあることです。
とくに、半導体の場合には、製品のライフサイクルが短く、性能の向上がはやく進むからです。
これは、廃番になる電子部品を採用しないこと、必要電子部品の点数を削減できることに注意を払うことになります。
ご質問にあります最近の技法など取り入れることよりも、日常準備しておくべき項目を考えるべきかと存じます。
以上、お役に立てましたら幸いです。
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