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QUESTION 質問No.201

SWOT分析の進め方

企画戦略/マーケティング |投稿日時:
私は、経営企画室の室長です。
当社は、自動車用プロペラシャフト・車軸を素形材の製造・加工・組立まで、一貫生産しています。

経営戦略の方向性を打ち出すためにSWOT分析を行います。
その前提として、3C分析を行います。又、3C分析の競合分析を補強するために、5F分析も行おうと考えています。
これにより、競合他社だけでなく、新規参入、代替品を加えて分析を行います。

また、政治、経済、社会から技術にいたるマクロ環境を分析するPEST分析も必要と考えております。
3C分析、5F分析、PEST分析まで行えば、最後にSWOT分析を行い、戦略の方向性を打ち出す
ことができるでしょうか。

SWOT分析を行うまでの、考え方、準備と進め方についてアドバイスをお願いします。


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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

ご存じのように、それぞれの分析手法は独立して発展してきたもので、使用する順番に規則があるわけではありません。しかし、おっしゃるように、5F分析の競争力分析の結果を3C分析の競合分析の入力としたり、PEST分析の結果をSWOT分析の入力としたりすることは、よく行われています。

ここで重要なことは、各分析とそこから導き出す結論の粒度、つまり、細かさをどのレベルに設定するかという点です。

たとえば、政治的、経済的、社会的、技術的環境要因を分析するPEST分析は、その気になれば、広い範囲にわたって詳細に調べることができますが、そのすべてをSWOTに記述すると膨大な情報量になります。このような場合、PEST分析では、間口を広くとり、漏れなくだぶりなく分析した上で、その中から重要な要因を絞り込み、これを次のSWOT分析の遡上に乗せ、段階的に結論を絞っていくとよいでしょう。

戦略とは、直面する課題を認識し、それらに優先順位をつけ、数ある施策の選択肢の中から、重要かつ優先すべき重要成功要因を選び出すことでもあります。「戦略の方向性を打ち出すこと」が一連の分析の目的であるならば、最後の結論は、大項目で3~5程度、中項目でその数倍程度に絞り込むことが望ましいと思われます。その目標に向かって、各分析手法が重視する観点で、優先順位の高い要因を抽出していくことが重要です。




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

元戦略系のコンサルティングファームに所属し、今は中堅規模の製造業を中心に戦略に基づいた改善改革をご支援をしている経験からコメントさせていただきます。

ご質問者様のコメントの通り、一般的には先に3C等の分析を行います。
ステップとしては、3Cや5F等の視点で定性・定量情報を集めて分析し、SWOTでまとめることが多いです。
その中で、最近は特に「市場と顧客」「自社の強み」に注力することをお勧めしています。

ある自動車部品メーカーでは「市場と顧客」は以下の3つの視点で考えます。
①10年後の自動車産業の姿を情報収集しながら妄想する(自社の将来像を描くため)
②5年後ぐらいの自動車産業と顧客の姿を描く(数年後以内の新車開発に備えるため)
③2~3年の顧客と顧客が抱える課題やリクエスト(直近の課題を明らかにするため)

また「自社の強み」を徹底的に議論しました。
・技術・サプライチェーン、オペレーション、組織と人材など徹底的に考え、自社を見つめ直す
・コアコンピタンスを改めて言葉で定義し、それを含めてさらに伸ばす強みを明らかにする
・この時に競合は意識しすぎない(最終的には競合と比べるが、最初から比べると強みが見えにくい
 場合があるため)

これらの分析、検討からシンプルに出た戦略を、役員部長クラスで深く共有できている会社は強いです。

これからの世の中では市場を先取りしたり変化に即座に対応すること、自社の強みを徹底的に
活かすことが、今まで以上に重要と考えますので、上記2点を挙げました。競合の分析で得られる
ものが大きければ、そこに力を注いでもいいと思います。今の貴社の環境にあった部分を特定し、
そこを徹底して分析されてはいかがでしょうか。