色々なサイトの説明を見て勉強をしているのですが、直交表における分解能という言葉が出てきました。
社内で導入しているソフトでは分解能という項目は見当たらず、どういったものなのかわかりません。
分解能とはどういったものなのでしょうか?
分解能とは英語の「Resolution」の日本語訳です。これは主効果と交互作用との定義関係(defining relation)から導かれるものです。もし直交表を用いた要因効果の割付けで主効果と2因子交互作用とが交絡していると、その直交表計画はResolution Ⅲ(レゾリューション スリー と読みます)となります。2つの2因子交互作用が交絡していればResolution Ⅳとなります。2つの2因子交互作用が交絡していない,すなわち2因子交互作用と3因子交互作用が交絡している場合はResolution Ⅴとなります。実務で多用されるL16直交表の場合、5因子まではResolution Ⅴとして評価できます。Resolutionの数(Ⅲ,Ⅳ,Ⅴ)が多いほど要因効果を細かく(高い分解能で)評価できますが、評価できる主効果の数は減るというトレードオフの関係があります。詳しくは山田秀先生の書かれた「実験計画法-方法編-」(日科技連)pp.108-119またはD. C. Montgomery, Design and Analysis of Experiments, Wiley, pp.285-335、等を参考にして下さい。
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