そこで、調達担当が海外での部品在庫を調べたところ、在庫ありということで購入しました。部品確認を実施しましたが、梱包箱や製品番号シール等が後から模造されたものであったり、部品そのものも模造品である可能性が高いものがあったりと、品質的に非常に不安です。(一応動作上は問題なし)
不安ではありますが、部品が入ってこないと製品が出荷できないということで、現状の動作に問題が無い部品は使用することになってしまいました。
今回は、経営層の関係から見つかった業者(ただし、部品商社ではない)が窓口になっており、経営層主導で購入の話しが進んでしまった経緯があり、現場では何とか使いないか、不具合の可能性はないかを確認することしかできませんでした。(動作確認、バーコード読取りでの製造番号確認)
今回のようなケースで海外から部品調達する場合に、真贋確認も含めてどのように事前にリスク回避をしていけばよいでしょうか。
支払い条件は、先払いのため返品した部品も代わりを再度送るということで、確認作業も先が見通せません。
小さな組織では、マンパワーや経験の不足により現在のような状況に対応を苦慮しています。以前より、ネット販売での部品購入も行ってきましたが、調達担当者も今回の件で懲りたのか、部品供給が戻ったら世紀の代理店からの購入のみにしたいと言っております。
アドバイスをお願いいたします。
始めまして、奥野と申します。
電気部品の調達が難しい現状はお付き合いのある会社様でもお伺いしており、担当者の方はご苦労なされているものと思います。
ご質問いただいたような急を要する状況の場合、とにかく製品を確保することを優先しがちですが、貴社においては、調達した製品が貴社の要求する品質レベルに達していなければ使えないのですから、まずは、調達する製品について、貴社にて必要な機能(=要求事項)をリストアップし、それを満足していることを先方に確認する、というのが一般的な考え方かと思います。
通常の商取引であれば、契約書に要求事項を記載して取り交わし、製品に関しては受け入れ検査をするか、先方から検査証明書のようなものを出してもらうかでチェックする、ということになりますが、ご質問のような状況の場合、そこまでの手順を踏むことも難しいと思いますので、最低限業者の品質レベルを確認する意味で、製品の納入に先立って製造元から製品に関する証明書(当該製品のものではなくても、確認項目が記載されているサンプルでも良い)を出してもらい、その内容を見て取引するかどうかを判断する、ということもできるかと思います。直接取引ではなく、商社経由の場合も同様です。
以上、ご参考までに。
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電機部品調達における現在のご苦労大変共感できます。
以前に比べてかなりイレギュラーな状態がここ2年また今年いっぱいは続くという予想がだされています。
ご質問について、事前確認(請求)としては下記があげられます
・現品写真
・仕様書
・証明書
その上で、出来れば契約書等の取り交わしをし、贋作の場合の対応明記
また、出来れば日本商社を介してのお取引(上記取り交わしは商社と)
しておいたほうがよろしいかと思います。
それぞれの商社は独自の入手ルートをお持ちであり実績あるサプライチェーンにて運用されているため、ネット購入よりはリスクヘッジできます。
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