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QUESTION 質問No.98

生産管理システムの導入について

企画ゼネラルマネジメント |投稿日時:
短納期・小ロット・多品種生産の電気部品製造工場を経営しています。
工場経営には、市販の販売・会計ソフトを使っていました。
取引銀行から生産管理システムを導入して数値管理を改善するように
言われて、新たに、生産管理システムの導入を計画しています。
しかし、生産管理システムを導入した会社の現場の混乱など失敗事例を
聞いて不安に感じています。
中小企業の生産管理システムの導入実態について教えて下さい。
又、導入に対するアドバイスもお願いします。


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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

「生産管理システム」で検索しました。
https://goo.gl/2wPjzt

まずは困ったら検索してみましょう。

うたい文句が多い中、
http://www.r-pics.com/success/point/
は一読の価値ありです。

バリバリのIT業界でも、「学習コスト」という言葉は、当然のごとく折り入れられます。
新しいシステムを導入するには、本格稼働するまで助走期間と導入責任者の多大な努力が必要です。

ご紹介はしたものの、まず、「何を」「どうしたいか」を明確にすべきです。
その結果の「道具」として、上記が役立てば使うのが良いでしょう。
しかし、往々にして、紙を製品に挟むなど、一見前時代的なやりかたの方が、前記の「学習コスト」がほとんどなく、さらに効果的な場合も多いです。 TOYOTAのカンバン方式など、ラインでは、部品の間に紙が挟まってるという状況でした。

いずれにしろ、「手段」と「目的」の違いを明確にして手段が目的化しないよう留意し、必要なら管理システムを(学習コスト覚悟で)導入すればよいかと思います。




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

取引銀行から数値管理を改善する様に、と要請されたとありますから、その点を踏まえた回答です。
生産管理システムを導入して現場が混乱している事例は少なくありません。
その理由は生産管理システムの内容と自社の現状に差異があるからです。
 多品種少量の生産で問題になるのは、「段取り時間、正味作業時間、後始末時間」の中で正味作業時間の把握に大きな狂いはないが、段取り時間の把握に差異があり、これが生産工程を計画通りに出来なくて、混乱する主要な要因になることが多くみられています。
 次の問題は、飛び込み作業が多くこの割り当てが問題になることです。
 段取り作業の標準化、飛び込み作業の処理法のルールを決めること、
これらが明確にならないで、生産管理システムを導入すると、間違いなく混乱します。
数値管理の中で、正味作業時間は殆どの企業で把握が出来ていますが、段取り時間、後始末、飛び込み作業の処理法について、標準化、処理ルールを決めることをシステム導入前に取り上げることが大切です。
 その上でどのような生産管理システムが自社に適応するか、選択することです。




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回答No3 | 投稿日時:

中小企業・小規模企業の経営支援をしております、Captain 平本です。

受注生産方式で多品種少量生産を、システム化するのは中々なことです。
その理由は、他の方のアドバイスにありますように、

①「飛び込み」が外部要因(試作・割り込み発注・設計変更等)内部要因(不良の発生・故障
 ・欠員・材料待ち等) により頻繁に発生するからですが、貴社はその点はいかがですか?

② 金融機関は数字のみを見ていますので、収益性の課題があるのかとおもいます。
  まずは、どんなデータが求めらているのか? 
  そのデータは即時に刻々と”見える化”してますか?
  その点は、満足できていますか? 
  納期遅れ対策の残業等が常態化していませんか?

③ 仕事の流れ(ワークフロー)は、明確になっていますか?
 責任と権限を明確にしないと、仕事はスムーズに流れませんので・・・
 この基盤が出来ない限り、どんなシステムも改善も成功は難しいのが実態ですので。

④ 担当者を専任できますか?生産管理システムは現場の基幹システムとなりますので、
 導入体制がないとほとんど失敗します。 
 費用対効果を考えますと、経験豊かなコンサルを使うのも良いかとおもいます。
 くれぐれもベンダー系の売込みには、十分に注意を払ってください。

⑤一度組織診断を受けられることをお勧めします。
 地域によりますは、問診シートを使てのビジネスドックがあります。
 費用はカクヤスですので、ご関心あればお問合せください。

 ご高覧ありがとうございます。




ANSWER
回答No4 | 投稿日時:

生産管理システムの導入について

丁度「町工場の娘」を読み終えたところです。著者は諏訪貴子さん。

生産管理のソフトは、①組織に合わせシステムエンジニアが構築するパターン、②ベースとなるシステムをカスタマイズするパターン、③パッケージソフトを活用するパターン、の3つがあります。
諏訪さんは、安くて、簡単に操作ができて、サポート体制があるという条件にあうものとして、パッケージソフトの活用に決めています。
多品種を生産するダイヤ精工の、リアルタイムで進捗管理や原価管理を出来るようにバーコードを使って簡単に入力できるソフトを探しています。そして選んだのが「テクノア社:TECHS-BK」ということです。
パッケージソフト探しと同時に社員教育も始めています。社員の意見・要望を聞いて導入に意義を浸透させていったのです。
ソフトを導入した後も、「元に戻るボタンが欲しい」「必要な画面を開くのに何回もボタンを押さなくてならないのが面倒」など様々な声をメーカーにオプション費用を払いカスタマイズしていっています。

成功への要因は、
①自社の生産システムにあったソフトを選択する必要があります。複雑な機能を持ったソフトは使いこなせない場合が出てくると、重荷になります。
②そのためには、何がしたいのか、どうしたいのかを明確にしておくことが必要です。どのような業務の流れを行っているのか、業務プロセスを明確にしてください。
③組織の業務プロセスに合わせて、システムエンジニアに構築してもらうのか、ベースとなるソフトをカスタマイズして使うのか、パッケージソフトを使うのかを、ソフトの費用を考えながら選択していきます。
④たとえパッケージソフトにしても、カスタマイズして使いやすくすることが必要になると考えた方が良いでしょう。また、使いやすくするためにカスタマイズできるソフトが望ましいでしょう。
⑤生産管理システムを導入して、どのような改善を図りたいのか、何を改善したいのか社員に改善の意義を浸透させておくことが必要です。
⑥ソフトの使い方を社員教育することは、大事なことになります。導入し社員任せでは、新たなソフトでの業務プロセスに移行するための時間が長くなることが考えられます。移行期間中は重複業務が発生し、社員への負担が増えることも考慮しておくことが望まれるでしょう。

ソフトは、どれが良いと断定することは難しいことともいます。業務プロセスを明確にしてそれに合うソフトを探すしかないと思います。

「段取り8分」や「用意周到」などの用語に沿って臨まれることが、成功に秘訣であり、「先例」は良い例を参考にするとうまくいくと思います。

ISO規格を経営改善に翻訳する中小企業診断士
竹田将文
mh55takeda@agate.plala.or.jp




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回答No5 | 投稿日時:

生産管理システムの活用コンサルティングを専門としています本間と申します。貴社の製品や業種がわからないので一般論で回答します。

生産管理システムと一口にいいますが、代表的な用途は「生産進捗管理」「製品および部品在庫管理」「生産計画作成」「製造原価管理」の4つに分かれます。システムベンダーは生産管理パッケージをいれれば、どの用途にも役に立つような提案を持ってきますが、実際にはそうはいきません。4兎を追うような入れ方をしても混乱するだけで、導入前に自社にとって必要な生産管理システムとは何かを明確にする必要があります。

「進捗管理」と「在庫管理」はシステム的には難しくないのですが、現場の運用がついていけない危険性の高いシステムです。導入にあたっては現場部門と念入りに打合せする必要があります。現場の協力なしでは機能しません。

「生産計画システム」は、導入検討の前に生産管理の基礎理論の勉強が必須です。MRP、MRPⅡ、CRP、JIT、APS、ATO、平準化、TOC、追番管理といった生産管理ロジックの仕組みと特長を理解したうえで、自社にとって必要な生産計画手法は何かを研究する必要があります。生産管理ロジックはシステム会社のSEも勉強していないことが多いので、生産計画理論に精通したコンサルタントに支援を頼んだ方が無難です。

今回は銀行からの数値管理提案ということですので、「原価管理システム」の導入がターゲットになっているかもしれません。銀行員は「自社製品の原価も知らずに経営ができるのか」とよくいいます。もしかするとその延長で生産管理システムの導入を提言したのかもしれませんが、これは製造業経営の素人である銀行員がよく犯す間違いです。

製造業の経営管理では製品製造原価の管理システムは全く必要ありません。逆に原価管理の強化が利益増の障害になる可能性の方が高いです。

そうはいっても製造業経営の素人である銀行員を説得するのは大変です。下記は小生が銀行系雑誌に執筆した記事ですが、これを銀行員に読んでもらったうえで銀行と何を管理すべきといっているのか確認することをお勧めします。

http://homepage3.nifty.com/m_homma/tmgenkou.pdf




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回答No6 | 投稿日時:

現場の改善支援をしています、ハリーコンサルティング事務所の松村と申します。

御社に似た生産形態で、生産管理システムを導入後、システムに現場をあわせる必要性があり、
現場が混乱し、結果としてシステムを使いこなせない企業さんを見ております。

社長は「これがスタンダード(標準)な方法だ」と現場へ強要させましたが、
現場はそれに倣わなく、高額なシステムが宝の持ち腐れでした。

中小製造企業さんの改善・システム導入で行員や会計士との協働経験から申しますと、
御社は、出口(完成品の販売)は市販の販売・会計ソフトで管理をされていたようですが、
入口(材料)の管理、いわゆる資材管理の精度向上の取り組みも必要と思われます。

これは「売上-原材料」=キャッシュ(お金)の把握が目的です。
資材管理はエクセルで十分に対応できます。その際、棚番地を付与すれば置き場の
整理整頓にもつながります。

エクセルで結構ですから資材管理からスタートしてみてはどうでしょうか。

ご参考になりましたら幸いです。