自動車樹脂材料の基礎知識から最新の技術トレンドまで
化学メーカー、自動車メーカーで活躍した専門家2名が解説
自動車軽量化の時代に求められる樹脂材料(採用傾向? )とは?
講座後、講師2名による個別相談会 を予定!
ご相談あればお申込み時か、お問合せフォーム よりご連絡ください。
セミナープログラム
第1部 自動車に用いられる樹脂材料の基礎と応用
【13:00-14:50】
(株)AndTech 技術顧問 今井 昭夫 氏
【キーワード】
- CFRP
- CNF
- ポリマー複合材料
【講演主旨】
自動車及び自動車部品の生産には、各種の材料が使用されているが、近年、軽量化を目的に高分子材料の適用比率が上昇している。CASEと言われる自動車設計の考え方の変革期に当たり、各部品毎に最適設計・材料選定を行う「マルチマテリアル化」の検討の中で、高分子材料の選定の最適化も進行しつつある。本講では、自動車に用いられている各種の高分子材料の特性について基礎的な知識を解説する。
【プログラム】
- 自動車用材料の歴史
- バンパー材の変遷
- インストゥルメンタルパネル材の変遷
- 自動車用高分子材料の基礎物性
- 熱可塑性樹脂
(1)ポリオレフィン(2)ABS樹脂 (3)ポリアミド(4)ポリカーボネート - 熱硬化性樹脂
- ゴム材料、熱可塑性エラストマー
- ポリマーアロイ
- 熱可塑性樹脂
- 高分子複合材料
- ポリオレフィン コンポジット
- 炭素繊維強化ポリマー複合材
- 最近の開発材料
- セルロースナノファイバー(CNF)
- CNF添加複合材料
- まとめ
【質疑応答】
第2部 自動車樹脂材料の成形加工技術と最新動向
【15:00-16:30】
技術オフィスTech-T 代表 高原 忠良 氏
【キーワード】
- CFRP
- CNF
- ポリマー複合材料
【講演趣旨】
遅ればせながらではあるが日本も2050年カーボンフリーへと動き出した。
先行しているEU・韓国・中国の動向をにらみながら、最近の成形加工技術をサーベイするとともに、この先の方向性のいくつかをご紹介する。未来を見ると、樹脂成形加工ならではの乗り越えなければならない課題が見えてくる。次世代自動車のための材料と成形加工に関してトヨタ・サムスンの経験からの視点で解説する。
【プログラム】
- 自動車を取り巻く環境
- 燃費、CO2排出規制
- SDGsの視点からの課題
- 2050年カーボンフリー対応に最適な次世代自動車
- 最新Smart EVの紹介
- 高価なCFRPの使いこなし技術
- バラつきの概念
- CFRPならではの材料課題、異方性・界面密着力・Matrix破壊
- 安価材の活用と高生産性によるコストダウン
- 適材適所のためのハイブリッド化接着接合技術
- ADAS,5G,通信するクルマ
- 要求される材料
- 成形加工のトレンド
- DXによる未来成形加工法
- センシング技術とIoT情報蓄積
- AIなどの情報処理分析
- Digital Twinの可能性
- 樹脂成形ならではの課題
- 高分子の物性挙動
- 温度要因とその制御時定数
【質疑応答】
個別相談会
【16:30-17:00】
セミナー講師
第1部:(株)AndTech 技術顧問 今井 昭夫 氏
(元住友化学(株) 理事 研究所長)
第2部:技術オフィスTech-T 代表 高原 忠良 氏
(元トヨタ自動車(株))
セミナー受講料
【1名】39,600円(税込、資料代を含む)
※2名目以降は1名につき11,000円(税込、資料代を含む)
講師のプロフィール
トヨタ式の ” ち密さ ” をサムスン流の ” スピード ” で! 自動車業界 × 樹脂部品を中心に開発から製造までのコンサルティング
高原 忠良
たかはら ただよし / 愛知県 / 株式会社Tech-T(技術オフィスTech-T)
トヨタ自動車ではエンジニア、そしてマネージャとして、多くの車をお客様に届けるための開発・製造に従事しました。
その後、韓国でサムスン本社の研究所での勤務では、エンプラ材の開発から拡販までを担当しました。
いずれもグロ...続きを読む
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