3D、立体ディスプレイの表示技術、奥行き知覚と応用技術
開催日 |
10:00 ~ 17:00 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 技術情報協会 |
キーワード | VR(仮想現実)/AR(拡張現実) UI/UX/ヒューマンインターフェース 光学技術 |
開催エリア | 東京都 |
開催場所 | 【品川区】技術情報協会セミナールーム |
交通 | 【JR・地下鉄】五反田駅 【東急】大崎広小路駅 |
ヘッドアップディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ、VR/AR、、、
自然で違和感の無い3D・立体表示を実現する手法とは
講師
1.東京農工大学 大学院工学研究院 教授 博士(工学) 高木 康博 氏
2.東京大学 大学院 情報学環 教授 博士(工学) 苗村 健 氏
3.奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 教授 博士(工学) 清川 清 氏
4.千葉大学 大学院人文科学研究院 教授 博士(文学) 一川 誠 氏
受講料
1名につき60,000円(消費税抜き・昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税抜)〕
プログラム
<10:00〜11:30>
1.超多眼立体ディスプレイの表示技術と応用
東京農工大学 高木 康博 氏
1. 人間の立体視
1.1 生理的要因と心理的要因
1.2 輻輳調節矛盾による視覚疲労
2.裸眼立体表示
2.1 2眼式立体ディスプレイ
2.2 多眼式立体ディスプレイ
2.3 ライトフィールドディスプレイ
3.超多眼立体表示
3.1 調節輻輳矛盾の解決
3.2 フラットパネル型の構成
3.3 プロジェクタ型の構成
3.4 全周型の構成
3.5 ヘッドマウント型の構成
3.6 調節応答の測定
4.自動車用超多眼ヘッドアップディスプレイ
【質疑応答・個別質問・名刺交換】
<12:10〜13:40>
2.空中像光学系を用いた現実拡張
東京大学 苗村 健 氏
1.はじめに
2.研究領域の俯瞰
2.1 画像を光線の集合として捉える
2.2 要素技術から現実拡張へ
3.VRにおける空中像の意義
3.1 接眼光学系
3.2 ハンドヘルドディスプレイ
3.3 空中像提示
3.4 プロジェクションマッピング
4.空中像の光学系
4.1 鏡による虚像
4.2 レンズによる実像
4.3 実像鏡による実像
5.空中像光学系を用いた現実拡張
5.1 Above by Behind(MARIO,OpaqueLusion,MRsionCase)
5.2 On by Under(LumisightTable, HoVerTable)
5.3 On by Behind(EnchanTable,beyooooonD)
6.むすび
【質疑応答・個別質問・名刺交換】
<13:50〜15:20>
3.AR/VR用ヘッドマウントディスプレイの最新動向
奈良先端科学技術大学院大学 清川 清 氏
【講座概要】
近年さまざまなヘッドマウントディスプレイ(HMD)が登場しています。ウェアラブル用途のものからバーチャルリアリティ用途のものまで多種多様です。これらのHMDにはどのような性能が求められ、どのような技術的課題があり、現在の技術はどこまで進んでいるのでしょうか。
本講座では、急速に発展するHMD技術について、基礎から最新の研究事例、今後の展望までをわかりやすく解説します。
1.はじめに
2.ヘッドマウントディスプレイの要件
2.1 クローズドHMDの要件
2.2 ビデオシースルーHMDの要件
2.3 光学シースルーHMDの要件
3.広視野・高精細HMD
3.1 曲面光学系
3.2 空間分割方式
3.3 その他の方式
4.調節(焦点距離)に対応するHMD
4.1 時分割方式
4.2 多層化方式
4.3 ライトフィールド方式
4.4 網膜走査方式
4.5 その他の方式
5.遮蔽に対応するHMD
5.1 透過方式
5.2 反射方式
5.3 その他の方式
6.HMDの校正
6.1 光学歪みの校正
6.2 色調の校正
6.3 眼球位置の校正
6.4 その他の校正
7.その他の話題
【質疑応答・個別質問・名刺交換】
<15:30〜17:00>
4.3D、立体画像提示における奥行き知覚の特性と心的影響
千葉大学 一川 誠 氏
【講座概要】
奥行き手がかりを含む画像の観察においては,3Dの奥行きの知覚が成立するだけではなく,大きさや角度など,様々な知覚の変容が生じる.また,手がかり間の情報不一致や錯視によって,意図しない知覚の変動が生じることが多い.さらには,提示される3D、立体画像の立体的特性異なる感性的効果が得られる.3D、立体画像観察における様々な心的効果について総合的に解説する.
1.2次元画像からの3次元的表象の構築における不良設定問題
1.1 奥行き知覚における本質的困難
1.2 人間の視覚系における不良設定問題解決方略としての奥行き手がかり説
1.3 様々な奥行き手がかりと奥行きの知覚
1.4 奥行き手がかりの獲得過程
2.手がかり間不一致
2.1 手がかり統合過程
2.2 奥行き知覚の可塑性
3.奥行き手がかりと錯視
3.1 奥行き手がかりの2次元画像への誤適用と錯視の成立
4.立体画像提示における問題
4.1 不可避的な手がかり間不一致
4.2 手がかり間不一致と奥行き知覚の不安定
4.3 手がかり間不一致と疲労
5.両眼立体視における感性効果
5.1 印象の基本次元:評価性,活動性,潜在性
5.2 視差量の効果
5.3 奥行きの多様性の効果
【質疑応答・個別質問・名刺交換】