磁気センサの技術開発と設計手法

39,600 円(税込)

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開催日 10:00 ~ 16:00 
締めきりました
主催者 日本アイアール
キーワード 自動車技術   計測工学   磁性体
開催エリア 全国
開催場所 Zoomによるオンライン受講

磁気センサ開発上の技術知識と進め方

自動車用センサ開発の第一線で多くの実績のある技術士が、失敗例や失敗しないコツなど経験を交えて解説!

セミナー講師

岩瀬 栄一郎 講師

岩瀬技術士事務所 代表
技術士(機械部門、総合技術監理部門)
大手自動車部品メーカーA社 勤務

セミナー受講料

39,600円/1名(税込)

定員:会場受講は上限6名(オンライン受講は定員無し)

※開催1週間前までに最少開催人数に達しない場合は、実施をキャンセルさせていただくことがあります。
※開催の場合は、開催1週間前程度から受講票と請求書を発送させていただきます。
※岩瀬講師による出張セミナーをご検討の方は、お問い合わせください。

セミナー趣旨

自動車の電子化、自動化が進む今、センサは車両制御、自動運転に必須の技術であり、各メーカーがセンサシステム開発を加速させています。センサに要求される機能、精度や信頼性はますます高くなっており、センサを設計開発あるいは活用するには、センサの種類や特徴、動作原理やその根本を知っておくことが、重要となっています。

センサは様々な種類がありますが、それらはいずれも磁気、力、温度、光、などの物理原理を適用し組み込むことで、検出を可能にしています。その中でも磁気を使ったセンサは最も応用範囲が広く、多くの用途で使われています。磁気センサは各種センサのなかで最も基本的かつ重要なセンサと位置付けることができます。

本セミナーでは、自動車用センサ開発の第一線で多くの実績のある技術士が、失敗例や失敗しないコツなど経験を交えた説明を行いますので、実践的で使える”磁気センサの開発手法” “磁気センサの適用手法”が理解できます。

また、”磁気センサ”の技術内容だけでなく、各種センサの特徴センサ開発の進め方についても解説紹介しますので、実業務を進めるうえで参考になります。

受講対象・レベル

  • 磁気センサの開発企画、設計に携わる方で経験が少ない方~中堅
  • 磁気センサを使用するシステム開発者あるいは設計者

習得できる知識

  • 磁気センサの技術全容の理解ができ、技術課題抽出での着眼点がわかります
  • 効果的な開発計画立案、進捗管理の方法が理解できます。
  • 開発上の進め方やマネジメント上の留意点が把握できます。
    したがって、自社での技術開発の可能性を高めます。
    また、システムユーザとしては最適なセンサの選定、活用が可能となります。

セミナープログラム

  1. センサの一般知識
    1. センサとは
      ~自動車用センサ搭載図
    2. 各種センサの主な原理と特徴
      1. 磁気センサ
      2. 温度センサ
        • 温度センサの種類
        • 代表的な2方式と使い方
      3. ひずみ応用センサ(荷重、圧力、加速度、音波)
        • ひずみゲージの原理と各種特徴
        • ひずみゲージ以外のひずみ検出原理
      4. 光センサ
        • 光センサを構成する素子
        • 各種検出方式と特徴
      5. 化学センサ
    3. 磁気センサの特徴
    4. 磁気センサの用途
      1. 自動車用(回転、角度、電流、位置・・・)
      2. 一般工業用(磁気ディスク、探傷、方位、自転車)
      3. 医療用(心磁図、脳図)
  2. 開発の進め方について
    1. 研究開発と事業化
      • 魔の川、死の谷、ダーウィンの海
    2. 開発ステップの特徴と進め方
      1. 各ステップの特徴
      2. 技術開発から商品化への進め方
      3. マーケティング手法の活用
        PEST、3C、SWOTの概要と使い方
    3. 検出対象の明確化
    4. 可能性のある原理を比較する
    5. 構造の想定(原理と構造の仮決定)
    6. 事業化できる原理、構造を選択する
    7. 開発環境整備
  3.  磁気回路の設計知識
    1. 磁石の物理的意味
      1. 磁性体とは
      2. 磁気の源は
      3. 強磁性体の構造(磁区、磁壁)
    2. 各磁石材質と特徴
      1. フェライト磁石 、アルニコ磁石 、希土類磁石 、ボンド磁石
    3. 磁石設計技術
      1. 磁石の構造、磁区
      2. 磁化、磁界、磁束密度とその関係式
      3. 磁石技術データの見方と設計
        • BHカーブ、磁化曲線、動作点
        • 温特や不可逆減磁の留意検討、パーミアンス係数
      4. 磁石の種類とデータ
    4. 磁気回路の設計
      1. 各種磁性材料と特徴
      2. 軟磁性コアと使い方の留意点
      3. シミュレーションと実機確認
  4. センシングデバイスの知識と特徴
    1.  各デバイスの特徴、特質
      1. リードSW 、ピックアップコイル
      2. ホール素子/IC
      3. 半導体MR
      4. AMR(強磁性MR)
      5. GMR/TMR
      6. MI素子、ほか
      7. レゾルバ
      8. 渦電流
    2. よく使われるデバイス例と実使用方法
      1. ホールICの長短所と留意すべき実設計
        • エレメント方式、回路方式、留意点
      2. MR素子の長短所と留意すべき実設計
        • エレメント方式、回路方式、留意点
  5. 構造設計
    1. 環境条件と品質設計
    2. 主な構成部品の設計留意点