意思決定で正しい判断をするための経済性工学

セミナー趣旨

「資金回収案の早い投資案を選ぶ」「粗利益が出ない赤字受注は止めた方が良い」「赤字製品は廃止した方が良い」「社内製造原価より外注が安ければ外製する」の意思決定は、ほとんどの場合誤りです。本セミナーでは意思決定のための手法を学びます。また、普段「改善成果が経理数字に結びつかない。」などに疑問に感じている方にも受講をおすすめしています。正しい経済計算を通じて、日常の意思決定に誤りや迷いがなくなることを目指します。
講座中の演習のため Windows PC の準備をお願いします。（できない場合はご相談ください）

受講対象・レベル

• 経営計画を立てるときの基本的原則を学びたい方
• コストダウン活動プロジェクトを推進されているリーダー
• 原価企画、原価管理などコスト計算に携わる方
• 正しい設備投資計算を身につけたい方

セミナープログラム

1. 経済計算の基礎　－財務会計とは違う！管理会計は未来の意思決定－
   1. 財務会計と管理会計（経済性工学）
   2. 変動費と固定費の分類
   3. 期間損益からキャッシュフローへ
   4. 経済計算に出てくる原価概念
        問「スーパー弁当問題」
2. 投資の意思決定手順　－変わる所を考え、利益の出る方を取る－
   1. 意思決定には手順と原則がある
   2. 意思決定の手順
        問 「TOC問題」「手不足状態と手余り状態」
   3. 判断基準の選択
        問 「受注可否の決定」
3. 排反案・独立案・混合案　－どっちが得？額で見るか率で見るか？－
   1. 排反案のケース
   2. 独立案のケース
        問 「生産能力の不足時何を外注するか」
   3. 混合案のケース
        問 「どちらの設備を使うか」DX
   4. 回収期間法はどんな時使うのか
        問 「回収の早い案を選択するか」
4. 日常業務で発生する経済性判断　－限界利益・付加価値を使って－
   1. 限界利益を使った意思決定
        問 「損益分岐点」「赤字製品を中止するか」「赤字受注をするか」
      「値引き要求に応じるか」「設備投資をしてまで受注するか」
   2. 付加価値を使った意思決定
        問 「販促製品はどれか」「広告宣伝で販促する製品」「コストダウン対象製品の選定」
   3. 内外製と海外生産の意思決定
        問 「内製するか外製するか」
5. 生産要素の最適組合せと効果　－最適生産要素の組み合わせとは－
   1. 生産要素の最適組み合わせ
   2. 改善と管理によるコストダウン
   3. 改善効果の算定
        問 「改善効果の計算」DX
   4. 改善成果が経理数字に反映するか
6. 最適生産を求める経済計算　－最適人員や最適ロット・在庫を求める－
   1. 人か設備かの選択
   2. 設備から人へ（最適操業計画）
        問 「操業計画立案」
   3. 最適経済ロットと最適在庫
        問 「経済ロット・安全在庫」DX
7. 投資に伴う経済計算　－お金の時間的価値を考慮する！－
   1. お金の時間的価値とは何か
   2. お金の時間的価値計算と6つの係数
        問 「時間的価値の計算」DX
   3. DCF法（Discounted cash flow method）
8. 設備投資の経済計算　－過大設備投資にならないために－
   1. 設備投資の種類と経済計算
   2. 新規・取替・省力投資の経済計算
        問 「合理化設備に取り替えるか」「売却損が出ても取り替えるか」DX
   3. なぜ過大投資が生まれるか
        問 「設備生産性とロスの内訳」

DX：Digital Transformation

※プログラムは都合により変更になる場合があります。

セミナー講師

橋本 賢一 氏
(株)MEマネジメントサービス
マネジメントコンサルタント・公認会計士

セミナー受講料

日本ならびに他地区IE協会会員 72,600円
日本生産性本部賛助会員 83,600円
一般 88,000円
※1名分・テキスト代込み・税込み

(会員登録が不明の方は、申込みフォームの通信欄に「会員登録不明」と記入してください。
当方で企業名から調査します。またこれを機会に会員登録をご検討の方は、
同じく「登録資料希望」と記入してください。特典など詳しい情報を送付します。
ご登録いただくと、今回分から会員受講料が適用可能です。)

受講について

• オンラインURL送付先
  Zoom ID／パスコードを、参加者のEメールへ送付します。
  不具合時の連絡先として、備考欄に【Zoom 参加者の電話番号】を必ずご記入ください。
  
• テキスト 送付先
  会社･団体に所属の方は、会社･団体の住所へ（開催日の2日前頃）宅配便にて送付します。
  自宅を希望の場合は、備考欄に【自宅住所】をご記入ください。